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消化管がん発生の遺伝子変異機序に関する研究

消化管癌の発生過程に関わる分子異常の解析を行なっている。特に大腸癌でadenoma-carcinoma sequenceと異なる発癌経路である鋸歯状経路の解析に力を入れており、その初期病変から浸潤癌に至る過程における分子生物学的特徴の検索を進めている。最近の成果としては我々が提唱した新しい鋸歯状病変であるsuperficially serrated adenomaおよび鋸歯状腺腫を介した発癌過程における分子異常の解明や、家族性大腸腺腫症における鋸歯状病変について報告を行っている(図2)。

大腸鋸歯状病変の分子生物学的特徴と浸潤がんへの進展の関連
図 2 大腸鋸歯状病変の分子生物学的特徴と浸潤がんへの進展の関連