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放射性リガンド療法とは

1. 放射性リガンド療法と従来の放射線治療の違い

放射性リガンド療法とは、放射線を用いた治療の一種です。従来の外部放射線治療は、身体の外から目的とする臓器を標的として治療するため、どうしても周囲の正常組織への影響が避けられませんでした。

従来の放射線治療
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一方で、放射性リガンド療法では、腫瘍細胞に選択的に結合する部分と放射線を出す物質(放射性核種といいます)からなる特殊な薬剤を用います。いわば薬剤と放射線治療のハイブリッド治療であり、従来の薬剤と同じように点滴で投与された後、病変にだけ放射性核種が集積することで、周囲の正常組織への影響を避けつつ、治療効果を発揮します。

放射性リガンド療法 

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2. 放射性リガンド療法のしくみ

細胞には様々なタンパクが存在しており、これらは細胞の増殖や生存に必要な機能を担っています。中でも受容体と呼ばれるタンパクは細胞の表面に存在し、ホルモンやその他の物質による信号(シグナル)を受け取る役割を果たします。受容体が信号を受け取ると、その情報は細胞内のさまざまなタンパクを経由して伝えられ、細胞の増殖や生存に必要な働きが調整されます。こうした仕組みを通じて、細胞は他の細胞と協調しながら生命活動を維持しています。

図 標的タンパクとリガンドのしくみ
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受容体の仕組みは、TVとリモコンの関係に似ています。リモコン(他の細胞など)から発信された信号は、TVのセンサー(受容体)でキャッチされ、内部で処理された後に、最終的にスイッチをオン(細胞が増殖する)にしたり、オフ(増殖を抑える)にしたり、様々な機能を果たします。

腫瘍細胞では、こうした受容体や、受容体が受け取った信号を細胞内に伝えるタンパクが異常に増えたり、スイッチがオンになったままになることで、制御を失って勝手に増殖することが知られています。そこで、特定のタンパクに結合する物質(リガンド)を利用して、この仕組みをブロックし腫瘍の増殖を抑える、さまざまな薬剤が開発されてきました。

放射性リガンド療法では、このリガンドに放射性物質を結合させた薬剤を使用します。放射性物質と言っても、その放射線の影響はごくわずかな範囲に留まるため、周囲の正常組織への影響を最小限に抑えつつ、腫瘍細胞に選択的にダメージを与えることが可能です。

放射性リガンド療法で用いられる薬剤の一つで、神経内分泌腫瘍に用いられているのがルタテラです。

以下では、このルタテラについて紹介をさせていただきます。

(ルタテラについて [https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/hepatobiliary_oncology/LUTATHERA/index.html])

更新日:2026年5月18日