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令和5年度患者体験調査

報告書ダウンロード

速報版(簡易版)

患者体験調査報告書(速報版) 令和5年度調査(PDF:9,007KB)

下記「調査の概要」のとおり、令和5年度患者体験調査を実施いたしました。ご回答いただいた皆様、発送にご協力いただいた全国のがん診療連携拠点病院等をはじめとする施設の皆様には、厚く御礼申し上げます。
全体値と希少がん患者・若年がん患者・一般がん患者の3つのグループの集計値をまとめました速報版を公開しました。今後、都道府県別調査結果や、前回調査との比較など含めた最終版報告書を作成する予定です。

調査の概要

調査の意義

 わが国のがん対策は、平成19年(2007年)にがん対策基本法が施行され、それに基づくがん対策推進基本計画に沿ってさまざまな施策が行われてきました。しかし、進捗評価なくして施策の成否を判断することはできません。そこで、平成24年(2012年)に閣議決定された第2期がん対策推進基本計画から、がん対策を評価する指標を策定し、進捗評価を行っていくことが盛り込まれ、平成26(2014)年度に第1回目、平成30(2018)年度に第2回目の患者体験調査が実施されました。これまでの調査は、がん対策推進基本計画の中間評価として活用されてきました。この度、第3回目の調査をする運びとなりました。本調査で得られた結果は、2023年3月に閣議決定された第4期がん対策推進基本計画の中間評価等に活用される予定です。皆様の声をこれからの国のがん対策に反映させるために重要な調査ですので、ご協力のほどお願いします。

 

調査方法 ・対象者

全国のがん診療連携拠点病院等のうち、協力を得られた対象施設を2021年の1年間に受診した患者さんのうち、機械的に選ばれた方にアンケートをお送りします。これは一部、がんではなく、他の疾患の診断・治療のために受診した方も含まれます。

 アンケートの発送は2023年12月~2024年1月に行います。

解析・結果の報告

回答は国立がん研究センター調査事務局で集計を行います。集計・解析結果については、厚生労働省や各都道府県にも報告し、第4期がん対策推進基本計画の評価等に活用される予定です。また、報告書は、このホームページでも公開する予定です。

 

個人情報について

調査票は協力施設の協力のもと発送します。返送は無記名で、直接国立がん研究センターへお願いしています。

 

問合せ先

国立がん研究センター「患者体験調査」事務局

電話番号:0120-847-156(平日10:00~18:00 年末年始休業:12月29日~01月03日)

患者関係者の皆さんからのメッセージ(あいうえお順)

HTB北海道テレビ放送株式会社
東京支社編成業務部長
兼 コンテンツビジネス局コンテンツ戦略部 兼 営業局戦略プロデュース部
阿久津 友紀様

正確なデータ、まとまったデータがないと何も世の中は変わりません。変えるにもどう変えればいいのか、優先順位もつけられない。それを患者として実感しています。だからこそ、今治療に向き合っておられるみなさんの声が必要です。

おつらいこともあるかもしれません。お答えいただくひとつひとつが医療の進歩、改善、そして患者さんとそのご家族、周りの人の『生きやすさ』につながると信じています。
『次の誰かのために・・・』ご協力をお願いします。

 
認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティー事務局長
大井 賢一様

ノーベル平和賞を受賞されたマザー・テレサが「わたしの行いは大河の一滴に過ぎない。でも、何もしなければ、その一滴の水も生まれない。」との言葉を残しています。マザー・テレサは「あなたの行動」が世界を変える、そう語りかけています。

がん医療を変えるには、あなたの患者としての“声”が必要です。あなたの“声”を社会に届けること、その一番の近道は「患者体験調査」に参加することです。みなさんの“声”を「患者体験調査」で届けてください。あなたの“声”がより良いがん医療に導く力となります。

一般社団法人CSRプロジェクト 代表理事
(社会福祉士・精神保健福祉士・技術士)
桜井 なおみ様

患者体験調査は、我が国においてEBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング:証拠に基づく政策立案)を推進するための重要な基礎資料です。国民から信頼される医療政策立案に向け、目的を明確にするとともに、より効果的なものへ改善していくためにも、多くの声が寄せられることを期待しています。

 

認定NPO法人希望の会 理事長
全国がん患者団体連合会 理事
東京都がん対策推進協議会委員
轟 浩美様

胃がんの中で希少なタイプであり、未だ治療が確立されず、AYA世代の罹患者も多い患者会として、希望の会は設立以来、死角に入りがちな患者家族の声ががん対策に届くことを目指して活動してまいりました。「誰一人取り残さないがん対策」こそ、願い続けてきたことです。

前回の患者体験調査で対策、支援が必要な課題が明らかになってきたことが、今期のがん対策推進基本計画の全体目標に繋がったのだと受け止めています。今回の患者体験調査に寄せられた声は、がんになっても安心して暮らせる日本への切なる願いが込められた大切な声であると考えます。調査ががん対策の推進のためにしっかりと活かされることを心より願っております。

  

NPO法人愛媛がんサポートおれんじの会 理事長
松本 陽子様

現在、全国の都道府県で「がん対策推進計画」の策定が進んでいます。わたしたち患者・家族等の思いを反映した計画とするために重要な要素となるのが、「患者体験調査」です。都道府県別のデータもありますので、全国と比べてどういう対策が必要なのかを読み解くことが可能になります。私の住む愛媛県でも、このデータを利用して特に力を入れる分野を明らかにする方向で議論が進んでいます。

ひとりひとりの体験が、自分の住む地域の次の対策を作り出すことに繋がります。ぜひ声を聴かせてください。

  

サッポロビール株式会社
広報部ビール文化コミュニケーショングループ 兼 人事部プランニング・ディレクター
村本 高史様

患者体験調査は、日本のがん医療やがん対策を変えられる影響力を持つ、大変重要な調査であり、成年の患者の皆さんを直接の対象にした公的な調査としては唯一のものです。
内容は、医療に直接関わることから経済面や生活面、仕事への影響、がんを経験したことでの思いまで、重要な要素を広く含んでいます。

患者の身になってみないとわからないことを含め、皆さんの率直な体験や思いをこの機会にぜひお聞かせください。


小児脳腫瘍の会 代表
馬上 祐子様

患者体験調査は、がん医療を受ける患者側が感じていること、課題を直接知ることができる貴重な調査であり、前回との比較もできるので大変有用であると考えます。
ぜひ続けていっていただきたいと思います。



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