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脳腫瘍連携研究分野

研究活動

脳腫瘍は治療が非常に難しい病気です。そのため、新しい治療を開発するために様々な研究が世界中で行われています。最近では、シークエンス技術(DNAなどの配列を読む技術)が著しく進歩しているため、様々な悪性の腫瘍に対して腫瘍細胞に起きている異常を明らかにしようとシークエンス研究が行われております。当研究室では悪性脳腫瘍がなぜ生じてくるのか、なぜ治療が効かないのかといった特徴を理解し、新しい治療の開発へつなげようと日々シークエンスデータを用いた研究を行っております。

大人の原発性脳腫瘍で最も多いのは神経膠腫と呼ばれる種類の病気です。浸潤性に進展するため治療が困難です。神経膠腫は悪性度に応じてグレードIからIVに分類されますが、我々はグレードIIおよびIIIの神経膠腫に対して網羅的な遺伝子異常解析を行い、世界に先駆けて遺伝子異常の全体像を明らかにしました(H Suzuki et al., Nature Genetics. 2015)。その結果、遺伝子異常に基づいて分類することが可能であることを示し、神経膠腫は遺伝子異常に基づいて診断されるようになりました。

小児の原発性悪性脳腫瘍で最も多いのは髄芽腫と呼ばれる疾患です。我々は髄芽腫においてU1 snRNA変異を同定しました(H Suzuki et al., Nature 2019)。U1 snRNA変異は髄芽腫で最も頻度の高い遺伝子異常であり、治療が困難な髄芽腫において新たな治療につながる可能性のある遺伝子異常です。

このように我々は様々な脳腫瘍のシークエンスを行いその病態を明らかにすることで、悪性脳腫瘍の治療の改善を目指して研究を行っております。

国立がん研究センター中央病院脳脊髄腫瘍科で行われている脳腫瘍の診断と治療について詳しく知りたい方はこちらのリンクでご覧になれます。