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(第24回 希少がんMeet the Expert)

「眼腫瘍」鈴木茂伸
(第24回 希少がんMeet the Expert)

更新日 : 2021年10月25日

公開日:2019年10月7日
  • 日時:2018年7月6日金曜日 19時から20時30分
  • 場所:国立がん研究センター中央病院 希少がんセンター待合
  • 講師:鈴木 茂伸 国立がん研究センター希少がんセンター/中央病院眼腫瘍科

動画

第24回眼腫瘍開会挨拶2

第24回眼腫瘍講演:鈴木茂伸2

 第24回眼腫瘍ディスカッション2

第24回アンケート-2

開催報告

希少がんを知り・学び・集う「希少がんMeet the Expert」の第24回セミナーが「眼腫瘍」をテーマに、2018年7月6日に開催されました。会場には、患者さんのご家族や医師や薬剤師など30人ほどが集まるなか、まず、中釜斉(国立がん研究センター理事長)が開会の挨拶をしました。続いて、司会の加藤陽子(希少がんセンター)が本日の流れを示し、後半のディスカッションに登壇する、「すくすく」 網膜芽細胞腫の家族の会の池田小霧さんを紹介しました。

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    開会挨拶

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    司会:加藤 陽子

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    「すくすく」 網膜芽細胞腫の家族の会の 池田 小霧さん

 

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講師:鈴木 茂伸

鈴木茂伸(希少がんセンター/中央病院眼腫瘍科)による講演では、まず、眼の構成組織と、眼にできる悪性腫瘍の種類が示されました。発症数はまぶたのがんも含めて年間2000例未満といわれ、希少がんに含まれます。眼のがんは早期に発見できることが多いことなどにより、生存率でみると良好なものが多く、治療の目標は、眼球の温存、視機能の温存、容姿におかれます。

 

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講演中の会場の様子 

今回は眼部の腫瘍として、眼瞼腫瘍、結膜腫瘍、涙腺がん、眼科領域の悪性リンパ腫、ぶどう膜悪性黒色腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜転移がんについて、どのような種類があるか、疾患の特性、また、手術、放射線治療、薬物療法などの治療方法と効果、転移時の治療などが具体的に解説されました。「眼腫瘍の診療に関する疑問は、担当医と相談のうえ、適切なセカンドオピニオンを受けることが大切」であると、「希少がん情報公開専門病院」(目のがん)の活用が紹介されました。

ディスカッションには、講師の鈴木茂伸、「すくすく」 網膜芽細胞腫の家族の会の池田小霧さん、司会の加藤陽子が加わり、がん情報サイト「オンコロ」の川上祥子の進行のもとで進められました。事前に寄せられた会場からの質問を中心に、「一方の眼にできたがんがもう片方の眼に転移する傾向はあるのか」「網膜芽細胞腫が子どもに遺伝するのはどのような場合、割合か」「再発や二次がんの発生頻度と早期発見のための工夫」などを話題に情報が共有されました。

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    ディスカッションの様子

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    質疑応答

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    加藤 陽子

また、「すくすく」では毎月第4水曜日に網膜芽細胞腫の親が自由に集うお話し会を開催しています。池田さんからは、そのような場で「情報を共有することとともに、成長した子をもつ親が過去に体験した気持ちを伝えて共有するようにしている」と話がありました。1時間半を共有した会場は、和やかな拍手とともに閉会しました。

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    「すくすく」 網膜芽細胞腫の家族の会 池田 小霧さん

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    会場の様子

    • 希子(Mareko)