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国立がん研究センター

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センター長ごあいさつ

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国立がん研究センターは、2021年12月20日、大学以外の機関として唯一、文部科学省 令和3年度橋渡し研究支援機関として認定されました。橋渡し研究機関は、高度かつ先進性の高い基礎研究成果や臨床現場からのニーズに基づくシーズの発掘・育成及び非臨床試験から臨床試験への展開を通して、医療への実用化を最終目標とする研究を支援する機関です。その基幹的マネジメントは、2021年7月に新たに開設された「橋渡し研究推進センター(CPOT)」で行います。

橋渡し研究推進センターは、国内外の高度かつ先進性の高い基礎研究成果や臨床現場のニーズに基づくシーズの発掘・育成を支援し、それらの臨床開発への展開を強化することを目的に発足した新組織です。

橋渡し研究推進センターではがんに特化した開発企画、シーズ発掘・評価、プロジェクトマネージメントなど、研究支援業務の標準化や情報共有を図り、センター内外のシーズ保有者に、実用化に向けたワンストップサービスを国立がん研究センター各部局(中央病院・東病院・先端医療開発センター・研究所)の臨床開発のノウハウを集約させることで効率よく提供します。さらに、国内外の大学等の研究機関や企業等との連携を積極的に推進し、シーズ育成に関わる専門人材育成の拠点形成を目指します。

日本のがん領域におけるアカデミアシーズ開発において、医師主導治験でのFIH試験を達成することは、一つの大きなマイルストーンであり、成否のポイントです。その実施経験が圧倒的な2つの臨床研究中核病院が一体化する出口を持つ国立がん研究センターの優位性を活かして、国立がん研究センターのみならず、国内のアカデミア機関、ベンチャー企業による独創的なシーズ開発に貢献していければと思います。内外のより強いシーズとの出会いが増えるように、アカデミア研究者に対するClinical Marketing Office機能の提供、ベンチャーシーズ育成事業やベンチャーキャピタルの支援体制も整備している状況です。

橋渡し研究推進センターでの活動は始まったばかりですが、日本、そして世界のがん医療・予防の変革にサステナブルに貢献し、新しい医療として届けることができるように皆様とともに発展させたいと思います。

橋渡し研究推進センター
センター長 土井 俊彦

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