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がんRNA研究分野
- 2024年11月29日
- 吉田澪奈さんの発表がMBSJ-EMBO Poster Awardに選ばれました!(外部サイトにリンクします)
- 2024年11月29日
- 吉田澪奈さんが第47回日本分子生物学会年会シンポジウムでhareCLIP-seqについて口演をしました!(外部サイトにリンクします)
- 2024年11月26日
- 吉田澪奈さんがFukuoka RNA Club/ISFRCB2024でhareCLIP-seqについて招待講演をしました!(外部サイトにリンクします)
- 2024年11月21日
- 松井啓隆さんがが第29回造血器腫瘍研究会でDDX41のscRNA-seq解析について発表しました!
- 2024年11月21日
- 吉田澪奈さんが第29回造血器腫瘍研究会でhareCLIP-seqについて発表しました!
- 2024年11月9日
- 吉見昭秀さんがひと・健康・未来研究財団の優秀賞を受賞しました!
- 2024年11月6日
- 武藤朋也さんが第97回日本生化学会大会で招待講演をしました!
- 2024年10月25日
- AMED令和6年度「革新的がん医療実用化研究事業」(二次公募)」に吉見昭秀さんの課題「がん予防法開発を目指したがん共通抗原の標的妥当性の検証」が採択されました!(外部サイトにリンクします)
- 2024年10月24日
- 西村一希さんが第62回日本癌治療学会学術集会でNECTIN4が膀胱がんの免疫微小環境に与える影響について発表しました!
- 2024年10月21日
- 吉見昭秀さんが東京大学先端科学技術研究センター LSBMセミナーで講演しました。
研究室の紹介
我々の研究室では、「がんのRNA異常」を中心テーマとして研究を進めています。
最近、様々ながんにおいてRNAスプライシング因子に遺伝子変異が見つかり、スプライシング変異を持つがんの頻度は、病気や病型によっては80%にも上ることがわかりました。
一方で、スプライシング変異による発がん機序はほとんど解明されておらず、またスプライシング変異を標的とした治療法開発も始まったばかりで、取り組むべき課題は山積しています。
我々の研究室では、スプライシング解析やシングルセルスプライシング解析、高精度seCLIP-seq、蛍光多重免疫染色による空間解析、ビッグデータに紐づいた臨床データ、動物モデル、前臨床試験などを駆使して、RNA異常を持つがん患者さんに、より優しい検査・優れた治療法をお届けするべく、研究に取り組んでいます。
また、Translational Researchや大規模コホートのMulti-Omics解析、国立がん研究センターバイオバンクの患者検体(>48万件)を使った各種スクリーニングやPDXモデル(樹立~Pre-clinical study)、国立がん研究センター中央病院で実施中の臨床試験の附随研究や、中央病院への臨床試験実施の提案など、RNAとの関連の有無に関わらず、様々ながん研究を進めています。
主な研究実績
- 膀胱がん389例のMulti-Omics解析によりFGFR3異常と腫瘍免疫微小環境の関係を明らかに(Komura K, et al. Mol Cancer 2023)
- 23万件のRNA-seq解析からSplicing-associated variantsを検出(Shiraishi Y, et al. Nature Communs 2022)。
- 白血病でスプライシング異常とDNAメチル化亢進が協調して病態を悪化させることを発見(Yoshimi A, et al. Nature 2019)。
- がん横断的解析により、慢性リンパ性白血病でSF3B1変異がMYC/BCL2を活性化させることを報告(Liu Z*, Yoshimi A*,#, et al. Cancer Discov 2020)。
- ALK受容体の構造をベルギーゲント大学のチームと解明(De Munck S et al. Nature 2021)。
- 新規臨床グレードスプライシング阻害剤を開発(Seiler M*, Yoshimi A*, et al. Nat Med 2018)。
最近の当研究室からの論文を元に、Wordleで作成してみました(2023年6月)。
<研究員募集中!!> 当分野の研究プロジェクトに興味をお持ちの方へ
がんRNA研究分野では、RNA異常を持つ様々ながんを対象に研究を行っています。
ポスドクの方、大学院進学を考えている方などを常時募集しています。
< 募集中!! >
- RNAスプライシングに興味のある方。
- バイオインフォマティクスを学びたい方。
- 新しい解析技術に取り組んでみたい方。
- 海外の研究室と共同研究してみたい方。
- より臨床に近い視点から治療法開発に取り組みたい方。
- 将来的に海外留学を考えている方。
- 医師主導治験や臨床附随研究に携わってみたい方。
<学位について>
連携大学院制度・任意研修制度を使って学位を取得することが可能です。
分野長の吉見は、がんセンターとの連携大学院のうち、
・慶應義塾大学 医学部 客員教授
・北里大学 理学部 客員教授
・東京科学大学(旧 東京医科歯科大学)連携教授
を兼任しています。
これまでの受け入れメンバーの例
東京大学大学院医学系研究科(博士課程)3名
東京医科歯科大学連携大学院(博士課程)1名
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科(博士課程)1名
東京慈恵会医科大学連携大学院(博士課程)1名
北里大学連携大学院(修士課程)1名
東京大学大学院新領域創成科学研究科(修士課程) 1名
<日本学術振興会特別研究員の申請/受入について>
プロジェクトの起案から添削までサポートします。
これまでの採択・受入例
・特別研究員DC1 1名(2021年度~)
・特別研究員DC2 1名(2023年度~)
・特別研究員PD→CPD 1名(2023年度~)
・外国人特別研究員 1名(2022年度~)
将来的に海外留学を考えている方も歓迎します。
見学や相談は随時受け付けておりますので、お気軽に吉見昭秀(ayoshimi●ncc.go.jp(●を@に変更してください)までご連絡ください。
下記の講演なども予定していますので、ぜひお声がけください。
スプライシング解析承ります!!
がん領域はもちろんのこと、他分野のご研究で取得したRNA-seqデータについてもスプライシングの解析など承っております。
【これまでのご相談例】
・流行りそうだし、とにかくスプライシング変化をゲノムワイドにみてみたい。
・GO解析などでSplicingやRNA processingなどがやたらとヒットする(←面白いケースが多いです)。
・がん患者コホートのRNA-seqデータでスプライシング解析をしてもらいたい。
・フェノタイプが出ていて、たぶんスプライシングも変わっているだろうからみてほしい。
・「冬眠の研究なんですが...」
ご興味がありましたら、お気軽に吉見昭秀(ayoshimi●ncc.go.jp(●を@に変更してください)までご相談ください。
講演・学会発表などの予定
2024年
01月27日 第28回造血器腫瘍研究会(武藤朋也・滋賀)
02月15日 第57回日本臨床腎移植学会(前之園良一・名古屋)
04月13日 6NCリトリート2024(前之園良一、河知あすか、吉田澪奈・東京)
04月20日 第76回日本産婦人科学会学術講演会(吉見昭秀・横浜)[invited]
04月20日 第127回日本小児科学会学術集会(吉見昭秀・福岡)[invited]
04月22日 EPOC/CPOTセミナー1(吉見昭秀・オンライン)[organizer/speaker]
04月26日 第111回日本泌尿器科会総会(前之園良一・横浜)
05月22日 14th Myeloid meeting(武藤朋也・USA)[poster]
05月24日 東京医科歯科大学講義(吉見昭秀・オンライン)
06月07日 第69回日本透析医学会(前之園良一・横浜)[oral]
06月07日 第42回札幌国際がんシンポジウム(吉見昭秀・札幌)[invited]
06月14日 第39回腎移植・血管外科研究会(前之園良一・大阪)[oral]
06月20日 第28回日本がん標的治療学会学術集会(河知あすか・東京)[symposium]
06月20日 第28回日本がん標的治療学会学術集会(吉見昭秀・東京)[invited]
06月21日 EPOC/CPOTセミナー3(吉見昭秀・柏)[organizer]
06月28日 第25回日本RNA学会年会(吉田澪奈・東京)[oral]
06月28日 第67回日本腎臓学会学術集会(前之園良一・横浜)[oral]
06月29日 The 8th JCA-AACR Special Joint Conference(小泉みのり・京都)[Poster]
07月10日 日本がん免疫学会総会(網代将彦・東京)[invited]
07月11日 日本がん免疫学会総会(前之園良一・東京)[oral]
07月12日 第32回日本乳癌学会総会(工藤麗・仙台)[poster]
08月21日 岡山心臓血管研究会(網代将彦・岡山)[invited]
09月14日 第60回日本移植学会(前之園良一・長崎)[oral]
09月19日 第83回日本癌学会学術総会(吉田澪奈・福岡)[symposium]
09月19日 第83回日本癌学会学術総会(河知あすか・福岡)[symposium]
09月21日 第83回日本癌学会学術総会(前之園良一・福岡)[poster]
09月21日 第83回日本癌学会学術総会(工藤麗・福岡)[poster]
09月21日 第83回日本癌学会学術総会(山内浩文・福岡)[poster]
10月13日 第86回日本血液学会学術集会(吉田澪奈・京都)[oral]
10月13日 第86回日本血液学会学術集会(山内浩文・京都)[oral]
10月13日 第86回日本血液学会学術集会(松井啓隆・京都)[oral]
10月21日 東京大学先端科学技術研究センター LSBMセミナー(吉見昭秀・online)[invited]
10月24日 第62回日本癌治療学会学術集会(西村一希・福岡)[oral]
11月06日 第97回日本生化学会大会シンポジウム(武藤朋也・横浜)[invited]
11月17日 第30回日本腹膜透析医学会学術集会(前之園良一・福岡)[poster]
11月21日 第29回造血器腫瘍研究会(吉田澪奈・鶴岡)[oral]
11月21日 第29回造血器腫瘍研究会(松井啓隆・鶴岡)[oral]
11月21日 第29回造血器腫瘍研究会(吉見昭秀・鶴岡)[chairman]
11月26日 Fukuoka RNA Club/ISFRCB2024(吉田澪奈・福岡)[invited]
11月29日 第47回日本分子生物学会年会(吉田澪奈・福岡)[symposium]
12月13日 San Antonio Breast Cancer Symposium(工藤麗・San Antonio)[oral]
2025年
02月05日 13th AACR-JCA JOINT CONFERENCE (吉見昭秀・Maui)[invited]
02月18-20日 熊本シンポジウム(吉見昭秀・熊本)[invited]
02月27日 東京都医学総合研究所セミナー(吉見昭秀・東京)[invited]
02月28日 mRNAターゲット創薬研究機構 第1回総合討論会(吉見昭秀・千葉)[invited]
03月15日 国際がん研究シンポジウム(吉見昭秀・東京)[organizer/speaker]
04月17-19日 第112回日本泌尿器科学会総会(前之園良一・福岡)
05月16-17日 The 15th JSH International Symposium(吉見昭秀・佐賀)[invited]
取材・報道関係
- 2024年11月 リリース「研究所 がんRNA研究分野長 吉見 昭秀がひと・健康・未来研究財団 優秀賞を受賞しました」
- 2024年06月 NHKニュース 最新のがん医療の研究成果報告する国際シンポジウム 札幌
- 2024年02月 Hematopaseo 「気鋭の群像:憧れの臨床医から米国留学を経て基礎研究の道に国立がん研究センターで新天地を切り拓く(後編)」
- 2024年02月 Hematopaseo 「気鋭の群像:憧れの臨床医から米国留学を経て基礎研究の道に国立がん研究センターで新天地を切り拓く(前編)」
- 2023年12月 プレスリリース「膀胱がんの FGFR3 異常が腫瘍免疫微小環境と免疫療法の効果に与える影響を解明~大規模膀胱がんコホート解析で新規治療標的同定に期待~」
- 2023年10月 NEXT「生命現象の多様性を支えるRNAスプライシングの仕組みを探る」
- 2023年03月 リリース「研究所 がんRNA研究分野長 吉見 昭秀がリバネス研究アワード2023 先端研究推進部門を受賞しました」
- 2022年09月 プレスリリース「大規模公共トランスクリプトームデータを活用した疾患関連変異の新規スクリーニング手法の開発」
- 2022年08月 リリース「吉見昭秀 国立がん研究センター独立ユニット長が米国血液学会「ASH Global Research Award 2022」を受賞」
- 2022年08月 化血研「ミススプライシング産物の時空間的運命の決定と白血病新規治療標的の同定」
- 2022年05月 日経バイオテク「国がん吉見氏、創薬応用も視野にがんのスプライシング異常を研究中」
- 2021年10月 プレスリリース「がん細胞の増殖に重要な役割を果たすALK受容体の構造を解明」
- 2020年06月 Hematopaseo 「気鋭の群像:スプライシング異常による発がん機構の解明へ(後編)」
- 2020年05月 Hematopaseo 「気鋭の群像:スプライシング異常による発がん機構の解明へ(前編)」