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がん情報の情報源としてのマスメディアへの信頼:日本全国を代表する横断調査の結果

更新日 : 2024年1月5日

背景 

情報源への信頼は、健康情報の効果的な普及や、人々の健康上の意思決定にかかわる重要な要因です。がん予防情報を伝えるコミュニケーションチャネルとして、マスメディアの潜在的な有効性を検討するために、がん情報源としてのマスメディアに対する信頼度およびそれに関連する要因を明らかにしました。 

 

方法 

INFORM Study 2020(日本全国の代表サンプルを対象に行われた郵送による横断調査)への回答者のうち3,109人分析対象としました。調査項目は、がん情報源に対する信頼、社会人口学的変数、がん既往歴・家族歴・友人罹患歴、各マスメディアの利用時間でした。分析は、各がん情報源に対する信頼を従属変数、その他のすべての変数を独立変数として、ロジスティック回帰分析を行いました。 

 

結果 

がん情報源に対する信頼は、医師が最も高く94.7%でマスメディアの中ではインターネットが最も高く47.2%、次いでテレビ44.3%、新聞/雑誌42.7%、ラジオ32.7%でした。新聞、ラジオ、インターネットの普段の利用時間と、それぞれのメディアに対する信頼との間には正の関係がありました。 

 

結論 

がん情報源としての各マスメディアに対する信頼は医師よりは低かったものの、一定の割合で各マスメディアを信頼している者がいることが確認されました。また各マスメディアへの信頼には、そのマスメディアの利用時間が関連していました。日常的に利用するマスメディアをがん情報源としても信頼していることを示唆しており、マスメディアが、がん予防情報を探索するほどの関心を持たない人々へがん予防情報を届けられる可能性を示唆しています。マスメディアを活用したヘルスコミュニケーション戦略の策定は、がん予防情報の普及に活用できると考えられます。 

 

発表論文 

Miyawaki R, Oka K, Otsuki A, Saito J, Yaguchi-Saito A, Kuchiba A, Fujimori M, Kreps GL, Shimazu T; INFORM Study Group. Trust in Mass Media as Sources of Cancer Information: Findings from a Nationally Representative Cross-Sectional Survey in Japan. J Health Commun. 2023 Dec 21:1-12. doi: 10.1080/10810730.2023.2294471. Epub ahead of print. PMID: 38126891.