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研究について
国立がん研究センターでは質の高いがん治療を個々の患者さんに提供すると同時に、先進的な新しい治療法を積極的に開発・応用し、将来に向けた治療体系を確立させる責務もあります。そのため東病院胃外科は、患者さんにとってより良い治療法を開発・確立するためのいくつかの多施設共同研究(国内外のいくつもの施設が共同で行う臨床研究)や治験に参加、あるいは中心施設として主導しています。
研究の内容としては大きく分けると下記の3つに分類されます。
- 新しい手術方法の開発:ロボットなどを用いて、より患者さんの体に負担が少なく、合併症が少なく、がんを治す効果が高い手術方法の開発を目指します。
- 新しい薬物と手術の組み合わせによる治療法の開発:進行した胃がんに対しては根治を目指して、薬物と手術を組み合わせた治療が有効であることが分かっています。近年、薬物の開発は日進月歩であり、これらを最新の薬物治療と安全な手術を組み合わせ、高い治療効果をもつ新しい治療法の開発に取り組みます。
- バイオマーカー、ゲノム、AIなどの最新技術に関した研究:各々の患者さんの適切な治療法の選択、治療効果を評価するためのバイオマーカーや血中DNA測定(ctDNA)の臨床応用を目指した研究、AIを用いて手術をサポートするシステムの開発を目指した研究開発を行います。
当科で主導している臨床研究
- 大弯に浸潤する胃上部進行胃がんに対する腹腔鏡下(ロボット支援下)脾温存脾門郭清の安全性に関する第II相試験(JCOG1809)
- 根治切除可能胃がんにおける時空間分子プロファイルの解明を目的とした多施設共同研究 (SCRUM-JAPAN MONSTAR-SCREEN-3 胃がんコホートB)
- 胃癌・胃GIST患者の血液循環腫瘍DNAのゲノム・エピゲノム統合解析 (COSMOS-GC)
- 切除可能食道胃接合部腺癌に対する臓器温存を目指したTotal Neoadjuvant Therapy (TNT)に関する第II相試験(EPOC2301)
当科で参加している臨床研究
- 局所進行胃がんに対する術前術後化学療法の術後補助化学療法に対する優越性に関するランダム化比較第III相試験(JCOG1509)
- 進行胃がん根治術における大網切除に対する大網温存の非劣性を検証するランダム化比較第III相試験(JCOG1711)
- cT1-4aNo-3胃癌におけるロボット支援下胃切除術の腹腔鏡下胃切除術に対する優越性を検証するランダム化比較第III相試験(JCOG1907)
- 胃癌患者を対象としたLenvatinibとPembrolizumab併用術前術後化学療法の第II相臨床試験(EPOC2001)
- HER2陽性胃癌患者を対象としたT-DXd(トラスツズマブ/デルクステカン)併用術前術後化学療法の第II相臨床試験(EPOC2003)
- 大型3型・4型胃がんに対する術前化学療法としての5-FU+レボホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル(FLOT)療法とドセタキセル+オキサリプラチン+S-1(DOS)療法の有効性を探索するランダム化第II相試験(JCOG2204)
- 「HER2陽性の胃腺癌又は胃食道接合部腺癌患者を対象としたTrastuzumab Deruxtecan術前化学療法又はTrastuzumab Deruxtecan、CapecitabineとDurvalumab(MEDI4736)併用術前術後化学療法の第II相臨床試験」に付随するTR研究
- 「胃癌患者を対象としたLenvatinibとPembrolizumab又はLenvatinib、PembrolizumabとFLOT併用術前術後化学療法の第II相臨床試験」における患者免疫状態の解析
- 日本人を対象とした、血液を用いる臓器横断的がん早期発見アッセイの性能評価に関する多機関共同観察研究 (CRANE Study)
- 人工知能AIを用いた腹腔鏡/ロボット胃がん手術支援システム、手技評価システムの開発
- がん研究と新規診断法および治療法の開発に向けたマルチオミックスデータに関する国際多施設共同前向き観察研究(TITANIA Study)
- 胃腺癌、食道腺癌の診断支援AIシステム開発に関する多施設共同観察研究(AIM Study)
- ロボット支援下胃切除国際登録に関する研究(UGIRA-RAMIG)
- ロボット支援下食道切除国際登録に関する研究(UGIRA-RAMIE)
これらの研究は全て倫理審査委員会の承認を得ています。また患者さんへの十分な説明のもとにご理解・ご協力をお願いしながら進めています。