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国立がん研究センター

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CRAS成立の経緯と基本コンセプト

研究支援センター(Center for Research Administration and Support、CRAS)は2014年7月16日に約160名のスタッフの辞令が交付され、発足しました。発足当時は研究費申請・報告関係の事務部門から、産学連携・知的財産戦略部門、臨床研究コーディネーター(CRC)やデータマネージャー(DM)、モニタリング・監査等の臨床研究推進・支援の本体部分、生物統計部門、研究倫理審査委員会・COI委員会事務局、そして名称の中央に含まれているリサーチアドミニストレーター(RA)を含む、多職種の大きな組織でした。

CRAS設立の経緯は「国立がん研究センターだより」2014 Vol.5/No.3の中で堀田理事長(当時)が説明していますが、国立がん研究センター(NCC)は1962年の創立以来、50年余にわたって、がんに対して総合的に取り組むために必要な、様々な組織・部局を追加して成長してきました。その間、各組織ごとに研究支援体制を構築してきたため、支援組織が分散する傾向がありました。

2012年に発足した企画戦略局を中心に、「今後のNCCのあり方」の検討が進められ、「国立がん研究センター新ビジョン」(いわゆる新堀田ビジョン)がまとまりました。その一環で、研究の質の向上とさらなる活性化のためにNCCの研究支援組織を統合して一体的に管理運営することになりました。

国立がん研究センター新ビジョンより

2015年8月に中央病院が、同年9月には東病院が、それぞれ医療法に基づく臨床研究中核病院に指定されました。これにより、以前にも増して、国際水準の臨床研究や医師主導治験等の中心的な役割を担う機関として、基礎と臨床の両方において、がん制圧に資する研究・診療両面でのがん対策を実践する役割が期待されるようになりました。
臨床研究中核病院では、病院長の責任のもとに、確固とした臨床研究支援体制を整備することが求められています。そのため、CRASのうち、研究企画部・研究推進部・薬事管理室は、2017年1月に両病院の臨床研究支援部門に移行しました。

2016年4月1日の理事長交代により、中釜理事長(現職)が「患者・社会と協働し、世界最高の医療と研究を行う」というNCCの新たな理念を掲げました。

「国立がん研究センター 新体制」(2016年4月時点)

国立がん研究センター 新体制の組織図

この理念には、2014年に掲げられた「国立がん研究センター新ビジョン」における、NCC内の組織機能の一体的・有機的連携が継承されています。
CRASは、NCCの両キャンパスに横断する組織として、NCC全体としての使命を追及し、研究開発成果の最大化を目指すことで、我が国全体のがん医療における貢献をしてまいります。

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