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研究所長 新年度のご挨拶

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新年度がはじまりました。昨年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大がありましたが、幸い当研究所の活動に大きな影響はなく、活発ながん研究活動を行い、情報発信することができました。

特に、当センターの病院と連携して多くの業績が挙がったことは喜ばしく、例えば、母親の子宮頸がんが出産時に子どもに移行する現象を発見したことなどは、病院と研究所が協力して臨床上の疑問を解決していく体制があるからこそ明らかになった成果だと思います。また、2021年度よりAMEDにおいてがん全ゲノム解析プロジェクトが立ち上がり、当研究所も積極的に参加しています。国際連携にも積極的に取り組み、各国の代表的がん研究機関と国際的共同研究を推進しておりますが、更に昨年度よりフランスがん研究所とがん免疫に関する共同ウェビナーシリーズも開始しました。

2022年度はこれまで以上に、オリジナリティの高い探索研究、新しい診断技術・治療法の開発、全ゲノム事業の推進だけでなく、さらにはPDXライブラリー・リキッドバイオプシーリソースの大規模構築を通して、製薬会社の皆様と共に本邦での新薬開発を推進したいと思います。なお、当研究所は公式Twitter(外部サイトにリンクします)を用いてタイムリーに情報発信しています。研究所ホームページにバナーがありますので、是非ご覧になってください。

新年度もご指導・ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2022年4月
国立がん研究センター研究所
所長 間野 博行