G7 Cancer ワーキンググループによる「予後不良がん」に関する国際的議論の成果を学術論文として発表
2026年4月10日
in English
国立がん研究センター(NCCJ)が参画する国際的枠組み「G7 Cancer」の取り組みの一環として、予後不良がん(Poor Prognosis Cancers)をテーマとする国際的な議論の成果をまとめた総説論文が、このたび国際学術誌『Journal of Gastrointestinal Surgery Open』に掲載されました。本論文は、2025年6月に開催された「G7 Cancer Conference」において行われた会議 「Poor Prognosis Cancers: from Resignation to Revolution(予後不良がん:諦めから変革へ)」での議論を基に執筆されたものです。NCCJは、フランス国立がん研究所(INCa)とともに、本テーマを担うワーキンググループを共催しています。
本論文では、予後不良のがんへの対応を、諦めから集団的な変革のパラダイムへと転換することに焦点を当て、相互に関連する四つの柱、具体的には、AIやマルチオミクス解析を活用した精密医療、液体生検等による早期診断と微小残存病変の把握、革新的で柔軟な臨床試験設計、ナノ医療や免疫制御などの新たな治療アプローチを強調しています。その上で、これらの科学的進展が、調和のとれたインフラ、公平な医療アクセス、国際的な協力体制と組み合わさることで、予後不良がん患者の生存率向上を目指す新たながんガバナンスのモデルを形成し得るとしています。
本論文は、予後不良がんという国際的な課題に対し、共通認識を形成し継続的な議論を進めていく重要性を示す成果です。NCCJは今後もG7 Cancerを通じて、国際的な対話と協力を重ねながら、がん研究・医療の前進に貢献していきます。
論文は以下のURLよりご覧いただけます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S311735862600012X
