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アンケート情報を用いた疫学研究

当部では、多目的コホート研究(NCC管轄の外部サイトにリンクします)・次世代多目的コホート研究 (NCC管轄の外部サイトにリンクします)などにおいて、疾病に罹患する前の、さまざまな生活習慣・食習慣・生活環境・既往歴についてのアンケートを収集し、それらの情報を用いて、がんをはじめとした生活習慣病の予防因子・危険因子を明らかにするための疫学研究を行っています。2016年末までの成果は、こちらをご覧ください。
生活習慣のなかで、がんの最大の危険因子は喫煙です。多目的コホート研究では、喫煙は様々ながんの危険因子であることを報告し、最近では胆管がん(NCC管轄の外部サイトにリンクします)や白血病 (NCC管轄の外部サイトにリンクします)など比較的症例数の少ないがんでも関連があることを報告しています。
そのほか、飲酒・体格・身体活動・食事など、多くの情報がありますが、中でも、最近取り組んだ、食事中のアクリルアミドとがんとの研究を紹介します。多目的コホート研究では、食事に関する詳細なアンケートを行っているため、食事の中に含まれている、発がんを疑われている物質が人に影響を与えるかどうかを検討することも可能です。まず、どの食事にアクリルアミドが含まれているか成分表を作成し、その成分表をもとに、アンケートから計算された摂取量と、より詳細な食事調査から計算された摂取量を計算し、妥当性を検証します(NCC管轄の外部サイトにリンクします)。 妥当性が確認された後、各部位がんとの関連を明らかにしますが、多目的コホート研究では、食事中のアクリルアミド摂取と乳がん(NCC管轄の外部サイトにリンクします)・子宮体がん・卵巣がん(NCC管轄の外部サイトにリンクします)に明らかな関連はなかったことを報告しました。
新たな試みとして、生活環境として、住所情報から得られる情報から、大気汚染情報を取得し健康影響を明らかにする研究も開始しています。次世代多目的コホート研究では、社会心理的要因が健康に与える影響を明らかにするために、ソーシャルネットワークについての情報も得て検討を開始しています。
これらのアンケート情報を用いた研究では、ハーバード大学を中心に行われているThe Pooling Project of Prospective Studies of Diet and Cancer (DCPP)などに積極的に参加し、世界的なコンソーシアムと共同研究を行っています。