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遺伝子診療部門

1.遺伝子診療部門について
2.ゲノム診療とは
3.これまでの実績
4.受診について

1.遺伝子診療部門について

 遺伝子診療部門長/研究所基盤的臨床開発研究コアセンター長(併任)
吉田 輝彦 (よしだ てるひこ)   吉田 輝彦 (よしだ てるひこ)
  専門医・認定医資格など:



研究所でがんの遺伝子・ゲノム研究を行いながら、1999年より中央病院で遺伝相談外来も担当しています。
 非常勤医員 (遺伝相談外来)
菅野 康吉 (すがの こうきち)   菅野 康吉 (すがの こうきち)
  専門医・認定医資格など:
日本外科学会 外科認定登録医
日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会 臨床遺伝専門医、指導医
遺伝相談外来は遺伝性のがんについて不安や心配を持っている方の遺伝カウンセリングと遺伝子検査、がん発症の高リスク家系と考えられるご家族のフォローアップなどを行う外来です。
 遺伝子診療部門(併任)/内視鏡科外来医長
中島 健 (なかじま たけし)   中島 健 (なかじま たけし)
  専門医・認定医資格など:
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医
日本内科学会 認定医
日本消化管学会 胃腸科認定医、指導医
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
日本家族性腫瘍学会 家族性腫瘍コーディネーター
消化管の遺伝性腫瘍(家族性大腸腺腫症、リンチ症候群など)の診断およびその後の経過観察の内視鏡検査・内視鏡治療に丁寧に対応 したいと思います。

人の病気は一般に、生活習慣・環境要因、加齢、遺伝要因の3つの複雑な組合せで発生し、進展します。ある生物の遺伝情報の総体をゲノムと言いますが、1953年に「DNAの二重らせん構造」が解明されてから基礎研究が積み重ねられ、20世紀後半からは、がんを初めとするさまざまな疾患の診断・治療・予防にも、遺伝子あるいはゲノム情報が盛んに活用されるようになってきました。

「遺伝子診療部門」は、中央病院の全診療科でのゲノム(遺伝子)診療をサポートする部門で、中央病院や研究所、検診センターなど各部門のゲノム診療・研究に関わるメンバーPDFで構成されています。

ゲノム診療の日常診療導入

2.ゲノム診療とは

がんのゲノム診療には、大きく分けて、遺伝的にがんになりやすい方への個別化予防と、個々のがん患者さんの遺伝子異常に基づく個別化治療があります。

「個別化予防」としてのゲノム診療は、当院では1998年に開設した遺伝相談外来で対応しています。「家族性乳がん」、「家族性大腸がん」などの「遺伝性腫瘍」が主な対象で、半分以上の症例で、原因となる遺伝子変異が突きとめられるようになりました。最新の疾患遺伝子研究の成果や技術の導入、検査の品質管理、遺伝子解析情報の臨床的意義付けと患者さんへの伝達、予防・早期発見法の検討などさまざまな課題に取り組んでいます。

一方、「個別化治療」としてのゲノム診療は、1)より網羅的なゲノム検査が必要であること、2)検査の結果見出される治療標的に対応する特効薬(分子標的薬)の開発が必要であることから、世界的にも2010年代になってから、主として臨床研究として始まりました。

しかし1)ゲノム解析の精度と経済性が急速に進歩し、「クリニカル・シークエンシング」と呼ばれる臨床ゲノム検査が普及を始めていること、2)治療標的となるがんの遺伝子異常も次々と明らかにされていることから、ゲノム情報を活用した個別化治療の日常診療への導入が急がれています。

がんの遺伝が心配、がんの薬物療法が必要

3.これまでの実績

中央病院では、1998年より遺伝相談外来を設置し遺伝性のがんについての相談、遺伝子検査、早期発見等の診療支援、臨床試験への協力などを行ってきました。2013年からは個々の患者さんの治療選択における網羅的遺伝子検査の有用性を検証する臨床研究「TOP-GEAR(トップ-ギア)プロジェクト」を開始し、2015年末には十分な精度管理が担保された網羅的遺伝子検査室を院内に設置、「個別化治療」としてのゲノム診療を開始するための体制整備を進めてきました。

4.受診について

●ゲノム診療による「個別化治療」
担当医により網羅的遺伝子検査が治療選択に有用と判断された患者さんに臨床研究への参加をお願いしています。

対象:原則として当院で抗がん剤による薬物療法を受ける予定の患者さんです。
当院以外の患者さんは、初診患者さんとして受診ください。
初めての受診予約のご案内


●ゲノム診療による「個別化予防」
遺伝性のがんについてのご相談は、従来通り遺伝相談外来で行っております。「遺伝相談外来のご案内」をご覧ください。