コンテンツにジャンプ
ci

トップページ > 情報提供 > 学生・研究者の方へ > 研究員へのインタビュー > 検診研究部 特任研究員 難波 俊文

研究員へのインタビュー NO.9検診研究部 特任研究員 難波 俊文

がん対策研究所に来たきっかけ

ToshifumiNanba.jpeg

学生時代から社会と医療の関わりに関心を持ち、将来は医療機関の枠を超えた仕事に携わりたいと考えていました。なかでも、二次予防としてのがん検診には大きな意義を感じていました。卒後、医師として多くのがん患者さんを診療する中で、日本のがん検診受診率の低迷に課題意識を持つようになりました。受診率の向上には、啓発に加えて、より多くの方が検診を受けやすい環境や体制を整えていくことが重要だと考え、がん対策研究所の門を叩きました。

現在の研究内容や事業内容

がん検診の受診率について考える中で、「この数値は実態を正確に捉えているのだろうか」という疑問を持ったことが、研究者としての出発点です。がん検診という言葉は広く知られていますが、日本では制度や提供体制が複雑で、国の統計として示される受診率は、主に国民生活基礎調査の自己申告に基づいて推計されています。そのため、回答者の記憶違いや検診の捉え方、調査に回答する人の偏りなどが、数値に影響する可能性があります。入職時、厚生労働科学研究費による「がん検診受診率の妥当性評価のための研究」(研究代表者:中山富雄)が進められており、研究班の事務局を務めるとともに、研究協力者として調査・分析に携わりました。現在は、受診率の向上をがん死亡率の低減につなげるため、対象者の把握から精度管理までを組織的に行う「組織型検診」の構築に向け、社会が抱える課題を明らかにし、その基盤づくりに資する研究にも取り組んでいます。

がん対策研究所での生活

育児や大学院との両立のため、非常勤として週3日半勤務し、通勤時間も考慮して10時から勤務しています。個々のライフステージに応じて勤務形態を柔軟に相談できる環境に、大変助けられています。また、研究所内では各分野の研究者によるセミナーや研究発表が日常的に行われており、自身の専門にとどまらず、がん対策に関する国内外の幅広い知見に触れられることも大きな魅力です。

がん対策研究所に来てよかったこと

国内で唯一のがん対策の専門機関だからこそ、研究と実践の双方に正面から取り組めることに、大きなやりがいを感じています。研究所では多様なバックグラウンドを持つ研究者が活躍しており、異なる専門性や視点から日々刺激を受けています。また、行政機関や医療機関でがん検診に携わる方々と関わる機会も多く、現場の実践から得た気づきや課題を研究に還元できることも大きな魅力です。

研究や事業への参加を検討している方へ一言

がん対策が扱う領域は幅広く、少しでも関心のある方なら、ご自身の経験や興味を生かせる分野がきっと見つかると思います。多様な専門性を持つ仲間に温かく迎えられ、必要なサポートを受けながら新たなことに挑戦できる職場です。
がん対策に貢献したいという思いをお持ちの方と、一緒に働けることを楽しみにしています。