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アジア発の肺がん治療開発基盤構築を目指す国際共同研究:国立がん研究センター東病院主導の「LC-SCRUM-AP」登録症例数500例を達成―アジア人特有の肺がんゲノム異常を解明し、個別化医療の確立を加速―

2026年6月4日
国立研究開発法人国立がん研究センター

概要

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:間野 博之、東京都中央区)東病院(病院長:土井 俊彦、千葉県柏市、以下東病院)は、アジア太平洋地域の進行・再発非小細胞肺がん患者さんを対象にした、国際共同遺伝子スクリーニング研究「LC-SCRUM-AP(エルシースクラム エーピー)」(研究代表者:東病院 呼吸器内科長 後藤 功一)において、参加各国・各施設の協力のもと、登録症例数が500例に到達しました。

本研究は、アジア太平洋地域における遺伝子スクリーニング基盤を構築することで、欧米とは異なるアジア人特有の肺がんゲノム異常を解明し、遺伝子変化に基づく個別化医療の確立を目指す多施設・前向き観察研究です。2022年12月に登録を開始し、東病院を中心としたアジア太平洋地域の各国から多施設が参画する国際共同研究で、現在、進行している肺がん多国間ゲノムスクリーニング研究としては、アジア太平洋地域において最大規模を誇ります。

詳細

アジア最大級の国際共同研究ネットワークを構築

本研究は、アジア太平洋地域の複数国・多施設が参加する肺がん遺伝子スクリーニング研究として遺伝子スクリーニング基盤および大規模データベースの構築を行っています。研究期間は2033年10月までとし、2,000例の患者登録を目標としています。2026年4月現在、本研究には6か国27施設が参加しており、500例というマイルストーンの達成により、アジア発の治療開発基盤が順調に稼働していることが示されました。

また本研究は、現在、進行している肺がん多国間ゲノムスクリーニング研究としては、アジア太平洋地域において最大規模を誇り、また、アカデミア主導の国際共同研究としても、アジア太平洋地域で最大級の国際共同研究基盤が構築されました。

アジア特有のゲノム異常の解明に向けた進捗

これまでに蓄積された500例の大規模データの解析を進めることにより、希少な遺伝子異常を含む、アジア太平洋地域特有の遺伝子変化や臨床的特性の解明が期待されます。

社会的意義と将来展望

本研究を通じて構築される遺伝子スクリーニング基盤ならびに、遺伝子情報と臨床情報を統合した大規模データベースは、アジア太平洋地域における肺がん個別化医療の確立を加速させることが期待されます。さらに、これらの基盤やデータベースは、製薬企業やアカデミアによる国際共同治験の企画・実施を支える重要な治療開発基盤となることが見込まれ、有効な治療法をいち早くアジアの患者さんに届ける治験ネットワークの形成に寄与します。

お問い合わせ先

研究に関するお問い合わせ

国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
呼吸器内科・LC-SCRUM-AP研究事務局 酒井 徹也/村田 由利
電話番号:04-7133-1111(代表)
Eメール:lc-scrum-ap●east.ncc.go.jp

広報窓口

国立研究開発法人国立がん研究センター
企画戦略局 広報企画室
電話番号:04-7133-1111(代表)
Eメール:ncc-admin●ncc.go.jp

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