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国立がん研究センター

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寄付金の活用報告

国立がん研究センター基金 2021年度収支の状況をご報告申し上げます。

2021年度収支の状況のグラフ

活用報告

寄付金は、各プロジェクト寄付及びがん医療・がん研究のために活用させていただきました。

2021年度の主な使途は次の通りです。

NEXT

ご寄付いただきありがとうございます。

2021年度活動報告は次のとおりです。

NEXTプロジェクト:活動報告書 2021年度(PDF:1.11MB)

NEXTプロジェクト:東病院NEXT(次世代外科・内視鏡治療開発センター)支援プロジェクト

MIRAI
(Minimally Invasive Revolutionary treatments with Advanced Intelligence) 

支出金額:7,583千円

プロジェクトからのメッセージ

手術支援ロボットは今やがん手術において必要不可欠な機器となっています。これまでの腹腔鏡手術とは大きく異なり、手術器具の操作などが直感的に行うことが可能で、患者さんへの負担軽減とともに術者のストレス軽減にも大きな影響をもたらしています。

新しい機器、技術を習得するためには当然、練習環境が重要であることは言うまでもありません。これまでロボットメーカーのトレーニングセンターでのトレーニングが実施されていました。ロボット手術が普及したことで、センターの予約がなかなか取得できない、という問題がありましたが2020年3月に新型コロナウィスル感染症が発生したことにより、トレーニング施設でのトレーニングが実質、不可能となりました。

このような状況で院内の若い先生方から当院での練習環境整備を整えてほしい、という要望が強くなっておりましたが、練習用のカメラや鉗子などの練習用ディバイスは別途、購入する必要がありました。

この度、寄付を頂いたことで、このような練習環境を整備することができ、院内でロボット支援手術の練習が可能となりました。その後も新型コロナウィスル感染症は収束せず、このタイミングで機器を寄付により導入出来たことは非常に有益でした。手術支援ロボットのトレーニングをしたい外科医の先生は非常に喜んでおります。ありがたいご支援に深く感謝申し上げます。

練習用鉗子とカメラの画像2

(練習用鉗子とカメラ)

 

ハンドリング練習

(実際の手術支援ロボットに練習用鉗子などを装着したところ。鉗子の先端にあるのは両手のハンドリング練習用課題)

MIRAI プロジェクト

患者サポートセンター

支出金額:4,494千円

プロジェクトからのメッセージ

患者サポートセンターへのご寄付をいただき誠にありがとうございました。

がんの治療においては、手術、抗がん剤治療、放射線治療などの治療についてのみではなく、その後の療養環境のフォローや経済的、社会的な様々なサポートを提供することが重要であると考えられるようになりました。その実現のために、動線を整え、限られたスペースを有効に利用できるようオープンスペースや面談スペースの増設を行いました。

その際に、パーテーションや机、椅子、カウンター等の物品購入にいただいたご寄付を使用させていただきました。また、患者サポートセンター内で閲覧可能なガイドラインや書籍の購入も行いました。

このことにより、様々な職種によって、タイミングに合わせて情報提供を行い、スムーズに入院や治療に取り組んでいただけるような環境を整えることができました。

これからも、様々なご心配やご不安を抱える患者さんやご家族に対して、切れ目のないサポートを継続してまいります。

  • 面談ブースの写真01

    面談ブースの写真

  • 面談ブースの写真02

     

  • 面談ブースの写真03

    入院申し込みカウンター

がん情報ギフト

支出金額:2,940千円

プロジェクトからのメッセージ

2017 年 7月のプロジェクト開始より5 年目となる今年度についても、皆様方から多大なるご支援を賜り、「がん情報ギフト」を多くの方々に届けることができました。ご支援を賜りました全ての皆様に心よりお礼申し上げます。

 今年度は、新たに 49 館に「がん情報ギフト」を寄贈させていただき、累計 554館になりました。また、既寄贈館への補充や更新冊子の配布を実施させていただきました。さらに、2021 年度の新たな取り組みとしては、「アウトリーチ活動」があります。これは、がん情報ギフトを寄贈させていただいた図書館から、近隣の公民館などの公共施設やコンビニ、郵便局などをご紹介いただき、チラシ「もしも、がんになったら」を設置していただくというもので、生活に密着した場所に、よりアプローチできたと考えます。

 今後とも、寄贈した図書館への継続的な資料資材の支援と共に、がん情報ギフトを介した各所の「連携」が育まれる機会の提供等、進めてまいりますので、皆様の力強い応援、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

がん情報ギフト 活動報告書 2021年度(2021年08月01日~2022年07月31日)

がん情報ギフト プロジェクト

希少がんグラント

支出金額:7,761千円

使途

国立がん研究センターの希少がんに対する取り組みに賛同し、期待される方から、希少がん領域の研究をさらに推進することを目的としたご寄付をうけたことを受け、2021年、「希少がんグラント」を創設しました。

希少がんの診断および治療の進歩・発展に貢献する独創的な基礎・臨床研究を、医師・研究者・コメディカルから広く募集、理事長以下5名の選考委員会による厳正な選考に基づき、希少がん医療の向上に資することが期待される優れた研究・研究者に対して研究費を贈呈しています。選考に当たっては、ご寄付いただいた方の意思を尊重し、科学的な側面に加えて希少がん医療の向上のための研究に情熱を持って取り組む姿勢を重視しています。

希少がんグラントI(2021年4月~2024年3月):寄付者のご意思である「希少ながん、または希少ではないが希少な症例」における1. 病理やメカニズムの解明、2. 早期の的確な診断、3. 有効な治療の確立に資する研究の7課題に研究費が贈呈されました。

希少がんグラントII(2021年12月~2024年3月):寄付者のご意思である「希少がん研究・医療を一層推進するための研究」12課題に研究費が贈呈されました。

希少がんセンターは採択された19課題の研究が順調に進むように研究支援を行い、進捗状況をホームページなどで公開しています。研究開始後3年目の2024年に「国立がん研究センター希少がんグラント記念シンポジウム」を開催する予定です。記念シンポジウムには、医師・研究者のみでなく、広く一般の方々にもご参加いただき、希少がんグラントによる研究成果を発表するとともに、最新の希少がんの医療・研究・治療開発に関して、分かりやすく学び、ディスカッションできる機会にしたいと考えています。ご期待ください。

お礼の言葉

この度は、国立がん研究センターの希少がんに対する取り組みに対して、多大なるご支援・ご寄付を賜り、厚く御礼申し上げます。

賜りましたご厚志は、希少がんの診断および治療の進歩・発展に貢献できるように、国立がん研究センターの責任のもとで有効に活用させていただきます。

国立がん研究センター希少がんセンター・希少がん中央機関は、希少がんの正しい診療を行うこと、希少がんに関する新しい知見を集め希少がんの研究、治療開発を推進すること、さらに実際の診療・研究活動を通して、希少がん医療の課題を明らかにし、解決してゆくことを目指してまいります。また、全ての希少がんの患者に「寄り添う」気持ちと、「グローバル」な視野を持って、希少がんの抱える問題に全力で取り組んでまいります。

引き続き、希少がんの診断および治療の進歩・発展にご理解とご賛同をいただき、これまで以上にご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

国立がん研究センター希少がんセンター・希少がん中央機関 加藤陽子・川井章

希少がんグラント受賞者

希少がんグラント

早期臨床情報へのアクセス改善

支出金額:1,780千円

プロジェクトからのメッセージ

新しい治療薬を開発するためには、一般の臨床では使用されていない新規の抗がん剤を用いた臨床試験(治験)を行う必要があります。治験のなかでも、最初のステップ(早期開発試験、第1相試験)は国内でも実施施設が限れているため、患者さんに情報を提供することが難しいという課題がありました。

皆さまからのご寄付により治験情報(第1相試験)を検索するためのWebサイトの構築を行うことが出来ました。本検索サイトを用いることにより、ご自身の病名や遺伝子の情報に基づいてご参加いただける第1相試験を検索でき、また興味をお持ちいただいた試験についてお問い合わせをいただくことができるようになりました。すでにホームページを閲覧頂いたのちにすでに患者様、担当医様より複数の治験問い合わせを頂いております。今後、より一層みなさまに認知頂き、治験への参加機会が増えるよう努めてまいります。今後ともご支援よろしくお願い申し上げます。

治験情報(第1相試験)を検索するためのWebサイト

 

希望のみち

支出金額:999千円

使途:聖歌隊ベレー帽(赤・緑50枚×2)、聖歌隊ケープ(赤・緑50枚×2)
ボランティア参加者100名分購入

お礼の言葉

厳しい病状の中で、12月に当センターで行われている職員ボランティアによる聖歌隊が、患者さんにとって大変癒しになったとお聞きしました。ご家族がその時の患者さんの様子をみて、この聖歌隊がもっと華やかで楽しい時間になるよう、力になりたいという思いで頂いた寄付です。2021年12月、COVID-19の中でしたが、この美しいガウンとベレー帽を纏い、演奏を致しました。全員で集まったのは当日限りなのに、2回のみの音合わせで本番に入ることができ、この衣装でこころがひとつになる不思議な体験をしました。また、その動画を多くの患者さんに配信することができました。ご家族が選んだ帽子の刺繍は5つの音符が星を形作り、きらきらと輝き続けます。毎年、この衣装を着て患者さんのこと、ご家族のことを思い出す機会を与えて頂いたこと、多くの患者さんやご家族に、これからも歌声をはなやかに届けられること、感謝致します。

中央病院看護部長 關本翌子

  • 聖歌隊が集合している写真

    聖歌隊集合写真

  • 聖歌隊が演奏している様子

    演奏の様子

過年度の活用報告

過年度の活用報告はこちらからご覧いただけます。

 

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