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菊田 一貴

研究所で研修を受けた方々

菊田 一貴
研修ラボ:近藤研究室
(旧創薬プロテオーム研究分野、希少がん研究分野)

菊田 一貴
  • 現職
    栃木県立がんセンター骨軟部腫瘍・整形外科 科長
  • NCC在籍期間
    平成18年4月から現在
  • 指導者
    近藤 格(希少がん研究分野分野長)
  • 研究テーマ
    「悪性骨軟部腫瘍の個別化医療を目指したバイオマーカー
    開発のためのプロテオーム解析」

現在の仕事内容

北関東圏の患者さんを中心に希少がんである悪性骨軟部腫瘍の臨床研究に従事しています。全てのがんに共通の問題である骨転移診療にも積極的に取り組んでいます。希少がんは専門施設間の連携が非常に重要であるため、私の出身大学である慶應義塾大学病院や研修を受けた国立がん研究センター中央病院などと連携しながら患者さんに寄り添い最良の医療が届けられるよう活動しています。

研究所に来るきっかけ

希少がんである悪性骨軟部腫瘍は残念ながらこの30年近く診断治療のブレークスルーがない状態が続いています。その背景には希少がんであるが故に新規の診断治療のための研究基盤が構築しにくい現実があります。その中で、国内でも最高のがん研究機関である国立がん研究センター研究所で希少がんである悪性骨軟部腫瘍の新規診断治療のためのブレークスルーを見つけたいと思い研究所の門を叩きました。

研究所での生活(思い出に残ること)

臨床医である私は研究のイロハもわからないまま研究所に来ましたが、指導者である近藤格先生や研究員あるいは同時期に研究所に来ていた臨床医の先生方に丁寧に研究のイロハを教えて頂きました。私自身は実際の研究を始めるまで、研究計画書を練り直すのに半年を要しましたが、この半年間は特に重要だったと思っています。

研究所でよかったこと

がん研究の最先端にいらっしゃる多くの先生方、研究者の方と知り合うことができました。そして、研究所に留まらず、学会や論文発表を通じて、他施設や海外の先生方や研究者と知り合うことができたのはとても大きな財産です。これも研究所で一つの研究テーマで自身のバックグランドになるものを構築できたことが大きいと思います。患者さんも現在は、いろんな媒体を通じて私達がどんな活動をしているか知っていますので、患者さんに診断治療を受けてもらうための信頼を得ることもできています。

後輩へのアドバイス

私は臨床医ですので、特に臨床医でがん診療に携わることを目指す先生方には、是非、臨床だけでなくどんな形でも研究に携わる時期が必要と思います。がん診療は日々、改善され進化しています。そのような変化に対応するためにも、また、視野を広げるためにもがん研究に目を向けてください。必ず自身の力となり、最終的に患者さんのためになると思います。

論文・学会賞など

  1. Kikuta K, Kubota D, Yoshida A, Qiao Z, Morioka H, Nakamura M, Matsumoto M, Chuman H, Kawai A, Kondo T. Discoidin, CUB and LCCL domain-containing protein 2 (DCBLD2) is a novel biomarker of myxofibrosarcoma invasion identified by global protein expression profiling.Biochimica   et Biophysica Acta (BBA) - Proteins & Proteomics. 2017
  2. Kikuta K,Morioka H,Kawai A,Kondo T. Global protein-expression profiling for reclassification of malignant fibrous histiocytoma.
    Biochimica et Biophysica Acta, 1854: 696-701. 2014
  3. Kikuta K,Kubota D,Saito T,Orita H,Yoshida A,Tsuda H,Suehara Y, Katai H, Shimada Y, Toyama Y, Sato K,Kaneko K, Beppu Y, Murakami Y,Kawai A, Kondo T. Clinical proteomics identified ATP-dependent RNA helicase DDX39 as a novel biomarker to predict poor prognosis of patients with gastrointestinal stromal tumor. Journal of Proteomics, 75:1089-1098, 2012
  4. Kikuta K,Tochigi N,Saito S,Shimoda T,Morioka H,Toyama Y,Hosono A, Suehara Y, Beppu Y, Kawai A, Hirohashi S, Kondo T. Peroxiredoxin 2 as a chemotherapy responsiveness biomarker candidate in osteosarcoma revealed by proteomics. Proteomics Clinical Applications, 4:560-567, 2010
  5. Kikuta K,Gotoh M,Kanda T,Tochigi N,Shimoda T,Hasegawa T,Katai H, Shimada Y, Suehara Y,Kawai A, Hirohashi S, Kondo T. Pfetin as a prognostic biomarker in gastrointestinal stromal tumor: Novel monoclonal antibody and external validation study in multiple clinical facilities.
    Japanese Journal of Clinical Oncology, 40:54-59, 2010
  6. Kikuta K,Tochigi N,Shimoda T,Yabe H,Morioka H,Toyama Y,Hosono A, Beppu Y, Kawai A, Hirohashi S, Kondo T. Nucleophosmin as a candidate prognostic biomarker of Ewing‘s sarcoma revealed by Proteomics. Clinical Cancer Research, 15:2885-2894, 2009

代表的な学会賞

  1. 平成29年度日本電気泳動学会国際交流奨励賞 (橋本賞). 2017
  2. 整形災害外科学研究助成財団 研究助成日本シグマックス奨励賞. 2012
  3. 第44回日本整形外科骨・軟部学術集会優秀演題賞受賞. 2011
  4. 第9回日本プロテオーム学会奨励賞受賞. 2011
  5. 中山科学振興財団 森林の人間科学 国際交流助成. 2010
  6. がん研究振興財団 第41回がん研究助成金 ランフォー・ホープ記念課題. 2009