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がん対策情報センター

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婦人科がん患者の健康行動がQOLに与える影響とその支援に関する研究

本研究について

人が積極的に良い健康行動(運動など身体活動、食生活、ストレス対策、適度な飲酒、禁煙など)をとることは、心身の健康の維持・改善、健康寿命の延伸、QOLの向上と関連していることが指摘されています。がん経験者は心疾患、生活習慣病、二次がんなどのリスクががん経験のない人よりも高いことが報告されており、より積極的な健康行動の実施が望まれることとなります。がん経験者における健康行動研究では、乳がん患者研究でエクササイズによるQOLや倦怠感の改善、身体活動実施によって倦怠感の減少、心肺機能の向上、筋肉量の増加、身体機能の向上、QOLの向上などが報告され、また、乳がん患者、結腸がん患者の研究では、身体活動によってがんの再発率の低下や生存率の向上が報告されています。

このように、がん経験者が積極的な健康行動をとることの利益が報告され、、健康的なライフスタイルに対するがん経験者の関心が高いにもかかわらず、実際には積極的な健康行動の維持が難しいことが指摘されています。

一般的に、望ましい健康行動を実施するためには個人の力のみでは難しい部分があり、具体的な健康支援だけではなく、本人のモチベーションを高め、維持していくような働きかけが必要となることが報告されています。がん経験者に対しては更に、治療の状況、副作用、治療後の身体状況も考慮する必要があります。

がん経験者の健康行動に関する知見は徐々に蓄積されていますが、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどの一部のがん種に限定されており、婦人科がん経験者を対象とした研究は極めて少ないのが現状です。本研究では婦人科がん経験者を対象として、実際の健康行動実施の状況と健康状態やQOLとの関連を明らかにすることを目的とし、質問紙調査を実施し、解析を行っています。今後は本研究の結果から、具体的な支援方法などを提案する予定です。