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国立がん研究センター 東病院

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新型コロナウイルス感染症にかからないためには

新型コロナウイルス感染症の感染経路

  • 飛沫(ひまつ)感染、接触感染によって感染する可能性がある
  • こまめな手洗い、身体的距離の確保、手で顔を触れないこと、マスクの着用などが感染症予防の上で特に重要
新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像01

新型コロナウイルス感染症は、「飛沫感染」と「接触感染」が主な感染経路と考えられています。これらの経路を遮断することで新型コロナウイルスへの感染を防止することができます。

飛沫感染とは、感染者の咳や会話で飛んだ飛沫によって拡散されたウイルスを吸い込むことで感染する経路です。飛沫は2メートルほど飛ぶことが知られています。このため、発症者は咳エチケットとしてマスクを着用し、ウイルスが飛散しないようにします。また、密閉された換気の悪い空間では、より長い距離をウイルスが飛散する可能性も指摘されており、定期的な換気も非常に重要な感染対策となります。

接触感染は、感染者の手についたウイルスがドアノブや手すりなどを介して非感染者の手に付着し、その手で目や鼻などの粘膜を触れた際に伝播する経路です。このため発症者、非発症者とも手洗いをこまめに行うことによって、手についたウイルスを洗い落とす効果があります。

ウイルスに曝露してから多くの人は4日から6日程で発症します(曝露後11.5日までに97.5%の人が発症するとされています(参考文献1) 。新型コロナウイルス感染症患者さんは、症状が出る前から感染を広げることが判明しています(参考文献2、3)。

さらに、その感染性のピークは発症の2日前から発症1日後と推定されています(参考文献2)。このため発症前の感染者との会話などで飛んだ飛沫にも注意が必要と考えられ、症状のない人でもマスクをつけたり、飛沫が飛ばないよう2メートルの間隔を取ることが推奨されています。

理論上は感染者の飛沫に曝露したり、汚染された手で目や鼻、口の粘膜を触らなければ接触感染はしません。このため人との距離をとり、外出中は手で顔を触らない必要があるのですが、多くの人は知らないうちに顔に手を持ってきますので、こまめに手を洗ったり、意識的に顔に手を持ってこないように注意することも重要です。

【参考】

【参考文献】

  1. Lauer SAらの報告Ann Intern Med, 2020)(外部サイトにリンクします)
  2. He Xらの文献(Nat Med, 2020)(外部サイトにリンクします)
  3. Cheng HYらの報告(JAMA Intern Med, 2020)(外部サイトにリンクします)

新型コロナウイルス感染症にかからないための対策

以下の内容は2020年5月4日に厚生労働省が公表した“新しい生活様式"(外部サイトにリンクします)に沿っています。今後、ワクチンの接種状況や、国内の変異株流行状況によって多少内容が変わる可能性はありますが、引き続きこの“新しい生活様式"に沿った日常生活を心がけましょう。

また、2020年10月23日には感染リスクが高まる「5つの場面」(クリックすると外部サイトにリンクし、PDFが開きます)の提言に基づく注意喚起も行われています。このような場面を避けるようご注意ください。

特に心がけていただきたいこと

身体的距離を確保する

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像11
  • いわゆる3密を避ける(これは密集、密接、密閉の3つが重なる場合のみではなく、これらの一つしか当てはまらない状況も可能な範囲で避ける必要があります)。できるだけ家族以外の人との間隔を2メートル(最低1メートル)空けましょう。

手洗いを心がける

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像10
  • 流水と石鹸を用いて20秒から30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。
  • 外出中は手すりやボタン、ドアノブ、つり革などを触った場合、付着していたウイルスによって手が汚染される可能性があります。身近に手を洗えるところがない場合、アルコール消毒剤による手指消毒も有効です。しかし、手に明らかな汚れがついた場合やトイレの後などは、流水と石鹸でしっかりと手を洗いましょう。

顔(特に眼、鼻、口)はできるだけ触れない

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像08
  • 外出中など手が汚染されている可能性のある場合は特に注意しましょう。

睡眠や食事をしっかりとり、体調を整える

禁煙する

  • 喫煙は重症化の危険性が指摘されているため、禁煙をお勧めします。

【参考文献】

  1. Lowe KEらの報告(JAMA Intern Med. 2021)(外部サイトへリンクします)

マスクの着用

  • マスクは鼻と口をしっかりと覆って使用し、電話などで話をするときにもずらさないようにしましょう。
  • 人の少ない屋外での散歩や運動中などは必ずしもマスクを着用する必要はありませんが、病院受診時や公共交通機関など、特に人が多い空間へ行かざるを得ない場合は必ずマスクを着用するようにしましょう。

正確な情報をもとに冷静な対応をこころがけましょう

  • 公的機関以外からの情報に触れる場合には注意が必要です。情報の発信元はどこか、信頼できる情報か確認し、根拠のない情報や誤情報に振り回されないよう、気を付けましょう。
  • 抗菌薬やお湯、ビタミン、緑茶などの効果を証明する証拠はなく抗ウイルス作用を期待しての使用は推奨されません。携帯型の空間除菌用品も消費者庁よりその効果が不明であるとして行政指導を受けています。ワクチンに関しても様々な根拠のない憶測が流布しています。抗ウイルス薬に関しては担当医とご相談ください。

【参考】

体調不良時は病院受診以外の外出は避ける

同居家族が感染した場合、または風邪症状を呈する場合の注意事項

部屋を分け、がん患者さんとできるだけ接触しないようにする

  • 食事も感染者とは別室で食べるようにしましょう。
  • 可能な限りトイレも分けましょう。分けることが困難な場合は、感染者が使用した後は毎回しっかりと清掃消毒をしましょう。
  • ペットを飼っている場合は感染者とペットが接触することは避けましょう。

家の中でもマスクを着用し、咳エチケットを守る

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像05
  • 少なくとも保健所から発症者および家族の隔離期間が終了するまでは、家の中でも家族全員がマスクを着用するようにしましょう。一人で過ごす際には外していても問題ありません。

よりこまめに手を洗う

定期的に家の中の換気を行う新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像03

 

家庭内でよく触れる部分の清掃、消毒回数を増やす

  • 感染者の身の回りのケア(部屋の掃除、洗濯、食器を片付けるなど)は、がん患者さん以外の家族にお願いしましょう。
  • やむを得ずがん患者さんが行わなければならない場合は、マスク、手袋を着用し、十分に換気した状況で行いましょう。

【参考】

手の洗い方やマスクの着用方法について

マスクの最も重要な役割は、咳エチケットによって発症者が感染症を伝播させないようにすることです。公共の場において周囲に人がいる場合はマスクの着用をお勧めします。また、家族が発症した場合は、家庭内でもマスクを着用することをお勧めします。屋外で、十分な換気・周囲の人との距離が確保できていて、会話などがない場合は外すことも可能です。

また、マスクは適切な使用方法が重要です。鼻やあごを覆った適切な装着のほか、一度装着したマスクの表面には触れない、外す時は耳にかかるゴムを触って外し、そのあと手を洗うなど取扱いに注意しましょう。

公共交通機関の利用など人混みに入る場合や病院の受診など、リスクが高い場所などでは不織布マスク(サージカルマスク)を使用されることをお勧めします。

【参考】

もし、発熱や呼吸器症状がでたら…

新型コロナウイルス感染症に関するイラスト画像04

かかりつけの担当医との間で決まりごと(電話で相談、近くの病院を受診するなど)があれば、その指示に従ってください。また、高齢など重症の危険因子をお持ちの方(重症例となるリスク因子)、肺がん、血液腫瘍の患者さん、移植後の患者さんなどは早めに担当医に相談しましょう。
 
特に決まりごとがない場合、通常の軽度の感冒様症状(発熱や咳など)であれば2日ほど様子を見てください。症状が重い場合は、2日を待たず、かかりつけの担当医へ早めに電話で相談しましょう。

体調不良時は、顔色が悪い、肩で息をしている、もうろうとしているなど以下の“緊急性の高い症状”の表にあるような症状がある場合は早めに相談しましょう。

緊急性の高い症状(2020年4月27日厚生労働省事務連絡より引用)

表情・外見

  • 顔色が明らかに悪い
  • 唇が紫色になっている
  • いつもと違う、様子がおかしい

 息苦しさ等

  • 息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
  • 急に息苦しくなった
  • 日常生活の中で少し動くと息があがる
  • 胸の痛みがある
  • 横になれない・座らないと息ができない
  • 肩で息をしている・ゼーゼーしている

 意識障害等

  • ぼんやりしている(反応が弱い)
  • もうろうとしている(返事がない)
  • 脈が飛ぶ、脈のリズムが乱れる感じがする

なお、病院は新型コロナウイルス感染症にかかるリスクの高い場所のひとつでもありますので、軽い症状のみでのむやみな受診は避ける必要があります。受診の際は病院の指示に従い、十分注意しましょう。

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