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分子遺伝学ユニット

お知らせ

2023年11月14日
「慢性炎症が大腸がん形成を促進する分子機序を解明」
という内容の論文をNature Communicationsに発表し、プレスリリースを行いました。
2023年9月21日
第82回日本癌学会学術総会で大学院生の村中さん、米澤さん、そして武田が発表しました。
2023年5月30日
第3回「創発の場」で武田が発表しました。
2022年11月28日
第35回発癌病理研究会で武田が発表しました。
2022年9月30日
第81回日本癌学会学術総会で発表しました。
一覧

研究活動

当研究室では、トランスポゾンやCRISPR-Cas9を用いた順遺伝学的アプローチを利用して、大腸がんが悪性化する分子機序を明らかにし、新規治療薬創出を目指した研究を行なっています。

これまでの研究において、Sleeping Beauty トランスポゾンを用いたマウス生体内スクリーニングにより、大腸がんや胃がんの関連遺伝子を網羅的に同定してきました (H. Takeda et al., Nat Genet. 2015, H. Takeda et al., PNAS. 2016)。この手法は、マウス生体内で変異原性を持つトランスポゾンによる挿入変異を誘発させて遺伝学的に不均一な細胞集団を作成し、腫瘍を自然発症させ、腫瘍ゲノム中のトランスポゾン配列を手掛かりに責任遺伝子同定を行う手法です。腫瘍内多様性が保持されたモデル系であり、ヒトのがんドライバー遺伝子が高確率で同定されることからヒト腫瘍発生の再現性が高いことが特徴です。同定した候補遺伝子に対する機能検証・機能解析をオルガノイド実験系で実施し、新規大腸がん関連遺伝子の同定に結びつけました (H. Takeda et al., PNAS. 2019)現在は、悪性化大腸がん形成過程に着目し、新たな分子機序解明・治療標的探索を行っています。

当研究プロジェクトに興味をお持ちの方へ

博士研究員、学術振興会特別研究員、大学院生(修士課程、博士課程)を受け入れることが可能です。
がん研究に興味のある方は、ご連絡ください。
 hartaked●ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)