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泌尿器・後腹膜腫瘍科

1.泌尿器・後腹膜腫瘍科について
2.診療について
3.研究について

1.泌尿器・後腹膜腫瘍科について

 医員
駒井 好信 (こまい よしのぶ)   駒井 好信 (こまい よしのぶ) 外来診療日:
  専門医・認定医資格など:
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医、指導医
日本ミニマム創泌尿器内視鏡外科学会 腹腔鏡下小切開手術施設基準医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター
泌尿器科領域は腹部の広い範囲に及び、外科的治療にはさまざまな選択肢があります。常に最適な治療を提供できるよう努めています。わからないことがあれば何でも聞いてください。
 医員
井上 雅晴 (いのうえ まさはる)   井上 雅晴 (いのうえ まさはる) 外来診療日:
  専門医・認定医資格など:
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医、指導医
日本ミニマム創内視鏡外科学会 腹腔鏡下小切開手術施設
それぞれの患者さんにとって最適な治療を、安全に提供できるよう心がけています。わからないことがあれば、遠慮なくご相談ください。

2.診療について

1)診療

当院泌尿器・後腹膜腫瘍科の特色は二点あります。第一に泌尿器悪性腫瘍全般の診断と手術に特化した診療を行っていることです。泌尿器悪性腫瘍の薬物治療については主として乳腺・腫瘍内科が担当しており、放射線治療については放射線治療科が担当しております。初めから手術以外の治療をご希望の場合は、後日再度お越しいただく場合もありますので、最初から該当科を受診した方が効率的です。治療に際しては関係各科が密に相談して方針を決定していますので安心して治療が受けられます。第二に大腸外科と一緒のグループで診療にあたっていることです。隣接臓器浸潤を有する骨盤内の悪性腫瘍全般に対する外科治療に対応できるようになっており、腸管を利用した尿路変更手術においても万全な体制がとれています。

2)診療疾患

【腎がん】
特に腎機能温存手術に力を入れております。最大限の腎機能温存を目指して腎に直接流入する動脈を遮断することなく、腫瘍を少量の正常腎組織(マージン)を周囲に付けて切除する「無阻血腎部分切除」を積極的に行っております。最近3年で50例以上の腎部分切除を行っておりますが、腎阻血に至ったのは3例のみです。また、この「無阻血腎部分切除」の大部分を低侵襲手術(腹腔鏡下手術または腹腔鏡下小切開手術)で行っており、低侵襲手術完遂率は98%です。

【腎盂尿管がん】
腎盂尿管がんに対する根治手術である腎尿管全摘除は開腹で行う場合、低侵襲手術(腹腔鏡下手術または腹腔鏡下小切開手術)で行う場合があり、これらは腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無などにより決定しています。手術に加えて化学療法が必要な場合は乳腺・腫瘍内科でより専門的な化学療法を受けることが可能です。

【膀胱がん】
膀胱全摘除が必要な場合であっても大腸外科と共同で診療にあたっている利点を最大限に生かし、安全確実な尿路変更を行っています。リンパ節転移を有する筋層浸潤性膀胱がんと診断された場合でもより専門分化された乳腺・腫瘍内科にて術前化学療法を行い、積極的に根治手術を目指しています。

【前立腺がん】
2014年より前立腺全摘除にロボット支援手術を導入しました。腹腔鏡手術のメリットとされる拡大視野および出血量減少に加えて、多関節鉗子によるさらなる手術精度向上が期待できる手術です。PSA監視療法(直ちに治療を開始せず、無治療で経過観察する治療選択肢)も患者さんの希望に合わせて多くの方に対して行っています。

【その他泌尿器悪性腫瘍】
精巣がん、陰茎がん、後腹膜腫瘍など頻度が低いがん(または肉腫)であっても関係各科と共同で診療にあたっています。

3)診療実績

最近3年間(2012-2014年)の手術数 最近3年間の手術数

根治的腎摘除/腎部分切除:腎がんに対する手術
腎尿管全摘除:腎盂がん、尿管がんに対する手術
膀胱全摘除:膀胱がんに対する手術
前立腺全摘除:前立腺がんに対する手術
低侵襲手術:腹腔鏡下または腹腔鏡下小切開またはロボット支援手術
開腹手術:低侵襲手術以外の手術

3.研究について

我々国立がん研究センターは、がん患者さんへの良質な治療を提供することが一番重要な仕事だと考えていますが、他にも後継医師の人材教育や将来に向けての最先端医療を積極的に開発、取り入れていく使命もあると考えています。現在下記の研究が進行中です。
  • 腎がんに対する腎部分切除の治療成績,周術期合併症について
  • 腎がんに対する腎部分切除の術前シミュレーションについて
  • 腎盂尿管がんにおける PET の有用性について
  • 腎盂尿管がんにおける術後腎機能予測について
  • 腎盂尿管がんにおけるノモグラム作成について
  • 腎盂尿管がんにおけるリンチ症候群の頻度について
  • T1膀胱がんに対するBCG療法について
  • 前立腺がんに対するロボット支援手術について