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平成29年度がん対策情報センター「患者・市民パネル」委嘱状交付式・検討会

開催日時

開催日:2017年5月19日(金曜日)
開催時間時から16時

会場

国立がん研究センター特別会議室

プログラム

  • がん対策情報センター長開会のあいさつ
  • 委嘱状交付
  • がん対策情報センターの活動紹介
  • 患者・市民パネル」の活動および諸連絡
  • 全国の図書館にがん情報を届けるプロジェクトについて
  • 本日のテーマとディスカッションの進め方
  • グループディスカッション
  • 各グループの結果報告
  • がん対策情報センター長閉会のあいさつ

概要

5月19日に平成29年度がん対策情報センター「患者・市民パネル」委嘱状交付式・検討会が行われました。

「患者・市民パネル」は、患者さん・ご家族・市民のそれぞれの立場から、がん対策情報センターの活動を応援していただく、いわば「がん対策応援団」の役割をしてくださる皆さまのことです。平成20年度より始まり、今年度で10年目を迎えます。今年は、昨年度より引き続いて活動を行っていただいている55人の方に加えて、新たに45人の方にお願いし、計100人での活動をすすめてまいります。この日の委嘱状交付式・検討会では、北海道から鹿児島県まで全国から75人の皆さまにお集まりいただきました。

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若尾文彦がん対策情報センター長からのあいさつでは、患者・市民パネルの活動が10年目を迎え、この間、患者さんや市民の皆さんの声がパネルの皆さまを通じて届いてきており、この声を全国の医療機関や行政等に向けて伝えてきたこと、直近の活動としては、昨年度の秋の検討会に【これからの“がん情報サービス”】についてディスカッションしていただき、いただいたご意見をもとに、今後の“がん情報サービス”の改訂に向けて、可能な部分から着手し始めていることについてのお話がありました。また、多くの方と交流を深めていただき、がん対策情報センターの活動を引き続き支援していただきたい旨が語られました。

引き続き、若尾文彦がん対策情報センター長より、「患者・市民パネル」に今年度から委嘱された皆さまの名前をお呼びした後、がん対策情報センターの組織や活動概要についての説明がありました。その後、「患者・市民パネル」の活動および活動上の諸連絡について、担当者からの説明がありました。

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休憩をはさんで、近々開始が予定されている、寄付による情報普及事業についての説明、ディスカッションによる検討会に移りました。まず、八巻知香子室長(がん対策情報センターがん情報提供部医療情報評価室)より、「すべての人が必要なときに、信頼できるがん情報を得られる社会」を目指す上で、小さな町村にも設置されており、誰でも無料で利用可能な情報の窓口である図書館との連携を進めてきたという紹介がありました。そして、今回のテーマとして、全国からの寄付を募り、各地の図書館に信頼できるがん情報を届けるプロジェクトを企画中であること、皆さまのお知恵をいただきたい旨が語られました。

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続いて、10グループに分かれていただき、プロジェクトの船出に先立ち、
  1. 「地域のどのような場所に、どんな資料が、どんな風に置かれているとよいか」
  2. 「どんな呼びかけ、キャッチフレーズ、特典があればよいか」
  3. 「どんな経路を通じて呼びかけるとよいか」

という3つのテーマについて、さまざまな意見を出し合いながら、ディスカッションが進みました。ディスカッション内では、「ネットで検索することのできる人以外へ届くのが大事で、特にかかりつけ医療機関において欲しい」「銀行や郵便局の待合のような場所に置いてあるとよい」「移動図書館はどうか」「学校や職場に働きかけるのであれば、ベルマークやペットボトルの蓋を集めて、冊子などの情報が教材として届く、理事長から感謝状が届く、という仕組みは面白いかも」「コンビニのレジ袋にちらしを入れてもらう月間を作ったらよいのではないか」「スーパーマーケットなど多くの人の集まる場所で啓発DVDを繰り返し流す」といった場所や啓発経路に関するご意見や「今のキャッチフレーズでは事業内容が伝わらない」「ホームページへの氏名の掲載だけでは特典にならないのではないか」といったご指摘が各グループから寄せられました。 その他、「6080運動(60代以上の80パーセントががんについて知っている)」「届け!がん情報どこでもプロジェクト」「知っとく!がん情報」「がん情報ギフト」といった複数のキャッチフレーズも提案されました。 

限られた時間の中ではありましたが、図書館をはじめとする身近な場所にがん情報を提供していくプロジェクトの開始に向けて、スタッフだけでは思いつかないような、多方面にわたる多くのご意見を出していただき、充実した時間となりました。今後も職員一同、皆さまと一緒に、がんに関する情報提供のさらなる活動を行ってまいりたいと思います。

今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。