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高リスク筋層非浸潤性膀胱がんに対するBCG+イミフィンジ併用療法

腫瘍の深さや異型度、上皮内がん(CIS)の有無、腫瘍の数や再発状況などを総合して、再発や進行のリスクが高いと判断された筋層非浸潤性膀胱がんを「高リスク」と分類します。T1高異型度(high grade)やCISは、高リスクと判断される主な要素です。

高リスク筋層非浸潤性膀胱がんでは、内視鏡手術(TURBT)後にBCG膀胱内注入療法を行うことが基本です。再発や進行を抑えるため、導入療法に続いて、可能な範囲で維持療法を行うことも重要です。

2026年8月、BCG膀胱内注入療法にイミフィンジR(一般名:デュルバルマブ)を併用する治療が承認されました。イミフィンジは、免疫の働きを弱めるPD-L1の作用を妨げ、免疫によるがんへの攻撃を助ける薬です。BCGの代わりに用いる治療ではなく、BCGの導入療法・維持療法にイミフィンジを追加します。イミフィンジは通常4週間ごとに点滴し、最大13回、約1年間投与します。

イミフィンジの追加により、免疫に関連する副作用などが起こることがあります。そのため、高リスクの患者さん全員に一律に行うのではなく、病状や全身状態、副作用のリスクなどを踏まえて治療を検討します。

当院では、BCG膀胱内注入療法は泌尿器・後腹膜腫瘍科、イミフィンジによる治療は腫瘍内科が担当しています。両科で病状や治療効果、副作用の状況を共有しながら綿密に連携し、患者さん一人ひとりに合った治療方針を検討しています。

参考文献

De Santis M, et al. Lancet. 2025;406(10516):2221–2234. doi:10.1016/S0140-6736(25)01897-5.

更新日:2026年10月19日