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実績について

東病院消化管内視鏡科はスタッフ医師7名を中心に、消化管内視鏡検査や治療を行っています。2017年5月に開設した次世代外科・内視鏡治療開発センター(NEXT)棟1階の内視鏡センターは国内最大規模を誇り、2023年度は、年間で約16,100件の内視鏡検査・治療を行いました。いずれの検査、治療実績も年々増加しており、国内では極めて多くの件数を誇ります。

現在、がんに対する治療は、進行度や患者さんの状態に応じて様々な治療選択があり、より体への負担を少なくした、低侵襲にがんを治す治療方法の開発が進んでいます。消化管内視鏡領域においても、内視鏡的粘膜下層剥離術 (ねんまくかそうはくりじゅつ/ESD:イーエスディー)の普及によって、従来外科手術を受けて、臓器を摘出されていた大型の早期がんに対しても、内視鏡治療の適応が拡大されつつあります。そのため、臓器を温存した低侵襲な治療法でがんを切除できる患者さんが増えています。低侵襲な治療を行うことで、食事開始時期や入院期間も短縮しています。東病院では、ESD以外にも消化管拡張術(ステント留置術やバルーン拡張術など)、胃瘻(いろう)造設術、がん細胞に親和性の高い光感受性薬剤を使ったレーザー治療(光線力学療法/PDT:ピーディーティー)も多数行っています。

 

表 内視鏡検査・治療件数
(2019年度から2023年度)
  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
消化管内視鏡検査・治療総件数 15,237  14,872  15,662 15,957 16,170
上部消化管内視鏡検査 9,467  9,154  9,666 9,667 9,710
超音波内視鏡 91  63  109 110 133
食道内視鏡的粘膜切除 (EMR/ESD総計) 329  264  279 244 366
食道ESD 262  227  229 214 305
胃ESD 323  279  284 316 281
内視鏡的食道拡張術 665  765  730 772 750
経皮内視鏡的胃瘻造設術 116  100  131 113 112
光線力学療法(食道)  39  34  39 31 47
大腸内視鏡検査 3,274  3,191  3,539 3,791 3,957
ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除(大腸)  1,567  1,511  1,728 1,739 1,843
大腸ESD 131  109  135 141 109
内視鏡的粘膜切除(頭頸部) 98  112  76 98 109

EMR:内視鏡的粘膜切除術(ねんまくせつじょじゅつ)
ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術(ねんまくかそうはくりじゅつ)

更新日:2024年4月22日