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研究員へのインタビュー NO.2がん情報提供部 研究員 江頭 勇紀

がん対策研究所に来るきっかけ

江頭勇紀の顔写真

私はもともと、都道府県の行政官として、地域医療構想や保健医療計画をはじめとする地域医療政策に携わっていました。
ちょうど行政官として10年を過ぎた頃、公衆衛生大学院に入りました。その中で、アカデミア側のスタッフとして新型コロナ感染症の感染予測モデルプロジェクトに携わる機会をいただき、研究と実装をつなぐことに興味を持つようになりました。身近な人が、がんと闘病した経験もきっかけとなり、がん領域で研究から実装まで一気通貫で課題解決を行いたいと考え、がん対策研究所に飛び込んでみようと思いました。

現在の研究内容や事業内容

全国のがん診療連携拠点病院等のハブ機能として、「都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会」をはじめとした各種会議の企画・運営に携わっています。また、研究では、がん医療体制の地域偏在研究をはじめ、実装科学部門と連携した「地域連携体制の構築のための普及・実装研究」を行うなど、多様な研究を分野横断的に研究しています。

がん対策研究所での生活

最新のがん医療提供体制における課題を把握し、そのハブとなるために、拠点病院等の病院長の方から臨床現場の方まで様々な人たちからお話を伺うことが多く、行政官の時とは異なった刺激的な毎日です。また、研究では、がん登録やレセプトデータ、DPCデータをはじめとした豊富なデータを基に地域ごとに、特性を分析し、その課題に対する解決策の実装方法を関連部門とも連携しながら開発をしています。

がん対策研究所に来てよかったこと

研究と実装が常に隣り合わせで、「社会を変える研究とその実装」が一気通貫でできるところです。私はリアルワールドデータを用いた研究を得意としていますが、「研究の種は常に現場にある」というのを理念にしています。そのため、事業を通じて、現場の声を聴くことによって、新たな疑問がわき、次の研究につながることに日々やりがいを感じます。また、入職してすぐに研究班に参加させていただけたことは、キャリアチェンジした駆け出しの自分が一人の研究者として認めてもらえたと感じることができ、とても嬉しかったです。
さらに、がん対策研究所では、様々な職種・バックグラウンドを持った方とチームで仕事をしています。私自身も「行政官出身」という一見すると異例のキャリアですが、事業や研究の中で、「行政ではどう考えるか」、「どのように連携すればよいか」といった質問も日常茶飯事で、自身ががん対策研究所にいる意味を感じることができるのが良いなと思っています。

研究や事業への参加を検討している方へ一言

がん対策研究所では、それぞれの分野のプロフェッショナルの方たちとチームでがんに関する課題に取り組むことができます。身近なところから、日本、そして世界に視野を広げながら多様な研究・事業をできる環境です。一見、門外漢かもと思うバックグラウンドが、実はがん対策研究所の事業・研究につながることはとても多くあります。私のように「自分に何ができるだろう?」と迷っているそんな皆さんの参加もぜひお待ちしています。