厚生労働副大臣 祝辞

本日、ここに天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、独立行政法人国立がん研究センターの創立50周年記念式典が盛大に開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。
まず、昨年3月11日の東日本大震災に際しましては、理事長を始めとする皆様方に、被災地からのがん患者の受け入れや医療支援団の派遣など、多くのご尽力を賜りましたことに対し、衷心より感謝申し上げますとともに、被災地の復旧には継続的な支援が必要な状況でございますので、今後とも、引き続きまして、皆様方のご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
さて、国立がん研究センターは、昭和37年に国立がんセンターとして設立され、平成22年4月に、独立行政法人国立がん研究センターとして新たなスタートをきられたところであります。
この間、研究部門と診療部門を併せ持ったナショナルセンターとして、がんの原因解明、有効な予防法・治療法の開発など、がん医療の推進のため、皆様方が一丸となって取り組んでこられました。その結果、患者の治癒や予後の改善など多くの成果を上げられ、日本のがん対策の中核を担って頂いて参りました。
今日までのがんセンターの運営に多くのご協力を賜り、ご尽力頂きました皆様方のご労苦に対し、心より深く感謝申し上げます。
そのような皆様方のご尽力にもかかわらず、今なお、がんは、国内の死因の第1位であり、年間約70万人の方が新たにがんに罹り、約36万人の方が、がんで亡くなられ、約2人に1人が生涯のうちにがんに罹ると推計されております。
このような現状に対処すべく、国立がん研究センターには、今後とも、世界最高の医療と研究を行うとともに、全国のがん医療機関に対する研修や技術支援、医療従事者や国民への情報発信など、国民から期待される役割をさらに力強く担って頂き、引き続き、がん分野に関する日本の中核的な機関として、大いなるご貢献を賜ることを心より期待し、お願い申し上げる次第でございます。
本日、ご参加なさいましたご来賓の皆様、ご出席の皆様には、どうか今後とも国立がん研究センターの発展のために、より一層のご支援・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げ、厚生労働省を代表してのご挨拶とさせて頂きます。
厚生労働副大臣 辻 泰弘
注:このページは、平成24年1月に作成されたものであり、所属名称や役職については平成24年1月24日現在のものとなります。