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主任研究者 国立がんセンター東病院 齋藤 典男
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成14年4月1日−平成15年3月31日 *3:平成14年4月1日−平成15年3月31日 平成15年度研究報告 研究成果の要旨 本研究では、従来の直腸切断術が適応となる超低位直腸・肛門管がん症例に対し肛門機能温存のための新しい手術法や治療法について検討された。従来の切除標本、臨床例、および動物実験による検討では肛門括約筋部分温存術という新しい術式が十分に可能であること、より縮小した局所切除の適応となる症例選択の可能性、および補助療法併用の有効性、などが実証された。これらの治療法の適応についても検討が進み、また新しい手術を安全に実施するための要点も解明が進んだ。術後の排便機能について臨床例と動物実験モデルで研究され、肛門括約筋切除量や神経切除と排便機能障害の程度の関連性が判明した。とくにcontinence保持のための肛門括約筋温存量の限界や神経損傷とNeorectumの排便機能低下の関連が解明され、今後の治療法の改善の必要性が示された。また新しい手術法の短期的予後は許容範囲内で、補助療法併用による適応拡大の可能性も認めた。これらの研究により、従来の永久人工肛門を必要とした超低位直腸・肛門管がんの大半の症例で肛門機能温存が可能と判明し、今後新しい治療戦略が展開される。 平成14年〜15年度総合研究報告 研究成果の要旨 本研究では、従来の直腸切断術が適応となる超低位直腸・肛門管がん症例に対し肛門機能温存のための新しい手術法や治療法について検討された。従来の切除標本、臨床例、および動物実験による検討では肛門括約筋部分温存術という新しい術式が十分に可能であること、より縮小した局所切除の適応となる症例選択の可能性、および補助療法併用の有効性、などが実証された。これらの治療法の適応についても検討が進み、また新しい手術を安全に実施するための要点も解明が進んだ。術後の排便機能について臨床例と動物実験モデルで研究され、肛門括約筋切除量や神経切除と排便機能障害の程度の関連性が判明した。とくにcontinence保持のための肛門括約筋温存量の限界や神経損傷とNeorectumの排便機能低下の関連が解明され、今後の治療法の改善の必要性が示された。また新しい手術法の短期的予後は許容範囲内で、補助療法併用による適応拡大の可能性も認めた。これらの研究により、従来の永久人工肛門を必要とした超低位直腸・肛門管がんの大半の症例で肛門機能温存が可能と判明し、今後新しい治療戦略が展開される。 平成14年度研究成果の要旨
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更新日:2004/12/01 |