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(第28回 希少がんMeet the Expert)

「脳腫瘍」成田善孝
(第28回 希少がんMeet the Expert)

更新日 : 2021年1月25日

公開日:2019年10月9日
  • 日時:2018年8月3日金曜日 19時から20時30分
  • 場所:国立がん研究センター中央病院 希少がんセンター待合
  • 講師:成田 善孝 国立がん研究センター希少がんセンター/中央病院脳脊髄腫瘍科長

動画

第28回脳腫瘍開会挨拶

第28回脳腫瘍講演:成田 善孝

第28回脳腫瘍ディスカッション

開催報告

希少がんを知り・学び・集う「希少がんMeet the Expert」(希少がんMtE)の第28回セミナーが「脳腫瘍」をテーマに、2018年9月7日に開催され、患者さん・ご家族、医療関係者など約40名が参加しました。

最初は西田俊朗(中央病院院長)による開会の挨拶です。「脳腫瘍は、発症の原因が一部で特定されたり抗がん剤による新しい治療法が登場するなど、院長として各科のカンファレンスに参加するなかで、進歩の目覚ましさを特に感じる分野である。今日のセミナーでは最新の情報をみなさんに得てもらえると思う」。このように、西田は講演への期待を語りました。続いて、司会の加藤陽子(希少がんセンター)が、本日のプログラムと講演とディスカッションの登壇者を紹介しました。

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    開会挨拶

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    司会:加藤 陽子

講演では、成田善孝(希少がんセンター/中央病院脳脊髄腫瘍科)が脳腫瘍の基礎知識と治療について解説しました。

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講師:成田 善孝

原発性脳腫瘍は150種類以上あり、悪性の脳腫瘍よりも良性のほうが発症数が多いです。講演では、主な脳腫瘍の種類と発生頻度、症状、検査や診断、治療の流れについて解説がありました。良性の脳腫瘍であれば、手術で腫瘍を摘出するだけで治療は終わります。悪性が疑われる場合は、機能を温存できる最大限の腫瘍を手術で取り除き、採取した組織による生検で病理診断を行ったうえで、放射線治療や化学療法を行います。手術にあたっては、迅速病理診断や、術中MRIや脳波や筋電図などを用いた電気生理学的なモニタリングが重要との話もありました。最近は、がん細胞の遺伝子診断が取り入れられており、それによる予後推定に基づく治療選択の事例も紹介されました。

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ディスカッションの様子

ディスカッションでは、がん情報サイトオンコロの濱崎晋輔が進行役となり、講演の成田善孝、NPO法人日本脳腫瘍ネットワーク理事長のガテリヱ・ローリンさん、司会の加藤陽子が、参加者からの質問に回答しました。

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質疑応答

まず、「AYA世代で脳腫瘍の治療をする子どもの親はどのようなことを心がけたらいいか」という質問があり、成田から、「治療をしっかり行うことを第一に考えて、生活のなかででやりたいことや目標を大切にしてほしい」と話がありました。
ローリンさんからは、日本脳腫瘍ネットワークの活動にも触れ、「患者さんや家族が集まる交流会では、治療後の過ごし方などの情報交換をしたり気持ちを話す機会がある。そのような場を活用されてもよいし、会員のみ公開のface bookもあるので、関心のある方はぜひ参加してください」という話がありました。

そのほか、「MASTR KEYプロジェクトなどの遺伝子登録はどの段階で行ったらいいか」「テモゾロミドにベバシズマブを追加する治療を行うのはどのような場合か」「再発の心配にはどう向き合って暮らしたらいいか」など幅広い質問がありました。「再発しないでほしいという思いは患者さん同様、医療者も抱いている。重い心配事は医療者に任せて、いまの時間を目標をもって有意義に過ごしていただきたい」(成田)。さらに成田は、「人と会うことで心強さを得られる」というローリンさんの言葉を引継ぎ、「医療者や家族、友人など周囲に相談して、一人ではないことを理解して病気に向き合ってほしい」と呼びかけました。この成田の言葉を共有して会は拍手で終了しました。

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    ディスカッションの会場の様子

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    加藤 陽子

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    NPO法人日本脳腫瘍ネットワーク理事長のガテリヱ・ローリンさん

  • 希子(Mareko)
  • 希少がんホットライン