国立がん研究センター創立50周年記念式典

天皇皇后両陛下をお迎えする嘉山孝正理事長
国立がん研究センターは平成24年に創立50周年を迎えました。それを記念して、平成24年1月24日(火曜日)、有楽町朝日ホール(東京都千代田区)にて創立50周年記念式典が執り行われ、天皇皇后両陛下のご臨席を賜りました。

国立がん研究センター創立50周年記念式典
式典では、天皇陛下におことばを賜ったほか、厚生労働副大臣の辻泰弘様、自治医科大学学長の高久史麿様、日本製薬団体連合会会長の庄田隆様からの来賓祝辞などがあり、盛会のうちに滞りなく式典を終了しました。
開催概要
開催日時
2012年1月24日(火曜日)
- 第一部 14時から14時25分
- 第二部 14時30分から16時
- 懇親会 16時15分から
会場
有楽町朝日ホール(有楽町マリオン12階)
第一部
登壇者
天皇皇后両陛下
主催者
- 国立がん研究センター理事長 嘉山 孝正
来賓
- 厚生労働副大臣 辻 泰弘
- 自治医科大学学長 高久 史麿
- 日本製薬団体連合会会長 庄田 隆
- 慶應義塾理事 比企 能樹
- 順天堂理事長 小川 秀興
主催
- 国立がん研究センター理事 岩坪 威
- 国立がん研究センター理事 末松 誠
- 国立がん研究センター理事 武谷 雄二
- 国立がん研究センター理事 町田 睿
司会
国立がん研究センター研究所長 中釜 斉
式典は二部で構成されており、第一部はご登壇されている来賓の皆様のご紹介の後、壇上に天皇皇后両陛下がご臨席され、厳かな雰囲気のなか開式の挨拶、国歌斉唱が行われました。
天皇皇后両陛下にご臨席賜りました
国歌斉唱
続いて、国立がん研究センター理事長 嘉山孝正により式辞が述べられました。がんセンター開設から現在までの50年間の歴史を語られた後、今後も「All Activities for Cancer Patients(職員のすべての活動はがん患者のために)」の標語のもと、役職員一同でがん克服に向けて更なる努力を続けていくことを誓いました。(式辞全文)

式典では、ご臨席された天皇陛下よりおことばを頂戴いたしました。天皇陛下はおことばの中で「国立がん研究センター創立50周年に当たり、記念式典に臨むことを誠に喜ばしく思います。国立がん研究センターは昭和37年の設立以来、全国のがん医療の水準を向上させるための中核的な機関として大きな役割を果たしてきました。ここに長年にわたり、その活動を支えてこられた多くの関係者の尽力に対し、深く敬意を表します。がんの研究が今後一層進み、がんを患う人が少なくなっていくことを期待しています。創立50周年を迎えた国立がん研究センターが、今後その機能を一層充実させることを願います。」と述べられ、国立がん研究センターに寄せる期待と励ましのおことばをいただきました。(おことば全文)

来賓の皆様からは、厚生労働副大臣の辻泰弘様、自治医科大学学長の高久史麿様、日本製薬団体連合会会長の庄田隆様から50周年式典に寄せて祝辞をいただきました。
辻様からは、東日本大震災における当センターの対応と今日までのがんセンターの運営について、理事長をはじめとした職員全員と関係者に対する感謝のことばと今後への期待が述べられました。(祝辞全文)

高久様と庄田様からも、開設50周年を節目として、国立がん研究センターがますます発展し、がんの研究・診療の両面で世界をリードしていくよう期待しているとの祝辞をいただきました。
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自治医科大学学長 高久史麿様による祝辞 -
日本製薬団体連合会会長 庄田隆様による祝辞
第二部
登壇者
主催者
- 国立がん研究センター理事長 嘉山 孝正
来賓
- 厚生労働省医政局長 大谷 泰夫
- 厚生労働省健康局長 外山 千也
- 日本医師会会長 原中 勝征
- 日本看護協会会長 坂本 すが
- 日本製薬工業協会会長 手代木 功
主催
- 国立がん研究センター理事 岩坪 威
- 国立がん研究センター理事 末松 誠
- 国立がん研究センター理事 武谷 雄二
- 国立がん研究センター理事 町田 睿
- 国立がん研究センター理事 新井 一
- 国立がん研究センター監事 長崎 武彦
- 国立がん研究センター顧問 小川 秀興
- 国立がん研究センター顧問 杉村 隆
- 国立がん研究センター顧問 高久 史麿
- 国立がん研究センター顧問 比企 能樹
- 国立がん研究センター顧問 山下 眞臣
講演
司会
国立がん研究センター研究所上席副所長 牛島 俊和
- 国立がん研究センター理事長 嘉山 孝正
- 国立がん研究センター研究所長 中釜 斉
- 国立がん研究センター臨床開発センター長 大津 敦
第二部は、第一部に続き、来賓の方々から祝辞をいただきました。
祝辞をいただきました日本医師会会長の原中勝征様、日本看護協会会長の坂本すが様、日本製薬工業協会会長の手代木功様からは、当センターが半世紀にわたりわが国におけるがん研究、がん医療の推進の拠点を担ってきたことを大きく評価していただきました。そして、世界最高の医療と研究、患者目線で政策立案を行うという理念のもと、がん医療、調査、研究、技術の開発、技術者の教育、人材の育成、産学連携の推進など、今後ますますわが国におけるがん医療、がん研究を含めたがん対策の拠点として大きな期待を寄せているとのおことばを頂戴いたしました。
![]() 日本医師会会長 原中勝征様による祝辞 |
![]() 日本看護協会会長 坂本すが様による祝辞 |
![]() 日本製薬工業協会会長 手代木功様による祝辞 |
第二部の後半として、国立がん研究センター理事長 嘉山孝正と、国立がん研究センター研究所長 中釜斉、国立がん研究センター臨床開発センター長 大津敦による講演が行われました。
1.「国立がん研究センターの現況と展望-第2の創生-」
国立がん研究センター理事長 嘉山 孝正
![]() 嘉山孝正理事長による講演 |
2.「研究所の現状と展望~独創性の育成による先端的医療シーズの創出を目指して~」
国立がん研究センター研究所長 中釜 斉![]() 中釜斉研究所長による講演 |
3.「国立がん研究センターphase I センター:概要と展望」
国立がん研究センター臨床開発センター長 大津 敦![]() 大津敦臨床開発センター長による講演 |
国立がん研究センターは、役職員一同、50周年を大きな節目として、さらなる責任の重さを自覚し、がんに苦しむ患者の方々をはじめ、国民の期待と信頼に応えられるよう、わが国のがん対策の中核的機関としての使命を果たし、また、今後わが国が迎える高齢化社会における課題を先進的に解決し世界から尊敬される医療を実現するために貢献していくとともに、独立行政法人改革のモデルになるよう、さらなる努力を続けてまいります。
注:このページは、平成24年1月に作成されたものであり、所属名称や役職については平成24年1月24日現在のものとなります。