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研究の成果

NCC個別解析

1)投稿中

統合解析

1)ファイザー社製新型コロナウイルス感染症ワクチン接種後の加熱式タバコの使用、適度な飲酒、抗SARS-CoV-2 IgG抗体価について(NCGM・山本尚平先生)

4つの国立高度医療研究センターで2回のワクチン接種を受けた3433人の医療従事者の調査結果から、従来のタバコと大量飲酒に加え,加熱式タバコ製品(HTPs)の使用と適度な飲酒がCOVID-19ワクチンに対する免疫反応の低下を予測する因子である可能性が示唆された、という論文です.

論文のハイライト

  • 喫煙や飲酒とCOVID-19ワクチンの免疫原性との関連について明らかにできるほどの強い証拠はみつかりませんでした。
  • HTPsの使用者、および紙巻きタバコの喫煙者は、非喫煙者に比べて抗体価が低いことがわかりました。
  • また、高用量だけでなく中用量のアルコール摂取も、ワクチン誘発抗体量の低下と関連していました。
  • HTPsの使用と適度な飲酒は、COVID-19ワクチンによる免疫原性の修飾因子である可能性があります。

出展・情報源

Use of heated tobacco products, moderate alcohol drinking, and anti-SARS-CoV-2 IgG antibody titers after BNT162b2 vaccination among Japanese healthcare workers
https://doi.org/10.1016/j.ypmed.2022.107123

国立国際医療研究センター臨床研究センター疫学・予防研究部ホームページ
https://epid.ncgm.go.jp/