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住民ベース長期サーベイランス(LTS)室

国際がん研究機関(IARC)との人事交流

国立がん研究センターは国際がん研究機関(IARC)(外部サイトにリンクします)とMOUを締結し、共同研究を進めることとしています。今回、両機関の職員が所属する部署を双方に設置し、プロジェクトを進めるという新しい試みを開始しました。国立がん研究センターでは当室、国際がん研究機関においては、栄養・代謝部門(NME)のLTS Team(外部サイトにリンクします)がそれに相当します。国際機関と人事交流を活発化させるための仕掛けとして、注目されています。

LTS室のプロジェクト

LTSの目的は、記述疫学と分析疫学の研究基盤を融合し、がん患者の長期追跡調査プラットフォームを確立することにあります。特に、がんサバイバーの予後改善に関するエビデンスを収集することに着目し、がん診断前後の生活習慣の危険因子とがんの診断、予後、生存、治療、および診断後の生活の質との関連を明らかにすることを目的としています。

本研究は、がん登録を初めとする網羅的住民ベース統計に加えて、主に2つの既存コホート(多目的コホート研究(JPHC)と、欧州のがんと栄養に関する前向き調査(EPIC))を最大限に活用して行われ、新たな研究基盤の開発も予定されています。コホート研究部と共に根拠に基づいた国際的ながん対策の提言を最終目標としています。