コンテンツにジャンプ

トップページ > 美容面に優れた術式の採用

美容面に優れた術式の採用

甲状腺腫瘍に対して、患者さんの病状と希望に応じて内視鏡補助下甲状腺手術(VANS:Video-assisted neck surgery)を行っております。

通常の甲状腺手術では首の付け根に「襟上切開」と言われる7~10センチメートル程度の皮膚切開を行います。常に見える場所に残る傷は美容上切実な問題だと思います。

2016年4月に甲状腺腫瘍に対しても内視鏡を用いた手術が保険収載されました。この手術は経験を有した医師のもとで厚生労働省の認可を受けた施設でのみ行えます。千葉県内では当科が第1番目の施設として認可されており、2019年10月より本手術を開始しました。

この手術では、前胸部の外側(シャツに隠れる部分)に3cm程度の皮膚切開を行い、首には内視鏡を挿入する5mmのわずかな切開を行います。前胸部の切開部から皮膚を器械で持ち上げてスペースを作り、超音波凝固切開装置などを用いて4Kモニター下で腫瘍摘出を行っています(写真1)。

手術は全身麻酔下で行いますが、3時間から3時間半程度であり、比較的早期(術後数日)の退院ができます。傷がわかりづらいことより、患者さん方には大いに喜ばれています(写真2)。ご希望ありましたら、当科外来にてご相談ください。

写真1
写真1

写真2
写真2

更新日:2023年6月9日