井上 真奈美 がん対策研究所 副所長が2025年度の「朝日がん大賞」を受賞
井上 真奈美 がん対策研究所 副所長は、がん疫学研究による国内外のがん対策への貢献が評価され、「朝日がん大賞(日本対がん協会)」を受賞し、2025年9月19日に兵庫県神戸市で行われたがん征圧全国大会にて表彰されました。
受賞理由
日本対がん協会発表(外部サイトにリンクします)
がん予防対策を効果的に行うための優先順位付けにおいて、日本で初めて標準化された手法を用い、日本人のがんに対する各要因の人口寄与割合を系統的に推計。喫煙とがん関連感染症をターゲットにした予防対策が最優先だと科学的に示し、国のがん対策推進基本計画などの科学的根拠となった。がんに限らず、高血圧と喫煙が日本人の死亡の二大要素であることなどを客観的に示し、日本人の健康寿命延伸のための健康施策の根拠にもなっている。研究と対策・政策の橋渡しとなる科学的証拠の創出には、基になるデータの理解が必須だが、国や県のがん研究機関、大学という異なる立場・視点での経験を生かし、がん対策につながる成果を発信してきた。国際がん研究機関(IARC)の科学諮問評議会議長を務めるなど、世界のがん疫学研究のけん引役でもある。これまでの功績に加え、今後の活躍が期待される。
これらの功績を讃えるものである。