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国立がん研究センター 中央病院

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院内教育

当院では、基本的な知識・技術を習得しつつ質の高いがん看護を実践できるように、院内教育プログラムを計画的に受講します。

新人看護師への新人教育プログラムをはじめ、全ての看護師は経験年数などのレベル別に、ベーシック教育とがん看護専門教育(基礎コース)を受講します。がん看護専門教育(専門コース)は、もっと深くがん看護を専門的に学びたい4年目以上の看護師が受講します。ベーシック教育を受けた後で、さらに管理者教育を希望する人は看護管理者教育を受講します。

院内教育概念図

院内教育共通プログラム

新人教育

経験年数や役割に基づき、看護の基本的な知識・技術を習得するためのプログラムです。

新人看護師研修

新人看護師は1年を通じて、教育委員会主催で行う集合教育と、それぞれの職場内で行う分散教育でサポートされます。1つ1つ課題を身に付けていけるよう計画されており、看護師としての大切な最初の1年を支援します。院内教育のうち、レベルIが新人の集合教育にあたります。

部長はじめ教育委員会、教育担当者、看護師長、病棟新人教育係などが連携して手厚い支援体制で、看護内容から生活の相談まできるだけいろいろな立場から関わり、新人看護師が安心して仕事に慣れることに集中できるよう支援していきます。

新卒者の日勤・夜勤業務導入の目安

日勤・夜勤の一人立ちは看護師にとって1つの成長の目標です。当院では段階的に調整しながら、初年度の9月に夜勤が開始できるよう指導していきます。

新卒者の日勤・夜勤業務導入の目安図

レベル別研修(ベーシック研修・がん看護基礎コース)

院内研修のうち、ベーシック研修とがん看護基礎コースのレベル別研修の概要です。経験年数に合わせてレベル別に開催され、対象の看護師全員が受けて看護の充実を図ります。ベーシック研修では看護の基本的な知識・技術を習得します。がん看護専門研修の基礎コースではがん看護に必要な基礎知識を1年目から段階的に学び、5年目から7年目までに修了します。3年目までの基礎コースを基盤として、4年目以上の看護師が受講できるがん看護専門コースにステップアップしていきます。レベル共通研修には全ての看護師が参加します。

レベル I(1年目)

がん看護概論

がん患者とその家族の特徴を踏まえた看護の役割を認識する。

基礎看護技術

当院において共通して必要な看護技術とその手順を理解し、配属部署の業務に適応するための基盤をつくる。

  1. 輸液ポンプの取扱・移動・移送の介助・バイタルサインの測定
  2. 与薬
  3. 静脈血採血・簡易血糖検査

1ヵ月振り返り

現在の自己の状況を客観的に捉え、課題を明確にできる。

コミュニケーション

自分と患者・家族、またはスタッフとの円滑なコミュニケーションのための課題を考える。

多重課題

安全・安楽な看護実践のために、多重課題を整理し、優先度を考えることができる。

フィジカルアセスメント

患者の病態を正確に捉え、適切なアセスメントに基づいた看護を実践するための基礎知識・技術を習得する。

がんの基礎知識

がんの疫学、予防、早期発見、病態生理に関する基礎知識と、国のがん対策について理解できる。

1年の振り返り

1年を振り返り、2年目に向けての自己の課題を明確にする。

レベル I(2年目)

末梢静脈注射実施研修

末梢静脈内注射を安全に実施するために必要な知識・技術を習得し、実施できる。(実施者認定のための研修)

がん治療と看護

がん治療の特徴・副作用・合併症対策に関する基礎的知識を習得し、実践に活用する。

  1. 化学療法と看護・臨床試験
  2. 放射線療法・IVRと看護
  3. 手術・内視鏡治療と看護

看護過程の展開

看護実践において看護過程を展開することができる。

ケーススタディ (共通)

看護実践を振り返り、自己の課題を明確にする。

レベル II(3年目)

リーダーシップ(1)

メンバーシップを理解し、リーダーシップを発揮するための準備を行う。

緩和ケア

がん患者にとっての緩和ケアに関する知識を習得し、実践に活用する。

がん患者の症状マネジメント(1)

がん患者の症状マネジメントに関する知識を習得し、実践に活用する。

がんサバイバーシップの理解

患者・家族のがんとの共生を支援するための考え方や方法を理解できる。

レベル II(4年目)

がんの症状マネジメント(2)

がん患者の症状マネジメントに関する知識を習得し、実践に活用する。

在宅療養支援

入院中からの退院・在宅療養生活支援の意義を理解し、実践できる。

がん医療におけるチームアプローチ

がん医療におけるチームアプローチの重要性を理解できる。

レベル III(5~7年目)

がん医療と看護倫理

がん医療おける倫理的課題を理解し、協力し合ってチームで倫理的課題に取り組むことができる。

リーダーシップ(2)

集団の目的・目標を達成できるよう集団の特性をふまえた動機付けを行い、リーダーシップを発揮する。

臨床研究・臨床試験

がん医療における治療開発・臨床試験・研究の意義を理解できる。

成人教育

成人学習者への効果的な指導ができる。

看護研究(1)臨床における課題の明確化

学会総会・学術集会等に参加することを通して、多角的な視点で看護実践を捉え、がん看護のエビデンス構築を目指した看護研究に主体的に取り組む意欲を高める。

レベル共通

看護を語る会

自己の看護観を大切にした看護を実践する。

急変患者のフィジカルアセスメントと対応

急変した患者の状態を正しくアセスメントし、的確に対応する能力を身に付ける。

アサーティブネス・トレーニング

アサーティブな人間関係を築き、リーダーとしての資質を磨く。

看護研究(2)

関心のある看護ケアについて、文献を検索し、読み解くことで、看護研究や臨床上の看護ケアに生かせるような情報を導き出すことができる。

がん看護専門コース

がん看護の専門性をさらに高め、がん看護におけるキャリアアップを支援するためのプログラムです。それぞれの研修計画は、当院の専門看護師、認定看護師、その他専門分野で活動している看護師によって立案され、教育委員が運営します。

卒後4年目以上を対象としており、受講希望者の主体性に基づいて実施され、毎年たいへん受講希望者の多いプログラムです。 受講修了後、認定看護師教育課程や大学院進学(専門看護師コースなど)にステップアップする看護師もいます。

緩和ケア I

緩和ケア概論、がん性疼痛マネジメントに必要な知識、がん性疼痛マネジメントに必要な薬物療法、がん性疼痛マネジメントにおける非薬物療法、事例検討

緩和ケア II

トータルペインの理解、疼痛以外の身体的苦痛とマネジメント、心理反応や主な精神症状とケアの方法、コミュニケーションスキル、緩和ケアにおけるリハビリテーション、緩和ケアにおける医療連携・社会資源の活用

がん放射線療法看護

放射線の基礎知識、がん放射線療法の意義と方法、がん放射線療法に伴う急性期および晩期の有害事象とその対策、がん放射線療法を受ける患者の看護ケアおよびセルフケア支援、事例検討

がん化学療法看護 I

がん化学療法の特徴と看護師の役割、がん化学療法の目的・治療計画・レジメン、抗がん剤の安全な取扱いと曝露予防方法、患者のアセスメント項目、確実・安全な抗がん剤の投与管理、副作用対策とセルフケア支援

がん化学療法看護 II

薬剤の特徴と注意事項、レジメンのアセスメントと投与管理上の留意点・注意すべき有害反応と予防対応策・セルフケア支援、意思決定の支援とチーム医療、患者と家族の看護実践における自己の課題

褥瘡ケア

褥瘡発生と治癒のメカニズム・分類、褥瘡のリスクアセスメント、褥瘡予防ケア方法、体圧分散寝具の選択やポジショニングの実施、褥瘡経過のアセスメント「DESIGN-R」、褥瘡治癒のメカニズムや局所治療、用いる薬剤やドレッシング材、治りにくい褥瘡ケアのポイント、事例検討、ケア支援の展開

退院支援・在宅療養支援

退院支援・在宅療養支援の特徴とプロセス、療養の場の特徴と意思決定支援、退院支援・在宅療養支援に必要なアセスメント項目、症状マネジメント、日常生活の調整、家族ケア、活用できる診療報酬と社会福祉資源、多職種とのチームアプローチと看護師の役割

臨床試験看護

臨床試験の実施、臨床試験における看護師の役割、臨床試験における当院の使命と実施状況

リンパ浮腫ケア

リンパ浮腫の基礎知識、複合的理学療法を用いたケア、発症の予防行動、セルフドレナージ、適応・禁忌、終末期患者の浮腫に対する目標設定、終末期患者の浮腫の苦痛緩和方法

摂食・嚥下障害看護

摂食・嚥下機能の基礎知識、食の意義、口腔ケアの方法、検査と診断・評価法、リスク管理、栄養管理、摂食・嚥下訓練、看護過程の展開

看護管理者研修

基本的な看護に加え、看護全体の視野を広げるためのステップアップを目指したプログラムです。看護師経験年数7年目以上、かつ当院での看護師経験年数4年目以上の看護師が受講できます。

問題解決技法

問題解決技法を習得し、看護管理の実践に活用できる。

看護管理研修

看護専門職で構成される組織(看護単位)のリーダーとしてビジョンと戦略を示し、患者のニーズを大切にした最良のがん看護を提供するための組織をつくりあげる。

国内・国外研修者支援

当院では、院外の看護職者を対象としたセミナーや公開講座も企画・実施しています。

  • 国際がん看護セミナー
  • がん看護公開講座
  • メイヨ・クリニックナース講演会
  • 海外研修報告会・各種研修受講者報告会

その他、国立看護大学校、認定看護師教育課程、大学院専門看護師コースの臨地実習も多数受け入れ、看護スタッフをはじめ、認定看護師・専門看護師が指導を担当しています。

  • 院内教育共通プログラムの画像