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「楽しみながら考えてみる-がんになってもあきらめない人生を送るコツ」

日時:2016年7月16日(火曜日)13時から16時
場所:鳳保健文化センター


国立がん研究センターでは、がんをはじめとする健康や医療に関する情報を、市民の方々が生活の中で身近に感じられるような環境づくりを目指して、市立図書館、点字図書館(堺市立健康福祉プラザ)、保健センター、がん診療連携拠点病院が互いに連携しながら情報が得られる場を構築するプロジェクトを進めています。この日は映画やビデオの鑑賞、講演、がん相談支援センター相談員による相談コーナーや情報コーナーを設け、楽しみながらがんについて考えていただく機会を設けました。

 

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今回の企画は、がん検診やがん相談を身近に感じていただき、多くの人に必要ながん検診を受けてもらいたいというメッセージが込められたビデオで始まりました。脚本を執筆した松延さゆりさん(大阪労災病院 緩和ケア認定看護師)からは、「がんは早期発見、早期治療で治る病気です、ぜひがん検診を受けてください。そして、がん相談支援センターは拠点病院に設置されている誰でも無料で利用できる窓口です。」と紹介され、軽快な大阪弁で展開されるミニドラマが上映されました。

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続いて、古谷緑さん(堺市立総合医療センターがん専門看護師)からがん相談支援センターでは、がんに関わるさまざまな相談を受けていること、堺市では、国立がん研究センター、堺市立健康福祉プラザ、市役所、2つのがん診療連携拠点病院(大阪労災病院、堺市立総合医療センター)、図書館が協力して、障害のある人も含む市民の皆さんが安心して情報を得たり、受診したりできる取り組みを進めていることが紹介されました。そして、一度がんになったとしてもうまく病気と付き合っていくために、がん相談支援センターを利用してほしいという呼びかけがありました。

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続いて休憩時間を利用して、会場となった鳳保健文化センターと同じ建物にある、堺市立西図書館の紹介がありました。浦部文子さんからは、堺市内の14の市立図書館および図書施設の中で、西図書館が健康医療に関する情報を集める担当館となっており、「健康情報コーナー」が設けられていること、健康情報コーナーには、「がんの棚」が設置されており、国立がん研究センターが発行する資料などが備えられていることが紹介されました。堺市立図書館では、闘病記のリストが準備されており、病気の名前から闘病記を探すこともできます。

その後、この日のメーンイベントとなる映画上映会に移りました。
この日上映されたのはジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが主演を演じる「最高の人生の見つけ方」です。
死を意識した2人がひょんなことから病室で出会い、2人で「やりたいことリスト」を手に世界中を駆け回る映画に参加者の皆さんも引き込まれていました。

この日は、国立がん研究センター、堺市立健康福祉プラザ、市役所、2つのがん診療連携拠点病院と図書館が協力して作成された、「胃がん」「肺がん」「乳がん」「子宮がん」「大腸がん」の病気の概要や検診の受け方や参考になる本が紹介されている5種類のパンフレットも配布されました。パンフレットはこのページからもダウンロードできます。

「楽しみながら考えてみる」この日の講座は、手話通訳、要約筆記、そして映画にも音声解説が準備され、視聴覚に障害のある方にも楽しんでいただけるイベントとなりました。

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