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骨軟部腫瘍・リハビリテーション科

1.骨軟部腫瘍・リハビリテーション科について
2.診療について
3.研究について

1.骨軟部腫瘍・リハビリテーション科について

担当医師名
(ふりがな)
外来診察日 診療科 専門分野
中谷 文彦
(なかたに ふみひこ)
中谷 文彦(なかたに ふみひこ)
整形外科、骨軟部腫瘍
医長(中央病院併任)
中馬 広一
(ちゅうまん ひろかず)
中馬 広一(ちゅうまん ひろかず)
整形外科、骨軟部腫瘍
中央病院科長(東病院併任)
川井 章
(かわい あきら)
川井 章(かわい あきら)
第1水 整形外科、骨軟部腫瘍
中央病院外来医長(東病院併任)
遠藤 誠
(えんどう まこと)
川井 章(かわい あきら)
第2、5水 整形外科、骨軟部腫瘍
中央病院医員(東病院併任)
丹澤 義一
(たんざわ よしかず)
丹澤 義一(たんざわ よしかず)
第3水 整形外科、骨軟部腫瘍
中央病院医員(東病院併任)
小林 英介
(こばやし えいすけ)
丹澤 義一(たんざわ よしかず)
第4水 整形外科、骨軟部腫瘍
中央病院医員(東病院併任)

骨軟部腫瘍・リハビリテーション科は、骨組織や筋肉、神経、血管、脂肪などの軟部組織に発生する骨・軟部腫瘍の診断および治療を専門としています。

骨や軟部から発生する悪性腫瘍は肉腫と呼ばれ、内臓などから発生する悪性腫瘍である上皮性腫瘍(より狭い意味で「がん」と呼ばれます)とは区別されています。肉腫は腕や足の他、胸部や腹部などの骨軟部組織から発生することが多いのですが、がんに比べて発生頻度が低いため、非専門施設では診断に時間を要すことも多く、適切な治療方針も広く知れわたっていないのが現状です。また、内臓のがんと比べ、肉腫は骨・筋肉・神経・血管・脂肪などさまざまな組織から発生するためにその種類が多く、顕微鏡による診断名の確定(病理診断)にも専門的な知識が必要となります。

骨軟部腫瘍科では、1992年の設立以来、経験豊富な病理医、画像診断医などの協力のもと、中央病院骨軟部腫瘍科と協同して骨軟部腫瘍の診断治療を数多く行い、個々の病態に応じた適切な治療を目指してまいりました。その結果、現在では約90%の患者さんに切断術ではなく、四肢を温存した集学的治療(手術治療・化学療法・放射線治療)が行えるようになっています。

2.診療について

1)診療内容

骨軟部腫瘍の専門科であるため、診断および治療方針が明確です。

治療の基本は手術治療、抗がん剤治療、放射線治療であり、個々の診断・病期に合わせて適切な治療を選択します。病状や治療内容によっては中央病院で継続した治療を受けていただくことがあります。

当科の特徴として、各診療グループとの診療連携が非常に密接であり、乳腺・腫瘍内科、小児腫瘍科、放射線治療科、病理診断科などと密に連携を取りながら、より専門的な治療を実施しています。また、緩和医療科、精神腫瘍科をはじめ、リハビリテーション専門スタッフや認定看護師の協力のもと、積極的な疼痛管理、リハビリテーションを行うことで早期の社会復帰を目指すとともに、在宅、地域緩和医療の支援を行っています。

最後になりますが、骨軟部腫瘍の診断および治療には専門的知識と数多くの臨床経験が必要です。悪性骨軟部腫瘍(肉腫)は比較的まれな疾患であり、安易に治療を始めてしまうと、かえって再発・転移の可能性が高まり、後々の治療が難しくなることも多くなります。骨軟部肉腫の疑いがある場合、あるいは骨軟部肉腫の診断を受けた場合には、ぜひ専門施設で初期治療を受けられることをお勧めします。

2)診療実績

2014年9月に診療棟9階に約200uのリハビリテーションセンターが開設され、各診療科の入院および外来患者を対象にリハビリ介入を行っています。特に、術前術後のリハビリによる周術期合併症の軽減、嚥下発声機能訓練によるADL(日常生活動作)の回復維持、化学療法やそれに伴う合併症後の廃用の改善、緩和期への支持的な介入を主体としたがん特有のリハビリ診療の提供に取り組んでおり、2014 年のリハビリ新患数は493名(前年度比168%)となりました。

全身麻酔下での手術症例
2014年 手術症例数(例)
軟部腫瘍  20
骨腫瘍  5
病的骨折  17
42

また、外科的治療に関しては、中央病院・骨軟部腫瘍科のスタッフと協同して、原発性骨軟部腫瘍切除術、転移性骨腫瘍による病的骨折に対する骨接合術を中心に行いましたが、腫瘍用人工関節置換術や脊椎手術など、当院で対応困難な症例については、中央病院骨軟部腫瘍科や近隣医療施設と連携して診療を行っています。

3.研究について

以上の診療活動に加えて、よりよい治療法を開発するために、以下の研究活動にも取り組んでいます。
  • 遺伝子解析を用いた診断
  • 網羅的な遺伝子・蛋白発現解析を用いた個別治療の開発
  • 骨肉腫、ユーイング肉腫に対する集学的治療の開発、臨床試験
  • 高悪性度軟部肉腫に対する補助化学療法の有効性を検証する臨床試験