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国立がん研究センター 東病院

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新型コロナウイルス感染症にかからないためには

最終更新日:2022年9月30日

新型コロナウイルス感染症の感染経路

  • 飛沫(ひまつ)感染(+エアロゾル感染)、接触感染、によって感染する可能性がある
  • こまめな手洗い、身体的距離の確保、手で顔を触れないこと、マスクの着用、換気などが感染症予防の上で特に重要
新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像01

新型コロナウイルス感染症は、「飛沫感染(+エアロゾル感染)」と「接触感染」とが主な感染経路と考えられています。これらの経路を遮断することで新型コロナウイルスへの感染を防止することができます。
飛沫感染とは、ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着することとされています。飛沫は2メートルほど飛ぶことが知られています。このため、発症者は咳エチケットとしてマスクを着用し、ウイルスが飛散しないようにします。

特に感染者が咳・くしゃみ・会話・歌・呼吸などの際に、鼻や口からさまざまな大きさや性状をもった粒子を空中に放出しますが、液体を含んだ小さな粒子や乾燥した粒子は、一定の条件下では空中に数分から数時間にわたって浮遊することがあるとされており、このエアロゾルを吸い込むことで感染する経路はエアロゾル感染と呼ばれています。密閉された換気の悪い空間では、より長い時間・距離でウイルスが飛散する可能性も指摘されているため定期的な換気も非常に重要な感染対策となります。
接触感染は、感染者の手についたウイルスがドアノブや手すりなどを介して非感染者の手に付着し、その手で目や鼻などの粘膜を触れた際に伝播する経路です。このため発症者、非発症者とも手洗いをこまめに行うことによって、手についたウイルスを洗い落とす効果があります。
2020年時点では、ウイルスに曝露してから多くの人は4日から6日程で発症すると報告されていました。(曝露後11.5日までに97.5%の人が発症するとされていました(参考文献1) 。
2022年に入り、オミクロン株が主な流行株となってからはこの潜伏期間は短くなり、2.9日程度と考えられています。(参考文献2)

新型コロナウイルス感染症患者さんは、症状が出る前から感染を広げることが判明しています(参考文献3、4)。さらに、その感染性は発症の2日前からあると推定されています(参考文献3、5)。
このため発症前の感染者との会話などで飛んだ飛沫にも注意が必要と考えられ、飛沫が飛ばないよう2メートルの間隔を取ることや、屋内や人との距離が取れない場合などでは症状のない人でもマスクをつけることが推奨されています。
理論上は感染者の飛沫に曝露したり、(一定の条件下ではエアロゾルを吸入したり)、汚染された手で目や鼻、口の粘膜を触らなければ接触感染はしません。このため人との距離をとり、外出中は手で顔を触らない必要があるのですが、多くの人は知らないうちに顔に手を持ってきますので、こまめに手を洗ったり、意識的に顔に手を持ってこないように注意することも重要です。

【参考】

  1. Ann Intern Med.2020 May 5;172(9):577-582.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32150748/
  2. 国立感染症研究所SARS-CoV-2 の変異株1.1.529 系統(オミクロン株)の潜伏期間の推定:暫定報告.2022.1.14. 
    https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10903-b11529-period.html
  3. Nat Med. 2020 May;26(5):672-675.
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32296168
  4. JAMA Intern Med. 2020 Sep 1;180(9):1156-1163.
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32356867
  5. 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症診療の手引き第8.0版 2022年7月(リンク先でPDFが開きます)
    https://www.mhlw.go.jp/content/000936655.pdf

新型コロナウイルス感染症にかからないための対策

2020年10月に厚生労働省から感染リスクが高まる「5つの場面」(https://corona.go.jp/proposal/pdf/5scenes_poster_20201211.pdf)の提言に基づく注意喚起がなされており、2022年9月の時点では厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症の”いま”に関する11の知識」(2022年9月版、https://www.mhlw.go.jp/content/000927280.pdf)の中でも継続して注意喚起がなされています。 このような場面を避けるようご注意ください。

特に心がけていただきたいこと

身体的距離を確保する

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像11
  • いわゆる3密を避ける(これは密集、密接、密閉の3つが重なる場合のみではなく、これらの一つしか当てはまらない状況も可能な範囲で避ける必要があります)。できるだけ家族以外の人との間隔を2メートル(最低1メートル)空けましょう。

手洗いを心がける

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像10
  • 流水と石鹸を用いて20秒から30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。
  • 外出中は手すりやボタン、ドアノブ、つり革などを触った場合、付着していたウイルスによって手が汚染される可能性があります。身近に手を洗えるところがない場合、アルコール消毒剤による手指消毒も有効です。しかし、手に明らかな汚れがついた場合やトイレの後などは、流水と石鹸でしっかりと手を洗いましょう。

顔(特に眼、鼻、口)はできるだけ触れない

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像08
  • 外出中など手が汚染されている可能性のある場合は特に注意しましょう。

睡眠や食事をしっかりとり、体調を整える

禁煙する

  • 喫煙は重症化の危険性が指摘されているため、禁煙をお勧めします。

【参考文献】

  1. Lowe KEらの報告(JAMA Intern Med. 2021)(外部サイトへリンクします)

マスクの着用

  • マスクは鼻と口をしっかりと覆って使用し、電話などで話をするときにもずらさないようにしましょう。
  • 人の少ない屋外での散歩や運動中などは必ずしもマスクを着用する必要はありませんが、病院受診時や公共交通機関など、特に人が多い空間へ行かざるを得ない場合は必ずマスクを着用するようにしましょう。

正確な情報をもとに冷静な対応をこころがけましょう

  • 公的機関以外からの情報に触れる場合には注意が必要です。情報の発信元はどこか、信頼できる情報か確認し、根拠のない情報や誤情報に振り回されないよう、気を付けましょう。
  • 抗菌薬やお湯、ビタミン、緑茶などの効果を証明する証拠はなく抗ウイルス作用を期待しての使用は推奨されません。携帯型の空間除菌用品も消費者庁よりその効果が不明であるとして行政指導を受けています。ワクチンに関しても様々な根拠のない憶測が流布しています。抗ウイルス薬に関しては担当医とご相談ください。

【参考】

手の洗い方やマスクの着用方法について

マスクの最も重要な役割は、咳エチケットによって発症者が感染症を伝播させないようにすることです。公共の場において周囲に人がいる場合はマスクの着用をお勧めします。また、家族が発症した場合は、家庭内でもマスクを着用することをお勧めします。屋外で、十分な換気・周囲の人との距離が確保できていて、会話などがない場合は外すことも可能です。

また、マスクは適切な使用方法が重要です。鼻やあごを覆った適切な装着のほか、一度装着したマスクの表面には触れない、外す時は耳にかかるゴムを触って外し、そのあと手を洗うなど取扱いに注意しましょう。

公共交通機関の利用など人混みに入る場合や病院の受診など、リスクが高い場所などでは不織布マスク(サージカルマスク)を使用されることをお勧めします。

【参考】

もし、発熱や呼吸器症状がでたら…

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像04
  • 事前にかかりつけの担当医との間で決まりごと(電話で相談、近くの病院を受診するなど)があれば、その指示に従ってください。また、高齢など、肺がん、血液腫瘍の患者さん、移植後の患者さんやその他の重症の危険因子をお持ちの方などは早めに担当医に相談・受診しましょうしましょう。特に下記のような症状がある場合には緊急性が高い可能性がありますので直ちにご検討ください。

緊急性の高い症状(柏市ホームページより)(最終アクセス日2022/9/15)

表情・外見

  • 顔色が明らかに悪い
  • 唇が紫色になっている
  • いつもと違う、様子がおかしい

 息苦しさ等

  • 息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
  • 急に息苦しくなった
  • 日常生活の中で少し動くと息があがる
  • 胸の痛みがある
  • 横になれない・座らないと息ができない
  • 肩で息をしている・ゼーゼーしている

 意識障害等

  • ぼんやりしている(反応が弱い)
  • もうろうとしている(返事がない)
  • 脈が飛ぶ、脈のリズムが乱れる感じがする
  • もしも同居家族が感染した場合、各自治体からの案内やホームページなどの最新の情報に従って適切な感染対策をおこない、がん患者さんが感染しないように注意しましょう。
  • 医療機関は新型コロナウイルス感染症にかかるリスクの高い場所のひとつでもありますので、受診の際はあらかじめ電話などで医療機関の指示に従って受診してください。

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