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国立がん研究センターと全国の自治体が協働で乳がん検診受診勧奨施策実施国立がん研究センターと全国自治体、NHK「ガッテン!」も連動し乳がん検診受診を呼びかけ

2018年8月31日
国立研究開発法人国立がん研究センター

今回、「希望の虹プロジェクト」において、44都道府県約360市区町村と協働し、各自治体の乳がん検診助成対象住民約86万人へ検診受診の個別通知(圧着はがき)を9月初旬に送付します。また、テレビ全国放送番組NHK「ガッテン!」(放送:9月5日、再放送:9月8日)での乳がん検診特集に国立がん研究センター保健社会学研究部 室長 溝田友里が出演し、乳がんに関する基礎知識、検診の利点・限界を示すとともに同個別通知はがきについても紹介し、乳がん検診受診の呼びかけを行います。

今回の試みは、テレビ番組による多数の視聴者への映像を用いた強力な訴求と、自治体による個別受診勧奨による「自分事化」と「きっかけ」、「動作指示」を提供することで、これまでの未受診者を含む多くの方の受診につながることが期待できます。

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜斉、所在地:東京都中央区)社会と健康研究センター保健社会学研究部は、公衆衛生分野(がん予防・検診・サバイバーシップ)に関する科学的エビデンスの構築および普及のための研究を行っています。
がん検診については、健康増進法に基づき自治体で実施する住民向けの検診施策を直接支援する「希望の虹プロジェクト」を2008年から実施し、科学的根拠のある施策の情報提供や同部で開発したソーシャルマーケティングを活用した受診勧奨資材の無料提供等を行い、受診率50%を目標として取り組んでいます。

乳がん検診は、40歳以上の女性に対し2年に一度の検診が、効果のある検診方法として推奨されており、多くの自治体では女性住民に対し2年に一度、検診費用の助成と個別受診勧奨を行っています。今回、これらの対象者の全ての方に自治体からはがきが送付されるわけではありませんが、はがきがなければ検診や検診費用の助成が受けられないというものではありません。自治体によるがん検診を希望される方(40歳以上の女性で、昨年乳がん検診を受けていない方)は、はがきの有無に関わらずお住いの市区町村にて詳細(自己負担額や受診可能医療機関などが自治体により異なります)を確認し受診してください。

個別の受診勧奨・再勧奨は、米国疾病管理センターによりがん検診の受診率向上に効果的な手法であることが検証され、多くの自治体で実施されています。一方、マスメディア単独での受診率向上効果については証拠不十分としているものの、複数方法の組み合わせについては十分な証拠があるとして推奨されています。
今後、番組放送後の乳がん検診申込数や受診者数の比較などで評価を行い、テレビ番組と個別通知との組み合わせによる受診勧奨の有効性について検討を行うとともに、結果を国内外に公表することを予定しています。また、今回の試みを先行事例として自治体などに広く周知し、今後、様々なマスメディアと個別通知との組み合わせを提案していく予定です。

市区町村が行うがん検診ついて

乳がん検診について

国立がん研究センター「がん情報サービス」

自治体から住民へ送付される乳がん検診受診勧奨はがき

圧着はがきを広げると以下の内容が記載されています。

表面

マンモ表

裏面

 マンモ裏

はがきでお知らせする内容

  • 乳がんに関する基礎知識、乳がん検診の意義、メリット、デメリット(または利益、不利益)
  • 乳がん検診の方法(マンモグラフィ)、「異常あり」の場合の精密検査の案内
  • 自治体からの検診費用助成
    乳がん検診のマンモグラフィは1万円近くかかる高価な検査であるが、市区町村の検診では検査費用の助成があることの説明
  • 検診の申込み方法
    今年度の助成対象かどうか、検査費用、受診できる医療機関、日程、時間、女性医師による検診提供の有無など、乳がん検診の詳細についてはお住まいの市区町村へ問い合わせていただくよう案内
  • NHK「ガッテン!」9月5日の放送予定(一部記載のない自治体もあります)

はがきの送付対象者

本プロジェクトに参加している自治体の2018年度の乳がん検診受診対象者(うち、年齢や過去受診状況などから各自治体が選定)

連動テレビ番組

  • 番組名:
    NHK総合テレビ「ガッテン!」(外部サイトにリンクします)
    「86万人の自宅に届く!乳がんで死なないための切り札をあなたへ」
  • 放送日:
    2018年9月5日(水曜日)19時30分から20時15分
    再放送 9月8日(土曜日)0時25分から1時10分(7日 金曜日深夜)
    NHKオンデマンド(インターネット) 放送後14日間
    NHKワールド プレミアム(国際) 9月5日(水曜日)19時30分から20時15分
    再放送 9月6日(木曜日)10時05分から10時50分
  • 内容:
    乳がんに関する基礎知識や乳がん検診の利点と限界を示し、がん検診受診率向上のために国立がん研究センター保健社会学部が開発した資材とその理論的根拠、これまでに得た知見を紹介し、乳がん検診の受診を呼びかける。
  • 出演・監修:
    国立がん研究センター 社会と健康研究センター保健社会学研究部 室長 溝田友里

参考

お問合せ先

一般の方

乳がん検診の受診につきましては、お住まいの市区町村へお問合せください。
市町村別 がん検診に関するお問い合わせ先(外部サイトにリンクします)

自治体の方

国立がん研究センター 社会と健康研究センター 保健社会学研究部
郵便番号:104-0045
住所:東京都中央区築地5-1-1
E-mail:gankenshin●ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)
電話番号:03-3547-5201(内線3322、3323、2110、2112) 10時から16時(土日祝日を除く)

報道関係の方

国立がん研究センター 企画戦略局 広報企画室
郵便番号:104-0045 東京都中央区築地5-1-1
電話番号:03-3542-2511(代表)
ファクス番号:03-3542-2545
E-mail:ncc-admin●ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)

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