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国立がん研究センター

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西川博嘉 国立がん研究センター分野長が米国がん免疫療法学会(SITC)の35周年記念“2020 SITC Team Science Award”を受賞

掲載日:2020年11月17日
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西川博嘉写真

西川博嘉 国立がん研究センター 分野長、名古屋大学大学院 教授が、米国がん免疫療法学会(Society for Immunotherapy of Cancer、SITC)の35周年記念賞“2020 SITC Team Science Award”をがん免疫学の創始者であるLloyd J. Oldの研究チームの一員として受賞しました。

SITCは、がん免疫療法の科学とその応用方法を発展させることにより、新しいがん治療をリードする世界有数の学術団体で、功績が高く評価された会員・企業等に対し、5年毎に記念の賞を贈呈しています。前回の30周年記念賞“2015 SITC Team Science Award” には、2018年に本庶佑先生と一緒にノーベル医学・生理賞を受賞したJames Allisonのグループが選ばれました。
https://www.sitcancer.org/funding/awards/anniversaryawards/sitc2015(外部サイトへリンクします))

SITC

SITC 35th Anniversary Awards
https://www.sitcancer.org/funding/awards/anniversaryawards/sitc2020(外部サイトへリンクします)

西川 博嘉(にしかわ ひろよし)

研究成果

これまで西川は、CD4+制御性T細胞をはじめとした免疫抑制ネットワークが抗腫瘍免疫応答を抑制する機構の解明に取り組むとともに、それを克服する治療法の開発を進めてきました。特に抗腫瘍免疫応答に重要なエフェクターT細胞が制御性T細胞による免疫抑制により免疫寛容に陥る機構が抗原の性質の違い(自己vs 非自己)により異なることを明らかにしました。これらの知見は、がん免疫のみならず、自己免疫、アレルギー、感染症、移植などの様々な免疫応答の理解にも極めて重要と考えられます。さらに近年は、がん細胞のゲノム異常が免疫応答に影響を与え、腫瘍微小環境に免疫抑制ネットワークを構築するという発がん過程の全く新しい概念を提唱し、免疫ゲノムプレシジョン医療の実現に取り組んでいます。

略歴

1995年                三重大学医学部医学科卒業
1995年                三重大学医学附属病院 研修医
1995年-1997年     松阪中央総合病院 研修医
1997年-1998年     鈴鹿中央総合病院 内科医員
1998年-2002年     三重大学大学院医学研究科内科学専攻
2002年                 学位 博士(医学)
2002年-2003年     三重大学医学部附属病院 内科医員
2003年-2006年   Memorial Sloan Kettering Cancer Center リサーチフェロー
2006年-2010年     三重大学大学院医学系研究科 病態解明医学講座 講師
2010年-2015年     大阪大学免疫学フロンティア研究センター 実験免疫学 特任准教授
2012年-2015年     Department of Oncology, Roswell Park Cancer Institute,
                           Adjunct Associate Professor
2015年-現在          国立がん研究センター
                            先端医療開発センター 免疫トランスレーショナルリサーチ分野 分野長、
                            研究所 腫瘍免疫研究分野 分野長
2016年-現在          名古屋大学大学院医学系研究科 微生物・免疫学講座 分子細胞免疫学教授

専門・研究対象

免疫学、腫瘍学、特にがん免疫及びがん免疫療法についての研究