14-3 Stage I食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独の有効性の比較
 
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14-3 Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独の有効性の比較

主任研究者 国立がんセンター中央病院 加藤 抱一


研究者氏名、所属および分担研究課題 
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
加藤 抱一
 国立がんセンター中央病院 部長
Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独療法の有効性の比較
藤 也寸志
国立病院九州がんセンター 医長
Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独療法の有効性の比較
山名 秀明
久留米大学医学部 教授
癌集学的治療に関する研究
幕内 博康
東海大学医学部 教授
Stage Ib 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独療法の有効性の比較
宇田川 晴司
虎の門病院 部長
Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独療法の比較試験の立案と遂行
清水 秀昭
栃木県立がんセンター 部長
Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独療法の有効性の比較
藤谷 和正*1
国立大阪病院 医師
Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独療法の予後および安全性に関する比較対照試験
石原 立*2
大阪府立成人病センター 主任
Stage I 食道がんに対するEMR併用化学放射線療法の有効性に関する検討
田中 乙雄*1
新潟県立がんセンター 副院長
Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤併用療法と手術単独療法の有効性の比較
藪崎 裕*2
新潟県立がんセンター 部長
Stage I 食道がんに対する放射線・抗がん剤同時併用療法と手術単独療法の有効性の比較
*1:平成14年4月1日−平成15年3月31日
*2:平成15年4月1日−平成16年3月31日



平成15年度研究報告 研究成果の要旨

食道がんに対する侵襲低減治療開発のための、「Stage I (T1N0M0)食道がん症例を対象とした放射線・抗癌剤同時併用療法の第II相試験」は、平成12年7月既に症例登録が終了したが、本班の段階である平成14年8月に予定症例追跡期間に到達し、本班にて現在も長期の経過観察中である。予定症例追跡期間終了時の結果は、完全奏功率95%、治療中の有害反応は全てgrade 3以下、晩期有害反応も現在までgrade 4以上のものはなし、治療後の2年生存割合は93.1%、EMRなどで処理された小再発を除く2年無再発割合は75%であり、外科治療症例の予後に匹敵する良好な結果であった。この結果から、本治療法は現在の標準治療である外科治療と有効性の比較を行う意義がある治療であると結論し、両治療法の効果を無作為に比較する第III相試験を計画した。そのプロトコールコンセプトは比較試験参加同意者のみならず非同意症例も登録し解析に用いるものでJCOG委員会で承認され、プロトコール作成中である。


平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨

食道がんに対する侵襲低減治療開発のため、放射線・抗癌剤同時併用療法の科学的評価を行う多施設共同研究を目的として班が組織された。Stage I (T1N0M0)食道がん症例を対象とした放射線・抗癌剤同時併用療法の第II相試験は、平成12年7月既に症例登録が終了し、本班の段階である平成14年8月にには予定症例追跡期間に到達し、現在も長期の経過観察中である。
第II相試験の結果は、完全奏功率95%、治療中の有害反応は全てgrade 3以下、晩期有害反応も現在までgrade 4以上のものはなし、治療後の2年生存割合は93.1%、EMRなどで処理された小再発を除く2年無再発割合は75%であり、同時期の外科治療症例の予後に匹敵する良好な結果であった。この結果から、本治療法は現在の標準治療である外科治療と有効性の比較を行う意義がある治療であると結論し、両治療法の効果を無作為に比較する第III相試験を計画した。そのプロトコールコンセプトはJCOG委員会で承認され、プロトコール作成中である。

平成14年度研究成果の要旨

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成15年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01