コンテンツにジャンプ
国立がん研究センター 東病院

トップページ > 診療科のご案内 > 外科系 > 呼吸器外科 > 縦隔腫瘍と手術について > 胸腺腫と胸腺がん

胸腺腫と胸腺がん

胸腺とは

前縦隔(ぜんじゅうかく)・胸骨の裏にある組織で、骨髄で作られたリンパ球(Tリンパ球)の成熟を担う組織です。年齢とともに萎縮していくため、周囲の脂肪組織と見分けがつきにくくなります。

胸腺腫とは

胸腺の上皮(じょうひ)から発生する腫瘍で、30歳以上に発生することが多く、男女同程度の発症頻度です。人口10万人あたり0.5%前後の発症頻度と、比較的稀な疾患です。
時に、他の縦隔腫瘍と異なり、重症筋無力症、赤芽球癆(せきがきゅうろう)と、低ガンマグロブリン血症、筋炎など様々な合併症を起こすことが知られています。
遠隔転移をきたした症例を除き、基本的には外科切除が治療の第一選択となります。完全切除ができない場合は薬物療法や放射線治療を行う場合がありますが、手術で腫瘍を取り除く(縮小する)ことで、症状のコントロールや予後改善する可能性があります。

胸腺がんとは

胸腺の上皮から発生する悪性腫瘍であり、胸腺腫よりも頻度は低く、予後不良です。また、胸腺腫でみられるような重症筋無力症などの合併症は伴いません。
治療方法については胸腺腫と同様、外科切除が第一選択となります。