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「がん検診って何をするの?-がん検診の実際を知ろう!体験会-」

日時:2015年7月24日(金曜日)13時から15時
場所:堺市立健康福祉プラザ 3階 大研修室

国立がん研究センターでは、がんをはじめとする健康や医療に関する情報を、生活の中で身近に感じられるような環境づくりを目指して、図書館と医療機関、福祉機関、行政が連携したプロジェクトを進めています。
本年度は「まちライブラリープラザひといき」を設置している堺市立健康福祉プラザを会場とした連続公開講座を開催しています。

第1回の「もし、がんになったら?-早く見つけて楽に治そう!-」に引き続き、第2回のこの日はがん検診はどのようなものなのか、疑似体験も交えて、がん検診を安心して受けていただけるような学習会の企画です。猛暑の中、60人近い方々の参加がありました。

 

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原田敦史館長(堺市立健康福祉プラザ視覚・聴覚障害者センター)の開会のあいさつに続いて、堺市制作のビデオ「あなたを守る家族を守るがん検診」の上映が始まりました。(ビデオは本ページ末尾講演資料からご覧になれます)

続いて西本夕紀保健師から堺市のがん検診の実際について紹介がありました。堺市では、科学的根拠が確立している5つのがん検診を実施しており、これらのがん検診を医療機関でまとめて受けることができる「総合検診」も実施していることが紹介されました。(講演資料参照)

 

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また、障害などのために配慮が必要な場合には、検診の予約の段階でお伝えいただければ、受診しやすい方法のご紹介や当日の対応についての配慮が可能であるという紹介もありました。例えば、胃がん、肺がんの検診では、放射線技師の合図で息を止めたり、手すりを握ったりなどの必要がありますが、聴覚に不安がある方はあらかじめお伝えいただくことでランプでの合図が可能になります。また、車いす対応のレントゲン撮影が可能な病院もあります。台が傾いたり、自力で回転したりすることが必要な胃がん検診を受けることが難しい方は、総合がん検診の中で内視鏡(胃カメラ)による検診への変更も可能です。がん検診の受診に不安のある方は、ぜひ事前に保健センターやがん相談支援センターに気軽に相談してほしいとの呼びかけがありました。

 

講演に続いては体験会です。この日は、乳がんの触診用モデルを触ってみるコーナー、大腸がん検診の疑似体験コーナー、胃がん検診に使うバリウム・発泡剤の味見コーナー、まちライブラリープラザ「ひといき」紹介コーナー、がん相談コーナーを設けて参加者の皆さんに体験していただきました。 それぞれのコーナーでは、大腸がん検診の疑似体験では、粘土と検査用キットを使って体験でき、視覚障害をお持ちの方からは「これは難しいかな」「家族に頼んだ方がいいかな」といった感想が寄せられました。乳がんの触診モデルのコーナーではがん相談支援センターの相談員の解説を聞きながら実際に触ってみる女性の姿が多くありました。

講演風景

 

次回第3回は、12月6日(日曜日)午前「知っ得!がん情報!活用しよう「がん相談支援センター」」を予定しています。

プログラム

講演資料