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(第17回 希少がん Meet the Expert)

「慢性リンパ性白血病とその類縁疾患」棟方理
(第17回 希少がん Meet the Expert)

更新日 : 2021年10月22日

公開日:2019年10月2日
  • 日時:2018年3月2日金曜日 19時から20時30分 
  • 場所:国立がん研究センター中央病院 希少がんセンター待合 
  • 講師:棟方 理 国立がん研究センター希少がんセンター/中央病院血液腫瘍科 

動画

第17回慢性リンパ性白血病とその類縁疾患開会挨拶

第17回慢性リンパ性白血病と類縁疾患講演:棟方 理

第17回慢性リンパ性白血病とその類縁疾患ディスカッション

第17回アンケート

開催報告

希少がんを知り・学び・集う「希少がんMeet the Expert」(希少がんMtE)の第17回セミナーが2018年3月2日に開催され、24名の患者さん・ご家族、医療関係者が受講しました。今回のセミナーは、「慢性リンパ性白血病と類縁疾患」がテーマで、いつものように希少がんセンターの加藤陽子による司会で始まりました。開会にあたって、西田俊朗(中央病院院長)が、「血液がんを含めて稀ながんの治療開発は、患者さん・ご家族、製薬企業、国と医療者が共同してつくる必要があります」と、セミナーを情報共有に役立ててほしいと挨拶をしました。続いて、悪性リンパ腫の患者会「グループ・ネクサス・ジャパン」理事長の天野慎介さん、若年がん患者会「ローズマリー」の多和田奈津子さんが会の活動を紹介しました。

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    司会:加藤陽子

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    開会挨拶

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    悪性リンパ腫の患者会「グループ・ネクサス・ジャパン」理事長の天野慎介さん

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    若年がん患者会「ローズマリー」の多和田奈津子さん

 

講演では、棟方理(希少がんセンター/中央病院血液腫瘍科)が、慢性リンパ性白血病(CLL)について、どのような病気か、治療と新薬開発、類縁疾患を解説しました。

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講師:棟方理

慢性リンパ性白血病は、悪性度が低く進行は年単位のゆっくりしたものです。進行期に分類されるものや活動性所見のある場合に治療を開始するので、早期の場合は診断後も治療をせずに経過観察で過ごす症例が多いです。ただし、頻度は低いものの、増大速度の速いアグレッシブリンパ腫に移行することがあります。これをリヒター症候群といい、定期検査に加えて自覚症状のチェックが重要です。現在は、新薬の開発が進み、さまざまな薬物療法が登場しています。年齢、体の元気度(PS)、腫瘍細胞の性質、染色体に応じた治療選択肢について、詳しく解説されました。このほか、国内外で治験結果が明らかになって今後の使用が期待される新薬や、類縁疾患といわれる「ヘアリー細胞白血病」「脾辺縁帯リンパ腫」についても概略が話されました。

ディスカッションは、進行役をがん情報サイト「オンコロ」の川上祥子が務め、講演の棟方理、「ローズマリー」の多和田奈津子さん、「グループ・ネクサス・ジャパン」の天野慎介さん、加藤陽子が登壇し、事前に寄せられた会場からの質問に答えるかたちで行われました。

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    加藤陽子

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    ディスカッションの様子

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    質疑応答 

「経過観察中の職場へのカミングアウト」「リヒター症候群の自覚症状」「急性リンパ性白血病の化学療法後の晩期障害」などの質問に対して一つ一つ丁寧な回答がされました。最後に登壇者から一言ずつ寄せられるなか、棟方は、「慢性リンパ性白血病では診断後に経過観察で過ごす人も多いが、近年、新薬の開発が進んでいて予後は明らかに改善しているで、この病気と前向きに付き合っていってほしい」と締めくくり、会場全体の拍手に包まれてセミナーは終わりました。

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    多和田奈津子さん

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    天野慎介さん

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    講演中の会場の様子 

    • 希子(Mareko)