コンテンツにジャンプ

トップページ > 共通部門のご案内 > 放射線技術部 > 放射線診断技術室 > 消化管造影検査

消化管造影検査

消化管造影(X線TV透視撮影)検査とは

X線が物質を透過する作用を使用した「透視画像」を用いて、リアルタイムに体内情報が得られます。診断を目的としたバリウム検査や、各種の内視鏡検査を併用してさまざまな検査・治療に利用されています。
国立がん研究センター東病院では、2017年「次世代外科・内視鏡治療開発センター(NEXT棟)」の新設を機に、X線TV室の機能をNEXT棟に統合しました。

上部消化管造影検査(食道・胃)

食道・胃・十二指腸の病変をチェックするための検査です。
通常のレントゲン写真と異なり、X線を連続して照射しながら行います。 バリウムは、X線を透過しないので、バリウムが口から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を動画で見ることができます。
バリウムの流れは、そのまま、私たちの食事の流れということになりますので、食道や胃、十二指腸が狭くなっていないかどうかを見ることができます。また、胃の粘膜についても、体を回転させてバリウムを粘膜に付着させることで、胃潰瘍やがんによる粘膜の凹凸の有無や、胃炎の有無なども見ることができます。
  • magen2
  • magen1

正常(左)と胃癌(右)のバリウム画像
(黄色枠内の癌の部分にバリウムが白く溜まっている)

tube_2split

食道癌のバリウム画像
(黄色枠内に癌による隆起がわかる)

下部消化管造影検査(注腸)

大腸(直腸・結腸)の病変をチェックするための検査です。肛門から大腸に造影剤(約200cc)を注入し、X線撮影を行う検査法であり、下部消化管X線検査ともいいます。
健診などで便潜血反応(検便)が陽性の場合は、注腸検査または下部消化管内視鏡検査、大腸CT検査により精密検査を行います。
大腸がんは、早期発見・治療をすれば経過が良好なことが多いため、近年では症状がなくても積極的に注腸検査が行われるようになりました。なお、健診などで便潜血反応(検便)が陽性の場合は、注腸検査または下部消化管内視鏡検査を行ないます。
注腸検査では、大腸の中をきれいな状態にする必要があるため、前日から検査食を摂取し、下剤を服用します。検査時間はおよそ30分から40分程度です。検査後は、検査に用いたバリウムを早く体外に排泄するために、下剤の服用と十分な水分を飲用します。
  • colon1
  • colon2

注腸検査
(空気と造影剤を使用し、大腸の病変の場所や形態を見ることが出来る)

X線を用いた内視鏡検査

胆管内あるいは胆管の周囲にできた腫瘍が原因で胆管が狭窄を起こすと、胆汁の流れが悪くなり黄疸が発生します。口または鼻から入れた内視鏡のスコープを、十二指腸のファーター乳頭まで進めて、そこからカテーテルを挿入し造影剤を注入することで、胆管内のどこが狭くなっているかをX線透視で確認し、黄疸の原因を調べることが出来ます。
黄疸の治療には、閉塞している部分にステントを挿入する、あるいは経皮的にドレナージして胆汁を体外に排出する処置を行うことがあります。
また、食道や胃、十二指腸などが閉塞して食べ物がうまく取れなくなった場合でも、狭くなっている部分にステントやバルーンを用いて食道や腸管を拡張する手技(ブジー)を行い、流れを良くすることで食事が取れるようになることがあります。
  • ercp1
  • ercp2

ステント挿入前(左)と挿入後(右)
(黄色枠内部分が閉塞している胆管)

bougie

食道ブジー
(上段:X線透視画像 下段:内視鏡画像)



国立がん研究センター東病院の透視撮影装置紹介

  • 機器紹介_hitachi_VersiFlex_VISTA

    日立ヘルスケア・マニュファクチャリング
    X線-TV装置
    VersiFlex VISTA

  • 機器紹介_Canon_KXO80Z_Ultimax_FPD17

    Canon Medical Systems
    X線-TV装置
    KXO-80Z Ultimax/FPD17(3台)

検査の流れ

  1. Map_NEXTNEXT棟1階受付にお越しいただき、発行された計算カードをお出しください。
  2. 受付で確認後、担当看護師が待合にご案内します。なお検査の都合上、開始時間が若干遅れる場合がありますのでご了承ください。
  3. 検査の順番がきましたら、担当看護師がご案内します。
  4. 準備が整いましたら検査を開始します。
  5. 検査・手技中、何かあれば、担当スタッフが直ちに対応します。お声をかけていただくようお願いします。
  6. 検査が終わりましたら、担当看護師の指示に従うようお願いします。

消化管造影検査の注意事項

共通

  • 検査着を着用し、時計、めがね、ネックレス、湿布、家庭用磁気治療器などは外してください。
  • 胃腸の動きや胃液の分泌を抑えるため注射をします。人により眼がチラチラしたり、心臓がドキドキしたり、のどが渇いたりすることがあります。しばらくすると治りますが、検査後1時間程度は視力が低下することがありますので、車の運転は控えてください。
  • バリウムは腸の中で固まり、便秘になりやすい造影剤です。検査終了後、水分を多めに摂るようにしてください。
  • 妊娠している可能性のある方は、X線の影響を考えて他の方法による検査をお勧めしています。
  • 身体をご自分で動かすことができない方は検査できないことがあります。

上部消化管造影検査(食道・胃)

  • 検査の前日より食事などの制限をさせていただきます。
  • 胃や腸に食べものが残っていると異常との区別ができず検査が無駄になってしまう可能性があります。
  • 検査予約時に担当看護師が説明します注意事項を守るようにしてください。
  • 検査当日は朝食および水分も摂らないでください。

下部消化管造影検査(注腸)

  • 検査前日は前処置(検査食+下剤)が必要となります。
  • 大腸に便が残っていると異常との区別ができず検査が無駄になってしまう可能性があります。
  • 検査予約時に担当看護師が説明します注意事項を守るようにしてください。
  • 検査当日は朝食および水分も摂らないでください。

よくある質問

Q1.胃のバリウム検査の後、下剤だけではなく水分をたくさん摂るのはなぜですか

  1. A1. バリウムが長時間腸内に残っていると大腸で水分が吸収され、だんだん硬くなり排泄が大変になってしまいます。
      • 出来るだけ自然な排便を促すため、検査後はたくさんの水(水分)を飲んで頂いています。

Q2. バリウムで胃の検査をするとゲップしたくなるのですが、がまんしなければなりませんか

  1. A2. 極力がまんしていただくようお願いします。
      • バリウム検査時に使用している発泡剤という薬は、水と接触すると空気を発生し、胃を膨らませる働きがあります。
      • 通常、胃はしぼんだ状態で、なおかつ内部は多くのひだで覆われおり、その中に埋もれている病変を露出させるために空気で胃を膨らませる必要があります。
      • ゲップにより空気が抜けて胃がしぼむと、病変を見つけることが難しくなってしまうため極力がまんしていただけるようお願いします。

Q3. ボタンの無い服を着て行ったのに着替えるのはなぜですか

  1. A3. ボタンや金属が無ければ基本的に検査は出来ますが、検査や処置の内容によっては造影剤や血液などが服に付いて汚れてしまう場合があります。そのため、汚れても良いように検査着に着替えをしていただいています。

    更新日:2020年5月14日