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主任研究者 神戸大学大学院医学系研究科 横崎 宏
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成15年4月1日−平成16年3月31日 平成15年度研究報告 研究成果の要旨 食道がん、胃がんの網羅的遺伝子発現解析より得られた分子情報をもとに、新規転移関連フォスファターゼPRL-3は胃がんの浸潤・転移に重要な役割を演じ、IGF-IRの過剰発現は食道smがんの進展に関与することを明らかにし、それらの発現検索は生検材料からの悪性度診断や治療の重要な分子標的となる可能性が示された。一方、SAGE法を用いた胃がん組織に対する網羅的遺伝子発現解析からは、新たな胃がんの悪性度規定遺伝子群が見出され、それら169遺伝子と既知の癌関連遺伝子、薬剤感受性遺伝子を含む395遺伝子を搭載した生検診断用カスタムアレイを開発した。これらの結果を臨床応用するため、生検検体からのアレイ解析の適応性ならびに妥当性を検討し、生検検体2個からアレイ解析は可能で、腫瘍表層部と先進部の発現プロファイルは概ね一致することを明らかにした。なお、胃がんの内でも悪性度の高い肝様腺がんのアレイ解析からMAGE 遺伝子3、6、2が特異的に高発現していることが見出され、また、胃がんのプロテオーム解析からはがん組織で有意に発現亢進している11蛋白ならびに発現低下している9蛋白を同定した。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 食道がん、胃がんの網羅的遺伝子発現解析より得られた分子情報をもとに、新規転移関連フォスファターゼPRL-3は胃がんの浸潤・転移に重要な役割を演じ、IGF-IRの過剰発現は食道smがんの進展に関与することを明らかにし、生検材料からの悪性度診断への応用の可能性を示した。一方、SAGE法による胃がん組織の網羅的遺伝子発現解析から、胃がんの新規悪性度規定遺伝子群が抽出され、それら169遺伝子と既知の癌関連遺伝子を含む395遺伝子を搭載した生検診断用カスタムアレイを開発した。これらの結果を臨床応用するため、生検検体からのアレイ解析の適応性ならびに妥当性を検討し、生検検体2個からアレイ解析は可能で、腫瘍表層部と先進部の発現プロファイルは概ね一致することを明らかにした。また、胃がんのプロテオーム解析からはがん組織で有意に発現亢進している11蛋白ならびに発現低下している9蛋白を同定した。さらに、食道がん放射線化学療法感受性の予知に腫瘍組織内血管密度の測定が有用なこと、食道Barrett粘膜のピット・パターンによる悪性化予知、胃肝様腺がんにおけるMAGE 遺伝子3, 6, 12の特異的高発現を明らかにした。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |