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経尿道的膀胱腫瘍一塊切除(TURBO)について

膀胱がんに対する標準的治療法は、経尿道的(けいにょうどうてき)膀胱腫瘍切除術(TURBT :Transurethral Resection of Bladder Tumor)です。治療の適応は基本的に筋層(きんそう)非浸潤性膀胱がん(以前は表在性がんと呼ばれていました)が対象となりますが、筋層浸潤性膀胱がんの場合でも初期の診断などで本手術が行われています。

尿道から内視鏡を挿入し、膀胱腫瘍を電気メスで切除するため、おなかを切ることなく手術が可能です。また、膀胱粘膜の生検を行う場合もあります。本手術により、病巣の除去または正確な病理診断を得ることを目指します。

一方で、TURBTはがん組織そのものを細かく切除する方法であり、病理診断が不正確になる可能性があります。
そのため、当院では膀胱がんに対し可能な症例に対しては、経尿道的膀胱腫瘍一塊(いっかい)切除術(TURBO : Transurethral Resection of Bladder Tumor in One-piece)を行っています。
腫瘍を一塊に切除するTURBOを行うことで、より正確な病理診断(腫瘍深達度、腫瘍断端陰性判定)が期待できます。

  • 従来のTURBT

     

  • TURBO(経尿道的膀胱腫瘍一塊切除)

     

更新日:2021年5月20日