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抗がん剤の末梢神経障害(しびれ)について

抗がん剤の末梢神経障害(しびれ)について

抗がん剤をはじめてから手がしびれる感じがするけど副作用かしら?

抗がん剤の種類によっては、末梢神経障害(しびれ)を引き起こすことがあります。末梢神経障害は他の副作用と比べて一度出現するとその回復には時間がかかります。また、確立した治療法もないため、早期発見と早期対策が必要です。硫酸ビンクリスチン・シスプラチン・オキサリプラチン・パクリタキセルなどは末梢神経障害を引き起こしやすい薬と言われています。

手がしびれる感じの図

末梢神経障害では以下のような症状が現れることがあります。
このような症状が現れたらすぐにお知らせください。

  • 手足、足先のしびれや冷たい感じ
  • 服のボタンがかけにくい
  • 水仕事の際にひどく水が冷たく感じる
  • 文字がうまく書けない
  • テレビのリモコンが操作しにくい
  • つまずきやすい
  • 靴がうまく履けない

どのような対策をすればよいのでしょうか?

末梢神経障害の予防法は現在確立されていません。そのため早期発見・早期対策が必要となってきます。日常生活で実行できる対策としては以下のことに気をつけましょう。

  • 冷たい水や熱いお湯にはできるだけ触れないようにする
  • カイロを長時間身につけたままにしない
  • つまずきそうなものを床に放置しない
  • 爪はきれいに切りそろえておく
  • 暖かい手袋や靴下で保温し、手足を冷やしすぎないようにする
  • 自分にあった靴を履く
  • 適度な手足の運動を行い、末梢循環の改善をはかる

更新日:2023年3月30日