コンテンツにジャンプ
国立がん研究センター 東病院

トップページ > 取り組み > 荘内病院×国立がん研究センター東病院 医療連載「つながる医療 がん治療最前線」 > 第3回 荘内病院におけるがん相談外来について

荘内病院×国立がん研究センター東病院 医療連載「つながる医療 がん治最前線」第3回 荘内病院におけるがん相談外来について

2021年7月24日
国立がん研究センター東病院 放射線治療科 医長 全田 貞幹

主治医の先生に「腫瘍が大きくなってきました。次は抗がん剤治療をします」と言われ、その後副作用に関する話をされたが頭が真っ白になって話の後半は覚えていない…とある患者さんの本音です。

がんの宣告、再発や増悪の告知をされたときの患者さんのショックは非常に大きいです。1回の外来で自分のがんの状態と次の治療について理解して家に帰ることは到底無理なことでしょう。

お医者さん目線からすると「わからないことがあったらもう一度説明しますよ」と思いますが…なかなかもう一度教えてください、というのは患者さんと家族側からは言いづらいものです。主治医の先生に気を使ってしまいます。

がんの治療は1回で終わるとは限らないのでこういう場面が何回もやってきます。そのたびにわからないのに「はい」と答えてしまうことが繰り返されていつの間にか「自分の病気と治療の事がどうなっているのか全然わからない」となってしまうわけです。

こういった状況を打開する一つの手段がセカンドオピニオンです。一般的にはよく「ほかの良い治療がないか?」と探すためと宣伝されていますが、私がセカンドピニオンを行っていて思うのは「現在の状況や今やっていることは自分にとって正解(適正)なのか」を第三者に聞くというところが一番患者さんと家族が恩恵を受けているのかなと思います。

しっかりとしたセカンドオピニオンを受けることができれば次の治療がうまくいかないということは少ないです。実は今の治療が肯定されることが8割です。ほかのお医者さんに意見を聞くということは逆に今の治療に自信を深めるということになることが多いです。

令和の時代、セカンドオピニオンを嫌がる医師はさほど多くないですし、もし嫌がられた場合は、主治医との関係性を見直すことを検討してもよいでしょう。

次に問題になるのは「しっかりとしたセカンドオピニオンを受けたいが東京にある施設には…」といった距離的な問題です。

そこで、荘内病院(外部サイトにリンクします)では国立がん研究センター東病院の医師が出張でセカンドオピニオンを行う「がん相談外来」を開設しました。

image1.png

先ほど話に出た「遠いところまで行かないと」という問題に関して鶴岡市に在住の方は荘内病院で「がん相談外来」を受けることで解消されます。

さらに、通常セカンドオピニオンは保険診療外のため自費での受診が必要ですが、荘内病院では通常診療の範囲内で受けることができますので山形県内、特に鶴岡市にお住まいの方は荘内病院を受診すれば遠出しなくても信頼できるセカンドオピニオンを受けることができます。

荘内病院と国立がん研究センター東病院との診療連携協定は皆さんのがん診療がより円滑にうまくいくようにと結ばれた協定です。積極的に活用していただければと思います。

執筆者

zenda.jpg
  • 全田貞幹(ぜんだ・さだもと)
  • 1974年、兵庫県出身。医学博士。2000年防衛医科大学校卒、2014年東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修了。2002年静岡県立静岡がんセンター研修医、放射線治療科非常勤医師を経て2006年より国立がん研究センター東病院放射線治療科勤務、2015年より同医長。