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卵巣がん
以下、43名の患者さんの解析結果となります。
- 平均年齢：62.7歳
- 性別：女性100%
- 国内23施設の緩和ケア病棟への入院期間：平均21.0日（中央値15日）
モルヒネ量
症状（複数選択可）
症状の期間
モルヒネ量：入院時のみ
緩和ケア病棟に入院時に医療用麻薬を使用していた患者さんの割合は70%でした。
がんの痛みや呼吸困難に対する医療用麻薬の使用量は、経口モルヒネの量に直すと入院時は平均60.9mgでした。
モルヒネ量：入院時+亡くなる前の24時間
緩和ケア病棟に入院時に医療用麻薬を使用していた患者さんの割合は70%でした。
がんの痛みや呼吸困難に対する医療用麻薬の使用量は、経口モルヒネの量に直すと入院時は平均60.9mg、亡くなる前の24時間では70.9mgと少し増えていました。
痛み：入院時のみ
入院時に評価した43名の方のうち、痛みがない～少し痛みがある患者さんは53%でした。中くらい～強い痛みがある患者さんは42%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
患者さんの痛みの程度の分布
痛み：入院時+亡くなる前の3日間
入院時に評価した43名の方のうち、痛みがない～少し痛みがある患者さんは53%でした。中くらい～強い痛みがある患者さんは42%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた22名の方のうち、痛みがない～少し痛みがある患者さんは50%でした。中くらい～強い痛みが痛みがある患者さんは5%と減りました。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは45%と増えていました。
痛みが和らいだり、ぼんやりしてきたりして過ごされた患者さんが多かったことが分かりました。
患者さんの痛みの程度の分布
息苦しさ：入院時のみ
入院時に評価した43名の方のうち、息苦しさがない～少し息苦しさがある患者さんは63%でした。中くらい～強い息苦しさの患者さんは32%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
患者さんの息苦しさの程度の分布
息苦しさ：入院時＋亡くなる前の3日間
入院時に評価した43名の方のうち、息苦しさがない～少し息苦しさがある患者さんは63%でした。中くらい～強い息苦しさの患者さんは32%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた22名の方のうち、息苦しさがない～少し息苦しさがある患者さんは36%、中くらい～強い息苦しさの患者さんは19%と減っていました。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは45%と増えていました。
中くらいから強い息苦しさが和らいだ患者さんや、ぼんやりして過ごされた患者さんが多かったことが分かりました。
患者さんの息苦しさの程度の分布
だるさ：入院時のみ
入院時に評価した43名の方のうち、だるさがない～少しだるさがある患者さんは38%、中くらい～強いだるさの患者さんは59%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
患者さんのだるさの程度の分布
だるさ：入院時＋亡くなる前の3日間
入院時に評価した43名の方のうち、だるさがない～少しだるさがある患者さんは38%、中くらい～強いだるさの患者さんは59%で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは5%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた43名の方のうち、だるさがない～少しだるさがある患者さんは19%と減少しました。中くらい～強いだるさの患者さんは48%と減りました。一方で、ぼんやりして意識がはっきりしない患者さんは33%に増えました。
ぼんやりしてすごされる患者さんが多かったことや一部にだるさが強くなる患者さんがいたことが分かりました。
患者さんのだるさの程度の分布
両足の浮腫（むくみ）：入院時のみ
入院時に評価した43名の方のうち、むくみがない～少しむくみがある患者さんは47%、中くらい～強いむくみがある患者さんは54%でした。
患者さんのむくみの程度の分布
両足の浮腫（むくみ）：入院時＋亡くなる前の3日間
入院時に評価した43名の方のうち、むくみがない～少しむくみがある患者さんは47%、中くらい～強いむくみがある患者さんは54%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた43名の方のうち、むくみがない～少しむくみがある患者さんは56%と少し増え、むくみが中くらい～強い患者さんは44%と少し減りました。
内訳を見ると、むくみが強くなった方と、むくみが減った方とがいたことが分かりました。
患者さんのむくみの程度の分布
腹水：入院時のみ
入院時に評価した43名の方のうち、腹水がない～あっても症状がない患者さんは56%でした。腹水による症状がある患者さんは44%でした。
患者さんの腹水の程度の分布
腹水：入院時＋亡くなる前の3日間
入院時に評価した43名の方のうち、腹水がない～あっても症状がない患者さんは56%でした。腹水による症状がある患者さんは44%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた43名の方のうち、腹水がない～あっても症状がない患者さんは70%と増えました。腹水による症状がある患者さんは30%と減りました。
患者さんの腹水の程度の分布
興奮や混乱の強さ（過活動性せん妄）：入院時のみ
入院時に評価した43名の方のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは91%でした。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは7%、中くらい～強い興奮や混乱がみられる患者さんは2%でした。
患者さんの興奮や混乱の強さの分布
興奮や混乱の強さ（過活動性せん妄）：入院時＋亡くなる前の3日間
入院時に評価した43名の方のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは91%でした。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは7%、中くらい～強い興奮や混乱がみられる患者さんは2%でした。
亡くなる前3日間の評価が行えた43名の方のうち、興奮や混乱がみられない患者さんは81%と減りました。軽い興奮や混乱がみられる患者さんは14%と少し増えました。中くらいの興奮や混乱がみられる患者さんは5%と変わりませんでした。
興奮や混乱がみられる患者さんが少し増えたことが分かりました。
患者さんの興奮や混乱の強さの分布
