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先端医療開発センター

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見学・研修

コース概要

独立行政法人国立がん研究センター精神腫瘍学グループ(臨床開発センター精神腫瘍学開発分野、独立行政法人国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科・東病院精神腫瘍科)では、サイコオンコロジー・緩和ケアなどの臨床・研究に興味を持っている方の見学および研修を常時受け入れています。これまでに全国各地からの医師・心理士・看護師など幅広い職種の方々が研修を受けています。研修の目的と期間に応じて、以下のようなカリキュラムが用意されています。研修コースには大きく分けて臨床研修と研究研修とがあります。

  • 見学
  • 臨床研修
  • 研究研修

見学

半日から1日で精神腫瘍学開発分野あるいは独立行政法人国立がん研究センター、緩和ケア病棟などの見学が可能です。臨床の見学目的の場合、東病院は支持療法チームカンファレンス(水曜日8時30分より)、臨床検討会(木曜日19時より)、中央病院は緩和チーム合同カンファレンス(金曜日17時より)が適しています。また、臨床活動の概要にも示したように、中央病院と東病院ではがん種、紹介内容、臨床活動の形態などに違いがあるため、可能であれば双方での見学が望ましいでしょう。

精神腫瘍学グループの週間スケジュールはこちら  Weekly Schedule(PDF:86KB)

見学内容

臨床活動の項に示されるように、がん研究センターにおける精神的負担を有するがん患者の精神科コンサルテーション活動を見学します。特に東病院での回診、臨床検討会では、コンサルテーション症例の診察・治療に関するより詳細な検討について見学可能であり、中央病院では緩和ケアチームの一員として、多職種によるチーム介入が見学可能です。希望がある場合は東病院・中央病院の両方の施設を見学することが出来ます。

見学申し込みについて

見学の申し込みについては、日程や内容等に関して受け入れ側の調整が必要なため、希望日の4週前までにe-mailまたはファクスにてお知らせください。

臨床研修

臨床レジデントの研修では、精神症状に対して適切な精神医学的対応を行えるようになることを最低限の目標としています。その際、可能な限り実証的証拠に基づく適切な臨床活動を実践することを原則としています。

研修内容

A.がんに対する通常反応を理解する

病名告知やがん治療が患者の精神面へ及ぼす影響について、通常の反応の経過を理解する。

B.がん患者の精神医学的問題について理解する

不眠、不安、うつ病、せん妄などの評価とその対応(薬物療法、精神療法、患者との接し方、家族への介入など)についてエビデンスを踏まえた知識とともに、基本的な技術を習得する(特に三大疾患である適応障害、大うつ病、せん妄について)。精神科専門医コンサルテーションのタイミングを学ぶ。精神的問題を見逃さないための評価技術、知識を身につける。

C.コミュニケーション技術について学ぶ

患者への情報開示、インフォームド・コンセントなどのためのよりよい技術を習得し、その前後の患者の精神医学的問題およびそのケアについて理解し、対応できるようになる。

対象者

医師(精神科医/がん臨床医(外科・内科など)で、いずれも初期研修終了後であること)、レジデントのローテーター

基本的な研修期間の行動

精神腫瘍学グループの週間スケジュールはこちら >Weekly Schedule(PDF:86KB)

A.精神科コンサルテーション(外来・病棟)の見学と実践

東病院の精神腫瘍科の見学は水曜日を推奨しています。中央病院の精神腫瘍科外来は月・火・水・金の13時00分からとなっています。病棟診察の見学は随時可能です。

B.研究会・抄読会などへの参加

  • 東病院:論文抄読会(Journal Club ; 火曜日)
  • 最新論文レビュー(Journal Review ; 火曜日)
  • 教科書・総説抄読会(火曜日)
  • 中央病院:論文抄読会(水曜日)

C.全体ミーティング

毎週月曜日8時30分より行っています。

注意事項

薬物の処方は当精神科の担当医師が行います。処方を議論・立案することは重要な研修内容ですが、常に指導を仰ぐこととし、自ら処方は行いません。そのほかの医療行為についても原則的に指導を受けながら行います。患者の負担を考慮し、診察の同席は患者の了解を得た上で行うのを原則としているので、制限する場合があります。

期間別研修カリキュラムと修得目標

A.研修期間:1週間から2週間

短期間であるため、がん患者の精神面のケアについての実際を見学し、概要を把握することが中心的な研修内容となります。

修得目標
  • サイコオンコロジーの概念を理解する
  • がん患者との接し方の基本技術の修得(ベッドサイドマナーを参照)
  • がんに対する通常反応を理解する
  • よりよいインフォームドコンセントのあり方の理解(告知マニュアル参照)
  • がん患者の主な精神医学的診断(適応障害・大うつ病・せん妄)を知る
  • 身体疾患をもつ患者の精神医学的問題の評価・治療の一般的な特徴を知る
  • 研修者が精神科医の場合、精神科コンサルテーションにおける身体科医、医療スタッフ、家族との関係づくりやチーム医療の基本を理解する

B.研修期間:1ヶ月から2ヶ月

精神的ケアの修得を目指すがん臨床医・レジデントローテーター向きの研修です。上記にカリキュラム加えて、精神科以外の医師においてもがん患者の精神医学的問題の基本的な評価・対応を理解し、日常臨床に実践的に役立てられることが目標です。典型的な症例について、初診時の問診・診察を学び、研修後半には治療計画の立案までを行います。

修得目標
  • 不眠の評価、適切な治療(睡眠剤の使用)が可能となる
  • がん患者の精神医学的問題(不安)の評価が可能となる
  • がん患者の精神医学的問題(抑うつ)の評価が可能となる
  • 不安、抑うつの評価のための適切な評価尺度が使用できる
  • がん患者の適応障害の診断が可能となる
  • 適応障害の治療方針の決定が可能となる
  • 抗不安薬の基本的な使用が可能となる
  • 大うつ病の臨床症状、診断基準を理解する
  • 大うつ病の典型例の診断が可能となる
  • 適応障害、大うつ病患者への接し方を修得する
  • 適応障害、大うつ病患者への接し方を家族、医療スタッフに指導できる
  • 適応障害、大うつ病に対する非薬物療法(精神療法など)の基本を理解する
  • せん妄の診断が可能となる
  • Mini Mental State Examinationが使用できる
  • せん妄の治療(抗精神病薬の使用)の基本を修得する
  • せん妄患者への接し方を修得する]
  • せん妄患者の家族、医療スタッフへの病状説明、患者との接し方の指導ができる
  • 精神科医など専門家へのコンサルテーションのタイミングを理解し、実践できる

臨床研修のほか、サイコオンコロジーに関連する論文紹介などを担当していただきます。

C.研修期間:3ヶ月以上

研修者のそれまでの臨床経験・到達レベルによりますが、より治療困難な症例の経験や、研修目的に応じた症例の診断・治療経験を蓄積していただきます。

修得目標
  • 難治性の不眠、せん妄に対処できる
  • 睡眠剤、抗不安薬、抗精神病薬が無効な場合のセカンドラインの薬剤を選択できる
  • 身体症状(痛み、倦怠感、嘔気など)を有する患者の精神状態の評価が可能となる
  • 身体的に重篤な患者における精神科薬物療法の注意点を知り、実践できる
  • 他の薬物による精神症状(モルヒネ、ステロイド、制吐剤など)、精神科薬物との関連について知る
  • 睡眠剤、抗不安薬、抗精神病薬の有害事象を理解する
  • 抗うつ薬の処方ができる
  • 終末期の心理反応の流れについて知る
  • 終末期患者に適切な心理的及びスピリチュアルな援助が可能となる
  • 終末期の患者における薬物療法について理解する
  • がん患者にかかわる精神的問題を理解する
  • 小児・思春期・青年期がん患者の精神医学的問題に対応できる
  • がん患者の家族のケアが可能となる
  • がん患者の社会的問題を扱う
  • がんの段階、病態を理解し、それに応じた精神科コンサルテーションが可能となる

臨床研修申し込みについて

臨床研修の申し込みについては、時期により受け入れ状況が変わるため、ご希望のかたは下記連絡先にe-mailまたはファクスにて問い合わせてください。

研究研修

研究研修の内容は以下の通りです。

研修内容

A.サイコオンコロジーにおける主な研究課題を把握する

今現在、サイコオンコロジー領域にはどのようなテーマがあり、どのような研究が既に行われ、何が明らかにされているのか、何が分からないのかを把握すること。

B.当開発部における研究内容について理解する

当開発部では常にいくつかの研究が進行中である (各研究の概略については本サイトの『研究活動』を参照されたい)。研修においては、これらの研究について担当者がプロトコールに基づいて説明するように心がけている。

C.Evidence Basedな考え方を習得する

Evidence Based Medicineとはこれまでの経験的な要素から成り立つ医学から離れて、実証されたデータを元に、医療を進めていくという考え方である。特にサイコオンコロジーとは、患者の心を対象とするために曖昧なものとなり易く、また主観的な要素が混入しやすい。当研究部ではこのような領域だからこそ、積極的にEvidence Based Psycho-Oncologyを導入する必要があると考える。

D.研究とは何か、どのように行われているのかということを理解する

我が国において、研究に関する認識は必ずしも高くない。本開発部での研修は、研究の理解から実践までを幅広く学ぶよい機会を提供できると考えている。この中には大きく分けて以下のような内容が含まれる。

  1. 研究の倫理面:医学的研究のデザインや、統計学的手法を学ぶ。
  2. 研究の様々なステップを理解する。
  3. 研究システムを理解する。

対象者

  • 医師(精神科医/がん臨床医(外科・内科など)で、いずれも初期研修終了後であること)
  • レジデントのローテーター
  • 全国の医科大学からの博士課程、ポスドク
  • 看護師、ソーシャルワーカー、臨床心理士、心理学や看護学の博士課程、ポスドク

基本的な研修期間の行動

精神腫瘍学グループの週間スケジュールはこちら  Weekly Schedule(PDF:86KB)

A.研究活動の見学

希望する研究の見学を行うことができます。現在進行している研究の概要については本サイトの『研究活動』の項をご参照ください。臨床研究については、患者との調査面接などへの同席へも可能な限り行えるようにしています。基礎研究においては実験室で行う検体の解析などを学ぶことができます。また研究デザイン、研究手法、データの管理、統計解析から論文作成に至るまでの過程を学ぶことができるように配慮しています。

B.研究会・抄読会などへの参加

論文抄読会(Journal Club)、最新文献レビュー(Journal Review)、サイコオンコロジーに関連する最新の総説・統計解析・疫学等の勉強会などへの参加が可能です。時間については上記の週間スケジュール表を参照してください。また研究発表のための予演会などにも参加可能です。

C.プロトコール・ミーティング

毎週木曜日朝8時より行っています。

D.その他、個人的レクチャーなど研修者の希望に応じてオプションを用意しています

E.プロトコール作成(長期研修者向け)

長期研修者は、実際に研究立案(プロトコール作成)を行い、調査~論文作成までの過程を実際に行いながら、研究者としての素養を身につけていただきます。最低でも6ヶ月から9ヶ月の研修期間が必要です。

期間別研修カリキュラムと修得目標

原則的には、研修者各々の目的によってそれぞれにプログラムを作成しています。

A.研修期間---1日

個々の研究者から調査の概略についての説明を受けることが中心となります。

B.研修期間---1週間以内

個々の研究者から調査の概略についての説明を受けることができます。また実際の調査場面に同席し、各研究の現場での観察を行うことができ、その中で研究とは何かということを学びます。

C.研修期間---1ヶ月から2ヶ月

精神的ケアの修得を目指すがん臨床医・レジデント向きです。上記に内容に加えて、サイコオンコロジー領域についてのこれまでの知見を修得します。また希望者には、既にあるデータを用いて論文作成が可能となるように心がけています。

D.研修期間---3ヶ月以上2年から3年

ポスドク、大学院生、リサーチレジデント向きです。充分な研究期間を用いて、サイコオンコロジー領域の研究を行うための包括的な知識を修得します。またその意思のあるものは、実際に研究立案(プロトコール作成)を行い、調査~論文作成までの過程を実際に行います。

研究研修申し込みについて

研究研修の申し込みについては、時期により受け入れ状況が変わるため、ご希望のかたは下記連絡先にe-mailまたはファクスにて問い合わせてください。

独立行政法人 国立がん研究センター東病院 臨床開発センター 精神腫瘍学開発分野
郵便番号「277-8577 千葉県柏市柏の葉6-5-1
電話番号:04-7134-7013
ファクス番号:04-7134-7026
E-mail:podadmin●east.ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)