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整形外科

1.整形外科について
2.診療について
3.研究について


1.整形外科について

担当医師名 外来診察日 診療科 専門分野
中馬 広一
(ちゅうまん ひろかず)
中馬広 一 (ちゅうまん ひろかず)
整形外科
骨軟部腫瘍
併任(中央病院)
山口 洋
(やまぐち うみお)
山口 洋(やまぐち うみお)
月・水 頭頸部腫瘍科・形成外科
(骨軟部腫瘍科)
医員

整形外科は、骨組織や筋肉、神経、血管、脂肪などの軟部組織に発生する骨・軟部腫瘍の診断および治療を専門としています。

骨や軟部から発生する悪性腫瘍は肉腫と呼ばれ、内蔵などから発生する悪性腫瘍である上皮性腫瘍(いわゆるがん)とは区別されています。腕や足のほか、胸部や腹部などの全身の骨・軟部組織から発生して、がんに比べて発生頻度が低いため、診断、治療の専門家が少なく、非専門施設では診断に時間を要することも多く、適切な治療法も広く知られていません。肉腫は、骨・筋肉・神経・血管・脂肪などさまざまな組織から発生するので、その種類も非常に細かく分けられ、顕微鏡による診断 (病理診断)にも専門的な知識が必要となります。

骨軟部腫瘍の患者さんは、乳児、小児から高齢者まで広く、小児がんでは、血液の疾患、脳腫瘍についで3番目に多い腫瘍です。特に、小児、若年者に好発する骨肉腫やユーイング肉腫の骨腫瘍は、成長と共に大きくなる良性骨腫瘍や骨髄炎、けがとの区別が重要です。一方、成人や高齢者では、軟骨肉腫や多くの悪性軟部腫瘍が発生しますが、がんの発生が高い成人や高齢者では、がん骨転移や血液のがんが骨、骨髄に転移を起こした患者さんの割合が急速に増えます。症状は、腫れや痛み、病的骨折、麻痺で、腫瘍に特徴的な症状はありません。単純レントゲン写真、CT検査、MRI検査などの画像検査や血液検査を行ないながら、腫瘍の確認、他の病気との区別を行なうことが必要です。

悪性骨軟部腫瘍の治療は、腫瘍の広がり(病期)に合わせた治療法が行なわれます、初期の病状は、局所の外科的治療や放射線治療が中心の治療方法となりますが、転移や局所で広がっている場合や可能性がある場合には抗がん剤治療が必要となります。発生部位や病状に合わせて、整形外科、放射線治療科、内科、小児科と協力して治療を行なう集学的治療(手術治療・化学療法・放射線治療)が基本です。必要に応じて、一般外科医、頭頚部がん専門医や形成外科医と一緒に手術も行います。

多くのがん専門家が協力して診断から治療まで行なえるのが、国立がん研究センターの特徴で、迅速、正確な診断、治療を行なうことに努力しています。

国立がん研究センター東病院では、骨・軟部腫瘍の診断、通院治療、経過観察を中心に外来診療行い、東病院の各外科グループや化学療法科、放射線治療での手術、薬物療法、放射線治療を受けておられる患者さんの外来・入院治療の協力も積極的に行なっています。がん診療に伴う骨が弱くなった治療関連骨粗鬆症、がんの骨転移の治療、体の機能低下のリハビリテーションの治療や支援や患者さんのご相談にも外来で行なっています。

整形外科は、昭和37年の設立以来、経験豊富な病理医、画像診断医、小児科医などの協力のもと、骨軟部腫瘍の診断治療を数多く行なってきました。個々の患者さんに最適な治療を行なうこと、内科的治療、放射線治療、形成外科的再建も積極的に協力することで、四肢原発の骨・軟部腫瘍では、四肢を温存した治療(患肢温存率)の割合は約90%を達成し、骨肉腫やユーイング肉腫等の治癒率は、転移を認めない症例の治療成績は60%を超えています。悪性軟部腫瘍の成績は、悪性度の低い軟部腫瘍では90%、高悪性軟部腫瘍の治療成績は約70%です。また、治療の難しい首や体に発生した骨・軟部腫瘍の治療にも積極的に受けて入れています。


2.診療について

週2回の外来診療、外来リハビリテーションを行なっています(国立がん研究センター中央病院との併任スタッフが担当します)。

骨・軟部腫瘍の専門医として、適切迅速な診断に努め、明確な治療方針を患者さん、ご家族にご説明しております。また、入院の必要な方は、国立がん研究センター東病院の専門診療科と連携して、また国立がん研究センター中央病院の小児科、整形外科との密接な連携、迅速な入院を実施しております。整形外科の治療が必要な場合は、国立がん研究センター中央病院に入院していただきます。

国立がん研究センターの特徴として、各診療グループとの診療連携が非常に密接で、頭頚部、胸腹部腫瘍専門外科医、形成外科専門医との協力のもとに手術を実施し、小児グループ、腫瘍内科専門グループ、放射線治療グループと密に連携を取りながら、より専門的な抗がん剤治療、放射線治療を実施しています。また、緩和医療科や精神科の協力、理学療法士と協力のもと、痛みの少ない術後管理、術後リハビリテーションを行なうことで社会復帰、在宅、地域緩和医療の支援を行なっています。

骨軟部腫瘍の診断及び治療には専門的知識と数多くの臨床経験が必要です。悪性骨・軟部腫瘍(肉腫)は比較的まれな疾患で、安易な診断、治療が再発・転移の可能性を高めてしまいます。骨軟部腫瘍の疑いがある場合、あるいは診断を受けた場合には、ぜひ専門施設での初期診断治療を受けられることをお勧めします 。


3.研究について

以上の診療活動に加えて、よりよい治療法を開発するために、以下の研究活動にも積極的に取り組んでいます。